【家庭内LAN】②家庭内LAN配線を設計してみる
今回は、家庭内LAN配線の設計を考えていきます。
戸建てを新築する方は、参考にして建築士に指示出ししてください。
自己所有の既設戸建てにお住まいの方で、やべっと思った方は
デンキ工事屋さんに相談するか、自分で壁に穴をあけたり壁を剝がしたり天井裏や床下に潜るなりご自由にしてください。
自己所有のマンションにお住まいの方は、躯体に影響を与えない程度で内装を破壊しても問題はないと思います。躯体をハツる、開口する等は避けたほうがよいと思います。
■ケーブルの長さ
通常のLANであれば、イーサネット(1000BASE-Tなど)と言う伝送方式を採用します。これらには、ケーブル配線に制限(長くても短くてもダメ!)があります。よく会社等で100m超えちゃったから中継HUBを置こう等の話を情シスのおじさん達が言っていることを聞くことがあるかもしれません。
論理的ネットワーク技術者の場合、機器ポート間(PC~HUB間等)を示していることがあります。これは、イーサネットの面では正しいです。※電気の伝送速度から計算されたらしいですね。パケットの衝突検知(コリジョン)を調べると出てくると思います。リピータHUBを見る機会がほぼないため意識しなくてよくなりました。以前、実験したときは、コリジョンを無視したPC to PC 通信で、110m前後まで実影響がありませんでした。
★CAT5e規格の決まり事
・機器ケーブル(パッチコード):機器(PC、HUB等)とコンセント間用
→ 「1m ~ 5m」
・水平固定配線:コンセントとコンセント間、壁や床下等に敷設されている区間
→ 90m以下
・総延長距離:例えばPCとルータの間、機器ポート間の総距離
→100m以下

※プラグープラグのLANケーブルで機器ポート直結の場合は100mまでOK
というルールも制定されたようです。
プラグを抜き差しするときに、コネクタのツメが折れると、修理・交換が面倒なので、運用面からみるとおススメはしたくありません。
■間取り図とネットワーク構成から配線を設計する
前項の条件を満たすように、間取り図とネットワーク構成(機器配置)を考えます。
間取り図から距離を計算するときは、直線距離で計算しないようにしてください。設計士に配線スペースは、天井裏か床下か必ず確認してください。
ケーブル長は、配線する区間で一番遠回りで考えるようにしましょう。
正方形の部屋だから√2というような計算では、実際に施工したあと制限距離を超えてしまう可能性があります。
間取り図から下記の寸法を読み取りましょう。
①コンセント(壁):床から170mm程度、奥行25mm程度
②水平配線:縦方向 天井高さ、水平方向
水平方向 コンセント位置から壁に沿って、部屋からケーブルが飛び出すことのできる
耐力壁、防火壁でない所を見つけて、そこまでの距離を平面図から計算する
③IDFからケーブル配線する距離
(①×2)+(②×通過する部屋)≧ 90m

水色線が固定水平ケーブルで長さは、それぞれ20m~30mくらい
木造(2×4工法)のためか、建物規模にしては長めになった。
建築プランを練る段階で、建築士とよく相談しないとしくじります。
MDF盤は、NTT東日本/西日本の光ケーブル引き込み場所にも影響を及ぼされます。電柱の位置(地中化地域は立上げ点)を建築士に確認し図面に落としてもらいましょう。もちろん、引っ掛け金物、配管、呼び線、を予備を含めて作っておいてもらうことも大切。
光回線、LANケーブルを引く各所に100V電源を依頼するのを忘れずに!折角、LAN設計したのにルーター電源がないとか・・
■必要部材を計算する
上項で計算したLANケーブルに切シロとケーブルビキの余長を加えて、購入するケーブルの総延長を計算します。ケーブルは200m巻きや300m巻きなどで売られているため、その単位から計算したケーブルが無駄なく切れるように計算して、単位以上切り上げで購入します。
コネクタ(ジャック)は、敷設する本数×2(両端分ね)を購入します。
あと、工具(とくにニッパとカッター)はケチらないほうがよい。刃物と馬・・は使いよう。
パッチコードは、必要本数を既成品を購入しましょう。自分で工具を買って鉸めようとするとトラブルの原因になります。
※パッチコードの計算方法
設置するSW(HUB)のポート数を準備しておけば、足りなくなることはないでしょう。
これら部材は、適当な通販(モノタロウ、ヨドバシなど)で購入できます。
ハウスメーカーからもらう平面図は、間取りの検討だけに使うのではありません。さまざまな計画を盛り込まれているので、十分に読込ましょう。
3D図面やバースは、拒否してその工数でプラン修正を、どんどんかけたほうが納得できるネットワークを建物に作れるでしょう。
今回はこの辺で。次回テーマは施工かそもそも理論の、どちらかの予定。
