【今週の週末ポルトガルごはん】#59 鶏むね肉のオリーブ煮、酸っぱいほうれん草と人参、かぼちゃの野菜の前菜盛り合わせ、ひよこ豆煮にカリフラワーの茎と豆のオイル煮
ポルトガル料理が食べたいな、と思う時が時々ある。
と言っても我が家でよくつくるイタリアやギリシャ、トルコの料理とポルトガル料理はかなり似ていて共通項も多いので、なんとなく申し訳ない気がしつつも複数の国の料理を取り合わせることも侭ある。この日はポルトガルとイタリア、ギリシャ。我が家には比較的多い取り合わせである。

◆野菜の前菜盛り合わせ(ポルトガルとイタリア)

ほうれん草はポルトガルの「酸っぱいほうれん草」。オリーブオイルとみじん切りのにんにくと共に刻んだほうれん草を炒め、仕上げに白ワインビネガーをたっぷり振って小麦粉少々でもったりさせる。酸味好きな私はもとより夫も好きで、作るとすぐになくなる。
かぼちゃはにんにくとローズマリー、にんじんはポルトガル料理と言えばの馬田草織さんのレシピ。やや固めに茹でてにんにく、イタリアンパセリ、白ワインビネガー、オリーブオイルと和えた軽いマリネ。
◆ひよこ豆のトマト煮(イタリア)

ひよこ豆煮は定期的に食べたくなる。私が最も好きなのは玉ねぎ・にんじん・キャベツまたは大根で予めソフリットをつくり(セロリが苦手なもので…)、茹でひよこ豆とトマト缶を加えて煮る方法で、複数のイタリア料理本で学んだ。ソフリットを美味しく作るととても味わい深く、美味しくできる。この日はかなり上出来。
ソフリットのコツは、やや焦げそうなくらいしっかりと強めの火で炒め、野菜の水分を飛ばしつつ旨味を引き出すこと。トマトは入れ過ぎるとひよこ豆の風味を覆ってしまうので、入れ過ぎないのもポイント。
◆チキンとオリーブのトマト煮(ポルトガル)

ひよこ豆に続いてトマト煮。これにはトマトをたっぷり加える。チキン以外にもめかじきや鰤、鰹等でも美味しくできる。ポルトガル料理本で見たレシピで、簡単で美味しいので時々つくる。ギリシャにも似た料理がある。
予め塩こしょうした鶏むね肉一枚(火が通りやすいよう少し開いて厚みを調整するとベター)をオリーブオイルで両面しっかり焼き付ける。この後煮込むので完全に火を入れる必要はなく、表面が焼ければOK。
そのフライパンの隙間で玉ねぎ1/4個とにんにく半かけのみじん切りを炒め、白ワイン少々とカットトマト缶1/2缶、種を抜いたブラックオリーブとグリーンオリーブ各6個(お好みの量や個数で。本来黒オリーブのみですが私は両方入れるのが好き)、種を抜いてちぎった赤唐辛子1/2本程度とドライオレガノ、塩少々を加えて全体を混ぜ、鶏肉に火が通ってソースが多少煮詰まるまで蓋をして十五分ほど煮(水気が足りなければ加える)、塩こしょうで味を整えて完成。
オリーブから塩気が出るので味付けは控えめに。オリーブから出る味がチキンにとてもよく合って美味しい。オレガノの香りも必須。

◆カリフラワーの茎と黒目豆のオイル煮

以前にも書いたカリフラワーの葉っぱと茎をたっぷり使った煮込み、この日はにんじんも加えた。レシピは過去記事のこちら。柔らかく煮るコツは、オリーブオイルをたっぷり使うこと。
夫がこの煮込みをいたく気に入り、少々作りすぎたかな?と思ったけれど一人でほぼ食べ切ってしまった。夫も私同様、一般的には捨てられがちな野菜の皮や茎を使った料理が好き。まあ、もう二十五年ほど一緒にいるので夫の食の嗜好は食いしん坊の私にかなり感化されているのだが、それにしてもこの量をほぼ一人で食べたのはすごい。黒目豆も好きなようで、黒目豆を使った料理を出すと夫は毎回ちょっとテンションが上がる。
地中海あたりの料理をつくると野菜もたっぷり採れるし、そうした食材で食卓がカラフルになるのが夫は何より嬉しいようだ。気持ちはわかる。日本食はどうしても茶色に偏りがちだから…。
それもあって週末ごはんはワイン仕様、全般的にイタリアやギリシャ、ポルトガル辺りの料理が多くなる。加えて寒い季節には北欧〜ロシア、イギリス辺りの料理も食べたくなってよくつくるが、そういえば今冬はイギリス料理の週がまだない。そのうちにイギリス気分がやって来るだろうか。
