『冒険(ベンチャー)のパトロン』本編と外伝を繋ぐ加筆+振り返り&創作裏話
創作大賞2026『エンタメ原作部門』に応募している本作……既に審査対象の5万字は書き切り、本編に至る2つの外伝(「生い立ち編」と「邂逅編」)を含め、推敲を重ねておりました。
何とか納得ゆく形になったので、画竜に点睛を入れるが如く応募前の最終話を書き加えました--これは、外伝B(邂逅編)を本編0-3話に繋ぐ話です。
今回noteでは、この話を加筆した意味,推敲での気づき等を、先般参加したTALES主催『創作ブートキャンプ』での学びも併せ、創作論的に振り返ってみようと思いました……皆さまの執筆にも、参考になれば幸いです。

1.最終話(応募前)加筆の意味
ブートキャンプのブックレット等でプロの作風にふれる度、私はこれまで、キャラクターの作り込みが甘かったと感じます……そこで今回、外伝の最後を借りて、主役二人の素が出る場面を描いてみよう! と思い立ちました。
日常の本当に何気ないシーンで、どう動くのか、どんな表情をするのか……そういうことを考えると、キャラクターの解像度が上がる。
だから冒頭の画像にあるように、クロウリーとリオネスに銀座の秘密基地で自分たちのベンチャーキャピタル(アビスライト・パートナーズ)の開業を祝う前夜祭を(作中で)やらせてみよう! と。

(バーカウンターとキッチンもDIYで増設した秘密基地)
ついてはその準備として、荒木飛呂彦先生が前述の著書で公開されている「身上調査書」を自分なりに作ってみたのが、こちらです。

書くのが当たり前なのかもしれませんが、恥ずかしながら私……今回初めて身上調査書を書きました。そうして気づいたのは、作中で描いてない事までパズルの如く埋まってゆくこと(星座,恐怖,将来の夢 etc)。一人の人格として統合されてゆく感覚を知りました。
これを基に、残りの時間(創作大賞〆切の7/8迄)で、もう一度(三度目!)推敲して、矛盾がないか? 追加で描けないか? 吟味したいと思います。
2.推敲を通して気づいたこと等
またもやお恥ずかしながら、私はこれまで「推敲」をしていませんでした。せいぜい誤字脱字チェックのレベルで……ちゃんとした推敲は今回初めて。
推敲とは・・・中国唐代の詩人が、月下で門を「推す」と「敲く」のどちらが相応しいかを悩んだ故事に由来し、字句や表現を「練り直す」意味。
そう「練り直す事」ですよね~。今回気づけたのも『創作ブートキャンプ』でこんな話を聞いたからでした。
キャラクターすべてに、前日譚を「捨て原稿」として書いてみるといい。
キャラクターの過去を作り過ぎると話が進まなくなるから、「今」に重きを置いた方がいい。過去は、売れたら「エピソードゼロ」として出せばいい。
漫画原作コンテストの原稿で、4章のうち2章を「生い立ち」と「邂逅」に費やした私は、目から鱗……これを機に↓本格的な推敲↓に取組んだ訳です。
【TALES掲示板】創作大賞2026版 『冒険のパトロン』~改編☆設計図
いやぁ本当に大改装でした……でもこれを通じて学んだのは、崩すからこそ新たな発想が生まれるってことです。崩すのには、勇気要りますけどね~。
3.創作裏話(オリジナルカクテル)
あと、本作では職場にバーカウンターがあるので、リオネスが物語の随所でオリジナルのカクテルを出してきます。そこでそれも現実でどうなのか……実証しなくては! と思い、バーテンダーさんに作って貰いました。

(ラスティネイルのアレンジで、スポイトのアマーロを加える)

(サイドカーにアマーロを数滴……名前の意味は、読んでのお楽しみ!)
ちなみに両方でいい仕事をしてくれたアマーロは、こんな薬用酒なのです。
(分かり易く言うと、養命酒みたいな感じでしょうか)
実際に見るまでは、もっと黒い琥珀かと思いましたし、アルコールの強さもだいぶイメージと違いました(リバースネイルがかなり強い)。そこら辺もリアリティを出さなきゃと思ったので、書く度にここで実験して来ますね!
4.【まとめ】創作大賞の楽しみ方
以上、いずれも経験豊富な方からすると「今さら?!」かもしれませんが、TALESで初めて本格的に創作を開始した私にとっては、日々新鮮なのです。
最後に、先日(5/22)に聞いたばかりのTALESイベントでは、まさに映画が公開中(『君のクイズ』)で話題沸騰中の小川哲さんが、こんなことを……
小説は、自分で書くと楽しみ方が深まる。自分で料理すると、各工程の意味が分かるように。だからそんな軽い気持ちで、創作大賞を楽しんで欲しい。
このように「創作」という新たなコミュニティーを作ってくれたTALESには本当に感謝しかありません。毎回ベストを尽くして(結果より)自分の作風を確立すべく、皆さんと切磋琢磨してゆけたら嬉しいです!
では、皆さんのご武運を祈念して……^3~♬
