見出し画像

#90 【社労士試験・安衛法】1.8?2.0?1.5?ごっちゃになる「数字の壁」をスッキリ整理してみた

前回記事はこちら

労働安全衛生法(安衛法)の過去問を解いていて、多くの受験生が一度は頭を抱えるのが、テキストのあちこちに登場する「〇〇メートル」という細かい数字の規制です。

ひとつひとつは「ふむふむ」と納得して進むのですが、いざ模試や過去問の選択肢でランダムに出題されると、「あれ?通路の高さって1.8メートルだっけ、それとも2.0メートルだっけ……」と、急に確信が持てなくなってしまうことがありますよね。

僕自身も先日、通路に関するまるばつ問題を解いていた際に、この数字の罠に見事にはまってしまいました。

今回は、僕が間違えてしまった問題の振り返りと、二度とごっちゃにしないために調べ直した「3つの代表的なメートル規定」について、復習メモとしてシェアしてみたいと思います。

1. 僕が過去問で迷ってしまった「通路」の高さ問題

僕が今回、うろ覚えのせいで間違えてしまったのは、次のような問題でした。

問:「事業者は、屋内に設ける通路について通路面は用途に応じた幅を有することとするほか、つまずき、滑り、踏み抜きなどの危険のない状態に保持するとともに、通路面から高さ1.8メートル以内に障害物を置かないようにしなければならない」

問題文を読んだとき、「用途に応じた幅」や「つまずきのない状態」という前半の部分は、安全のために間違いなく合っているだろうと感じました。

ただ、最後の「高さ1.8メートル以内」という数字を見た瞬間に、僕の手がピタッと止まってしまったのです。

「1.8メートルで合っていたっけ? 1.5メートルや2.0メートルという規定も安衛法にはあったはず……」

悩んだ結果、別の数字と勘違いして「ばつ」にしてしまったのですが、正解は「まる(正しい)」でした。労働安全衛生規則の第543条に、そっくりそのまま書かれている通りの条文だったのですね。

2. ゴチャゴチャを解消する「3つのメートル」の正体

これまでも同じような問題で何度も引っかかっていたので、今回を機に、受験生を惑わせる代表的な3つの数字の正体をノートに書き出して整理してみました。

こうして並べてみると、法律がその数字を定めた「目的」がそれぞれ全く違うことがよく分かります。

  • 1.8メートル ➔ 「通路の高さ」の壁
    屋内の通路で、働く人が歩くときに「頭をぶつけないための高さ」のルールです。一般的な日本人の身長をイメージすると、1.8メートルあれば大抵の人は障害物に頭をぶつけずに安全に歩くことができますよね。

  • 2.0メートル ➔ 「墜落防止」の壁
    床から2メートル以上の高さがある場所で作業をするときは、手すりや作業床を設けるか、それが無理なら安全帯(フルハーネスなど)を使わせなさい、というルールです。「ここから落ちたら大ケガになる」という、命を守るための境界線が2メートルなのですね。

  • 1.5メートル ➔ 「昇降設備(はしごなど)」の壁
    高さ、または穴などの深さが1.5メートルを超える場所で作業をするときは、労働者が安全に上り下りできるように、はしごなどの設備を置きなさいというルールです。自分の身長と同じくらいの段差を飛び降りたりよじ登ったりするのは危険だから、と考えると納得がいきます。

一般企業のオフィスや現場でも、倉庫の通路の荷物置き場(1.8m)や、高所での作業用の足場(2m)、ちょっとした段差の移動(1.5m)など、実はすべての景色がこの安衛法の数字に基づいて設計されているのかもしれません。

3. 暗記を「実務のイメージ」に引き寄せておくこと

ただテキストの数字を丸暗記しようとすると、試験の緊張感のなかで簡単に「1.8」と「2.0」がひっくり返ってしまいます。

だからこそ、「頭をぶつけない通路が1.8m」「落ちたら危ない足場が2m」「ハシゴが必要な段差が1.5m」というように、実際の現場の動きや物理的なイメージとセットにして頭に置いておくことが、ひっかけ問題に惑わされないための確実な防衛策になるのかもしれないな、と感じています。

まだまだ勉強中の身ですので、実務的な運用の違いやこれ以上の細かい例外については断定できません。ですが、こうして間違えた悔しさをきっかけに知識を一つずつパズルのように組み替えていくプロセスこそが、本試験の合格ラインへ近づくための地道で確実な方法なのだと信じています。

問題文に「労働者数が〜」や「高さが〜」と出てきても、これからは自信を持って一発で見抜けるように、復習を積み重ねていきたいですね。

今日もお仕事、そしてそれぞれの目標に向けた受験勉強、本当にお疲れ様でした!


職場の安全ルールを数字で正しく知るのと同じように、もしものときに自分の心と家計を守る社会保障の仕組み(傷病手当金や年金、雇用保険など)を正しく知っておくことは、これからの人生において最強の盾になります。僕が10月の退職・転職に向けて調べ尽くした、一番手元にお金を残してリレーするための完全収支ロードマップは、こちらの有料記事にすべて数値を可視化してまとめています。


いいなと思ったら応援しよう!