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評価のアルファベットよりも、大切なこと(フロリダDay103)

我が子が通うアメリカの小学校には、「Behavior Calendar(ビヘイビア・カレンダー)」なるものがある。

その名の通り、カレンダー形式で、毎日の子どもの態度に応じてA〜Fの評価がつけられ、毎日持ち帰ってくる仕組みだ。

A:Excellent
B:Good
C:Satisfactory
D:Improvement needed
F:Unsatisfactory

下位2つのDやFを取った場合は、なぜその評価になったのか、具体的な行動の理由も記載される。逆に言えば、A〜Cの範囲なら、コメントはなく、アルファベット1文字だけが記されたカレンダーを持ち帰る。

(なぜEが飛ばされてるのか?疑問に思い調べたところ、5段階評価でE=Failとしていた時代もあったそう。ただ、学生が直感的にE=Excellentと誤解する懸念があるとされ、F=Failにすれば頭文字でもあり明確でわかりやすい、ということで、現在のアメリカではEはほぼ廃止されているらしい。
面白いね!)


ちなみに我が子は、入学してから2ヶ月間、ずっとAしか取ったことがない。

毎日Aを持ち帰る息子を見て、私は「これって、よほど悪いことをしない限り、みんなAがデフォルトなんじゃ?」と思っていた。日本にはないこの制度の仕組みがよく分からない私は、ある日息子に聞いてみた。

「ねぇ、みんな毎日Aなのかな?もしお友達のカレンダーを見る機会があったら、教えて」

数日後、息子は見事にスパイ成果を持ち帰ってきた。

「みんなAもあったけど、BもCもあって、結構バラバラだったよ」

ほぅ、そうなのか。
それなら、Aがめくら判で押されているわけではなさそうだ。

ということは、英語が喋れない息子は、ふざける余裕もまだなく、席におとなしく座っているのだろう。確かに「今日は一言も話さなかった」と言って帰ってくる日もあるし、そりゃAになるか、という納得感もあった。


ところが今日、お迎えの車に乗り込んできた長男、少しバツが悪そうな顔をしている。

「ねぇ、『なんでそうなったの?』とか聞かない? 聞かないなら話してあげるけど」

けん制してくる6歳に、私は笑いながら返す。
「それは、聞いてみないとわからないな」

「あのね、今日、初めてBだった」

「えっ、なんでなんで?」

「聞かないで欲しかったんだけど…たぶんこれかなっていうのは、ある」

「なにしたの?」(別に怒ってない。純粋に“Bになる条件”が知りたいだけの母)

「授業始まってたっぽいんだけど、先生がまだ準備中で、なにもやることがない時間があって。お友達が『鬼ごっこしよ!』って誘ってきたから立ち上がったら、先生に『座りなさい』って注意された」


絶対、それじゃん!笑

っていうか、家では「みんな英語で何言ってるか全然分からない」って甘えてるけど、お友達の誘いも理解して、先生の注意もちゃんと分かっている。それって、しっかり成長してる証じゃない。

ずっとAをキープしてきたことに一定の自負があったのか、初めてBを取ってしまって、本人はちょっぴり残念そう。

でも大丈夫。
母ちゃんは、初めてのBを、立派な成長の証として受け取ったよ。


全く怒っていない様子の私に安心したのか、長男がつぶやく。

「ま、これも経験」

それは、どちらかというと、私のセリフだ。
6歳のオトナっぽい反応に、私は車内で声を出して笑った。

そのセリフ、A評価。

B for “Big step forward”


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