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[国会と予算8]予算成立!期待した最速の予算審議は達成できたのか?

予算審議が終了し、成立したようだ。

何を考えて良いか、微妙な日程での決定となったため
記事にするのも迷ったが、
[国会と予算 ]というシリーズを書いてきたのに、
結末に何が起こったか検証は必要だろうということで、
この記事を書いています。

まず、シリーズの最初となった記事はこちらです。

この記事の中では、なぜ審議期間自体が問題になるのかを確認した。

しかし、実際に年度内成立はできなかった。
できなかったが、その結果のみを持って政権の評価を決めるのは違うと考えるので、どのような経緯で進んだのかよくみてみたいと思います。

それでは、実際のニュースと見比べて、
最速の予算審議についてどんな工夫が行われたのかみていきたいと思う。



■可決の構図

まず、可決となった採決においては参議院では少数与党であるため、
普通に考えれば、否決され衆議院に戻るはずである。
この状況で可決に至ったのであればと考えられるが、どのような数の構成で可決したのかみてみると、


○成立の構図(数字の意味)

参院で与党が過半数(124)に4議席不足している状態で、

  • 日本保守党(2人)

  • 無所属(3人)

  • チームみらいの一部(1人)

を取り込んで可決しています。

👉 つまりこれは
**「安定多数」ではなく「都度連合型多数」**です。

この形になると、

  • 予算ごとに賛成集めが必要

  • 政策の一貫性よりも“取引”が優先されやすい
    という特徴が出ます。


(中間整理)

結局、野党の一部を取り込むことにより可決に至っている。
この野党の一部に国民民主党が加わらなかったとことが、
国民民主に批判が向いて要因だが、これについてはまた後にしたい。

とはいえ、取り込みに成功したのなら年度内可決も可能だったのではないかとも思うが、どうだろう?

実際の実績日程を例年や予算開始時の目標予測と比較してみる。



■予定審議日程の比較

● 例年(選挙なし)

予算提出:1月末
審議開始:2月初旬
衆議院審議:約20日前後
衆議院内集中精査:約1〜3日
参議院審議:約7〜10日
成立:3月末
総審議期間:約30日(2月初旬〜3月末)


● 2026年(予算審議開始時の予測)

予算提出:2月20日
審議開始:2月27日頃
衆議院審議:約10日前後(短縮想定)
衆議院内集中精査:約7日
参議院審議:約7〜10日(例年想定)
成立:3月中〜末(想定)
総審議期間:約20日

選挙直後の短期集中、日程圧縮


● 2026年(実績)

予算提出:2月20日頃
審議開始:2月下旬(2月27日前後)
衆院通過:3月4日
衆議院審議:約10〜12日
衆議院内集中精査:約7〜10日
参議院審議:約30日
成立:4月7日
総審議期間:約39日(2月27日〜4月7日)

選挙直後+参院での審議長期化


(中間整理)

ここでみると、衆議院審議時間は
(例年)約20日前後から、(実績)約10〜12日と、
短縮に成功している。
が、これは与党が圧倒的多数な衆議院の話であるので
予想通りである。

そして、参議院の審議時間は、
(例年)約7日前後から、(実績)約30日
と大幅に伸びている。

また、この日数には理由があって
「参議院で議決しない、または衆院と異なる議決の場合、衆院通過から30日で衆院案が成立」
というルールがあるからです。

要は、参議院では期間ギリギリまで時間を使った。
その上で、政策自体に賛成できる党があったことから最終的には可決に至ったが、それはあくまで政策単位での判断であり、早期成立に協力するまでの政治的インセンティブは働かなかった。

と考えると、参議院では野党の協力は得られず、
年度内成立を達成できなかったとみる方が正しいように感じる。

ここで、年度内成立できなかった理由について考えていくと、


■年度内成立できなかった理由

● 衆議院

  • 与党が主導して審議時間を短縮

  • → とにかく通すモード

●参議院

  • 与党が過半数割れ

  • 野党が審議要求

  • → 時間が伸びる

👉 結果
結果として、衆議院での審議短縮とは独立に、参議院では少数与党という構造のもと、野党が審議時間を最大限確保する動きとなった。


■今回の整理

結局、圧倒的多数の力で強引に通した衆議院のツケが、
与党少数の参議院では野党の協力が得られなかったということだろう。

えっと、この結果は完全に今までの国会の構造通りですね。

この結果に対して、(審議時間という点に関してのみ)
与党を批判しても野党を批判しても何か違うような気がする。
ただただ、新しい成果がなかっただけ。

こういう経緯になりそうな構造は、
国会のルールや今の議席数の関係をみると自然だと思う。
また、年度内成立ができなかったからといって何か失敗したわけではないと思う。

ただ、直前の衆議院を解散を決断し、
それでも予算の年度内成立は可能と訴えた高市総理については、
何か秘策があるのかと期待してしまっていただけだ。

工夫といえた手法としては、与党側の質問時間を短くした、
それくらいしか、僕には認識できなかった。

古い慣習の打破、今回はそれができなかったということだけかもしれない。




予算審議について考えていたら、疑問が次々に湧いてくるので、
自然にシリーズになってしまいました。
他の記事は、下記のマガジンよりご覧ください。






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