こうりん
こんにちは、ななめてんぱ です。
今回はちょっと長くなりそうなので、2話にわけます。
息子(小3)は今、インフルエンザにかかり、高熱でうなされながら寝ています。
ここ最近、noteから少し放れて「やりたいこと」を、していました。
そしてやっとまたnoteに戻ろうとしていたところ、
息子の部屋から泣き叫ぶ声が。
急いで行くと、息子はもう、この世のものではないものをみているよう。
楳図かずおさんの恐怖漫画に出てきそうな、
目をまんまるくし、口をへの字に大きくゆがませ、身体を震わせ、
本当の恐怖を感じると人はこんな顔になるのかというような表情で、あっちこっちを叫びながら見渡す。
その恐い何かを目で追うように。
これは、熱せん妄です。
息子は高熱を出すと熱せん妄、
普通に元気な日でも夜驚症でパニックになることがあります。
息子のこの症状にはもう慣れているのですが、
娘もまた高熱に弱く、幼い頃に熱性けいれんで救急車で運ばれてからは、高熱を出せば熱せん妄でパニックに。しかし娘の場合は息子のよりひどい。
その中のとくに思い出に残っている、ある夜のエピソードをひとつ、、、。
『 娘、悪魔 降臨したってよ。 』
それは4年前のコロナ真っ只中。
家族で感染し、その中でも娘の症状が1番重かった。
そんなある夜、
普段、子供たちは2段ベッドで寝ていて、上の段に娘が寝ていたのだけれど、
何かあった時にお世話が難しくなるからと、2段ベッドの横に布団を2セット敷いて、娘と私がその布団で寝て、
息子はいつも通り2段ベッドの下の段、
夫が上の段に寝ることになった。
何かあった時のために薄暗い間接照明にし、
それぞれ眠りについたころ、娘の方で物音が。
そちらに目をやると、娘は正座をして小さな拳を布団に叩きつけている。
ランランとした目で、鼻をフンフンさせながら布団を右左右左と叩きつける。
初めはふざけているのかと思ったけれど、何だか様子がおかしい。
間接照明のせいか、だんだん怖くなってくる。
あまりにも強く叩きつけるので、その拳を握って押さえたら叫び出した。
「んあ゛あああああああああ!!きーたーなーすーぎーるー!!!!!」
怯んだ私の手を振り払い、辺りを指さしながら、
「あ゛ああああああああああ!!きーたーなーすーぎーるー!!」
嘘でしょ?わりと掃除しているほうだと思うけど!なんて、一瞬思ったけど、それより何より怖い。
またパニックか!と、部屋の灯りをパッとつけたら、2段ベッドの上から夫が眠たそうに顔を出す。
「んー?どうした?」
それを見た瞬間、娘が「うお゛おおおおおおおおおおおおお!!!」と、2段ベッドへダッシュ!
ベッドの柱を掴み、ものすごい勢いでベッドをグラングラン揺らす。
「お、おお。 お、おお。」と、夫。
その光景に思わず吹き出すも、とにかく止めようと娘の肩を押さえるけれど、上の段の夫が気に入らないのか、
「あ゛あああああああああああああ」
と、ベッドを揺さぶり夫を威嚇し続ける。
揺らされながらも、オイオイオイオイ、オイオイオイオイと小さく呟きながら下に降りてきた夫に、今度は渾身の
「シャーーーーーーー!!!!!!」
まるで獣。
終わった。
これは、もはや熱せん妄というより何かに取り憑かれているのではないか。
その頃、ちょうど悪魔祓い系の映画ばかり観ていた夫婦の頭には嫌な想像しかない。
シャーッと威嚇し、今にも噛みついていきそうな娘を押さえながら、試しに聞いてみた。
「名前は?」
「あ゛あああああああああああ!嫌だーーーーーーー!!!!!!」
おい、おい、やめてくれよ。と、内心思いつつも、もう一度聞いてみる。
「名前は?」
「あ゛あああああああああああ!」
おいおい、言ってくれよ。
「う゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
なんだかもう、不安だし恐怖すぎる。
悪魔系の映画で得た知識で、
悪魔はエクソシストに名を名乗るとお祓いされてしまうから本当の名を名乗らないらしい。
別に、悪魔の名前を聞きたくて名前を聞いたわけじゃないし、聞いたところで私はお祓いできない。
正気に戻ってほしくて聞いただけだが、言わないってそういうこと!?と、アホ夫婦で顔を見合わす。
寝起きに揺さぶられ、わけもわからずシャーシャーされている夫は、目だけは動かしほぼフリーズ状態。
私はなぜかエクソシスト状態。
「名前は!?!?」
「あ゛ぁぁぁぁー ◯〇〇ーーーー!!」
と、やっと答えたのは弟の名前。
「あなたの名前は!?」
とんでもない、やりとりを小さなアパートの1階で繰り広げる。
そうしているうちに、ランランとしていた娘の目がスッと何だかいつものように変わった気がした。
「お腹すいた。」
その娘の突然の一言に、
あ、戻った、と安心しつつも、疑いは晴れない。
むしろ、もっと疑ってしまう。
娘の中にいるおまえは誰だ、、、!?
次回へ続きます。
