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nekonekomu
働かざる者食うべからず鍋
「働かざる者食うべからず鍋するぞー」
お父さんが声をかける。
妹と私が集まり、テーブルを4人で囲んで鍋が始まった。
中華スープの鍋に、白菜や人参が浮かんでいる。
「各自で作れよー」
テーブルの上には、餃子の皮と、タネが置いてある。
餃子っぽくヒダを作るのか、鍋だからワンタンみたいにして入れるのか。
食感と食欲を検討しながら各自、働いた報酬を鍋に入れていく。
働かざる者食うべからず鍋とは、鍋に各自で包んだ餃子を入れていく中華スープの鍋のことだ。
母親も料理をするけど、父親も料理をする人である。
そして美味しい。
いつも適当に調理しているように見えるのに、美味しい。
一方、私が3人の子供のお母さんとして暮らしている今は、鍋といえばごま豆乳鍋一択である。
シメは雑炊。
煮詰まっている鍋のつゆにポン酢を適当に回し入れ、ご飯を入れて卵でとじ、蓋を開けて食べる直前に海苔をちぎって入れる。
働かざる者食うべからず鍋をするにも、現在は材料費の高騰と日常の時間の余裕のなさがネックになっている。
そういえば、働かざる者食うべからず鍋も子供の頃からではなく、妹がある程度大きくなってから始まった気がする。
下の子は現在小学5年生。
長女がいる時は出来なかったけど、帰省した時とかに仕掛けてみるのも楽しいかもしれない。
そう。
結婚前の何気ない実家ぐらしを最近思い出すのは、長女がこの春から一人暮らしを始めたからなのだろう。
ゴールデンウイーク中、帰ってくることが知らされた。
お好み焼き食べたい
このLINEが、彼女の実家で食べたい料理を現しているのだとしたら、私の作るお好み焼きは美味しいのだろう。
まだ、長女が一人暮らしを始めて一ヶ月。
懐かしむ程の期間ではないかもしれないけれど、初めての子供の帰省に少し舞い上がっている。
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