HowToファシリテーショングラフィック 20選 ~その4:「聞く」と「編集」の極意~
ファシリテーショングラフィック(ファシグラ)は、単なる「議事録の図解」ではなく、議論を可視化することで参加者同士の認識を一致させる強力な武器です。初心者から一歩抜け出すために知っておきたい20のポイントを、5つのカテゴリーに分けて整理します。
第4回は「聞く」と「編集」のテクニック編です。
1. 全部書かない(キーワード化)
話者の言葉を一言一句完璧に書き写すのは物理的に不可能です。無理に全
てを追うよりも、情報の核となる「名詞」を優先的に拾い上げましょう。
冗長な述語は思い切って削ぎ落とし、重要なキーワードを短文化してメモ
するのがコツ。この一工夫だけで、記録のスピードと精度は劇的に進化し
ます。
2. 「?」や「!」を逃さない
会議中、誰かが漏らした些細な「疑問」や「驚き」の声。実はそれこそが、議論の流れを劇的に変える重要な転換点になることが多いです。
こうした貴重な気づきを埋もれさせないために、記号やアイコンを使って視覚的に目立たせましょう。直感的に振り返れる工夫こそが、深い対話を生む鍵になります。
3. 発言者の「名前」や「似顔絵」を添える
記録を残す際、「何が言われたか」だけでなく「誰が言ったか」を併記することは非常に重要です。発言者の名前や似顔絵を添えるだけで、後で見返した時にその場の空気感や文脈を思い出す強力なヒントになります。
発言の意図を正確に捉え、議論の軌跡をより鮮明に可視化するための工夫を凝らしましょう。
4. 空中戦を地上戦に変える
議論が堂々巡りになり、同じ場所をループし始めた時は記録の出番です。書いた内容を指差しながら「今、ここについて話していますよね?」と問いかけ、参加者の視線を現在地に誘導しましょう。迷子になった議論を視覚的に引き戻し、共通認識を作ることで、スムーズな合意形成を促すことが可能になります。
5. 未決事項の「保留スペース」を作る
話が脱線した際、否定せず「一旦ここに置いておきましょう」と端にメモする場所を作ってみてください。発言を無碍にせず可視化することで、参加者も納得して本筋に戻れます。この「保留スペース」があるだけで議論の迷子を防ぎ、会議の生産性を劇的に向上させます。進行に欠かせない大切な工夫です。
