【#えぞ財団】連載企画「#この人、エーゾ」52 知内温泉旅館18代目湯守 佐藤昌人~『知内に生まれ育って幸せだ!という』知内プライドを子どもの世代にも受け継ぎたい~
佐藤 昌人:1981年北海道上磯郡知内町生まれ。北海道最古の温泉とされる知内温泉旅館18代目湯守。株式会社知内商事 代表取締役。知内町観光協会 副会長。木古内高等学校、函館佐藤調理師専門学校を卒業後、26歳で地元・知内町へ戻り、家業である知内温泉に携わる。
観光協会青年部の立ち上げや、知内温泉の経営に本格的に携わり、2024年6月には温泉×サウナのハイブリッドサウナ「呼吸の間」をオープン。サウナシュラン2025、グッドデザイン賞2025を受賞し、全国から注目を集める施設へと成長させた。2025年11月、農業・漁業・林業・観光など異業種の仲間とともに株式会社知内商事を設立。現在は、知内温泉と知内商事の両輪で“100年後もこの町を残すための挑戦”を続ける実践型経営者として活動。温泉、観光、サウナ、食、地域資源活用、人づくりを通じて、知内町の未来づくりに取り組んでいる。
北海道最古の温泉”知内温泉”に生まれ育ち湯主へ、知内の未来づくりに励む
佐藤さんは、道南の知内町で生まれ育ち、”北海道最古の温泉”として800年続く知内温泉の18代目湯主です。人口は4000人を割り、最も人口が多かった1985年のおよそ半数まで減少した知内町の未来を見据え、温泉・宿泊業のみならず”知内町の未来づくり”に取り組み、観光協会青年部の立ち上げやサウナ事業、様々な地元事業者による株式会社知内商事など精力的に活動しています。
知内温泉で生まれ育った佐藤さんは、幼少期から祖父母をはじめ、親戚からも「お前は温泉をつぐんだぞ」と言われ続けてきたこともあり、「自分に温泉を継ぐ以外の選択肢はないと思っていた。実際に保育園と小学校の文集にも『温泉を継ぎます』と書いていたという反面、自分の夢はこれしかないという外部的圧力も今考えたら多分にあったと思います」と当時を振り返ります。警察官だった父親の影響で小1から剣道、小2からは野球とスポーツに没頭しました。進路を決める際には「なんとなく温泉を継ぐことや、将来にいきるかな」と\の想いから、函館の調理専門学校に通い、在学中に調理師の免許も取得しました。

「おじいちゃんおばあちゃんが元気がない!」知内温泉で働くなかで見えてきた”地元の将来への不安”
幼少期からじいちゃんばあちゃんっ子だった佐藤さんは、”年齢による衰えととももに代々続いた知内温泉の担い手への心配があり祖父母ともに元気がない”というのを聞きつけ、26歳からは知内温泉で働くことを決意します。
子どものころからお手伝いはしていたのですが、やはり”仕事”として働くのは大変で、仕事の内容はもちろん、しきたり、お客様対応など様々なことを覚えるのに必死でした。知内温泉で下積み生活を送っている佐藤さんはこのころから「知内にはまだまだ伝えきれていない魅力がある、と同時にこのままでは観光業や町存在意義の先行きが不安だ」と考え、課題解決のためには地元の若者が一枚岩にならなければいけないと民宿業の友人やお土産品の製造販売をする友人たちと共に、知内観光協会青年部を立ち上げます。YouTubeで地元PR動画の作成・配信を手探りでやってみたり、イベント企画&運営や、他地域への積極的な出店などチャレンジ、知内町内の同世代の若者たちにも助けられ、町内外への知内の魅力発信に取り組みました。

ここから先は
¥ 300
北海道を少しでも盛り上げていければと思ってます!ぜひとも応援をお願いします!!よければメンバーシップから団員登録もお願いします🐻
