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東京大学2010年:三角関数

問題

Oを原点とする座標平面上に点A$${(-3, \ 0)}$$ と点B,C がある。$${0^{\circ} < \theta <120^{\circ}}$$ としたとき,Bは $${y>0}$$ の部分にあり,OB=2 かつ∠AOB=180°-$${\theta}$$ である。また,Cは $${y<0}$$ の部分にあり,OC=1 かつ∠BOC=120° である。
(1) △OABと△OACの面積が等しいとき,$${\theta}$$ の値を求めよ。
(2) △OABと△OACの面積の最大値とそのときの$${\sin \theta}$$ の値を求めよ。

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図を描いてみれば簡単に計算できる問題でしょう。(見出し画像)
三角比(三角関数)を用いた面積の公式を使えば,
△AOBの面積は $${\dfrac{1}{2} \cdot 3 \cdot 2 \sin(180^{\circ}-\theta)}$$
△AOCの面積は$${\dfrac{1}{2} \cdot 3 \cdot 1 \sin(60^{\circ}+\theta)}$$  
ですので,ここから計算すればよいわけです。
(1) の答は $${\theta=30^{\circ}}$$ , (2) の答は $${\dfrac{5\sqrt{7}}{14}}$$ となります。
計算だけならどうということもないのですが,実際にBの位置を変化させて「鑑賞」してみましょう。

リンク先を開くと次の画面になります。右下に「面積表示」というボタンがありますが,これが表示されていない場合は再読み込みしてください。

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点Bをドラッグしてみましょう。

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「面積表示」ボタンを押すと面積が表示されます。ただし,小数点以下第4位までです。

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次の図が(1) の答ですが, 考えてみると,△OABも△OACも辺OA を底辺と考えれば,Bの$${y}$$座標とCの$${y}$$座標の絶対値が等しいとき,すなわち1のときに面積が等しく,OB=2 なので$${\theta=30^{\circ}}$$ になるというのは納得がいきますね。

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なお,この図で面積を表示してみると,ぴったり一致はしないかもしれません。Bの位置のわずかな誤差で,ぴったり一致させるのは難しいでしょう。

 さて,上の図で,「底辺OA」に着目しました。それならば,はじめに書いた計算方法で,三角形の面積を公式で求めなくても,「高さが等しい」で高さだけ比べればよいことになります。BとCの$${y}$$ 座標を考えればよいので,$${2 \sin \theta=\sin(60^{\circ}+\theta)}$$ から $${\tan \theta=\dfrac{1}{\sqrt{3}}}$$ が導かれます。
(2) も同様で,高さの和を考えればいいわけです。

次に,中学生向けの問題として,定規とコンパスでこの図の「作図」をどのように行うかを考えてみましょう。$${\theta}$$ は適当にとるとすればBの位置は適当に決められるわけですが,そこからCの位置を作図できますか。Bの位置は,OB=2 なので半径2の円を描いて円周上にとればよいでしょう。

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作図ソフトを使うならば,作図手順は,
 (1) 原点中心,半径2の円を描く
 (2) 円周上に点Bをとる
 (3) 線分ABを作図する
となります。Cinderellaでも Geogebra,あるいは他の作図ソフトでも同じでしょうが,作図順に点の名前が自動的につくので,あとからインスペクタで名前(ラベル)を変えることになります。
作図ソフトを使うと,点Bはドラッグして円周上を動かすことができます。
 さて,ここまではよいとして,点Cをどう作図するかが問題です。∠BOC=120° です。いくつか考えられますね。
たとえば
(1) BとOを結んだ直線と円の交点をとる(下図のC)
(2) Cを中心とする半径OCの円を描く。
(3) 2つの円の交点をとる。下図ではDですが,あとからCに名前を変えればよいでしょう。

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あるいは,
(1) Bを中心として半径OBの円を描く。
(2) 2つの円の交点をとる(下図のC)
(3) Cを中心とする半径OCの円を描く。
(4) 2つの円の交点をとる(下図のE)と,これが点Cになる。

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以上,簡単な問題でしたが,いろいろ鑑賞してみました。


※図はCinderella(CindyJS)で作成しています。