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ヨーロッパ株なんてやめとけ!──そう言われた人が儲かる理由


「ヨーロッパ株なんて、やめとけ!」


そんな言葉を聞いたこと、投資をしている人ならあると思う。

たしかに、アメリカ株の方がニュースも多いし、
日本株の方が馴染みもある。
だから、「ヨーロッパ」 と聞くとなんとなく遠くて、
ちょっとリスクが高そうに感じる人も多いんじゃないかな。
というより、儲からなさそうって思ってる人が多そう。

でもね、実はその認識は間違ってる

多くの投資家がまだ見ていない場所に、
次の波は静かに生まれている。
アメリカ株は過熱、日本株は一服ムード。
その間で、ヨーロッパ市場は再構築のタイミングを迎えてるよ。


米国・欧州株の累積リターン推移

「やめとけ」と言われた人の中で、本気で調べて、
実際に動いた人だけが利益を取っているのがヨーロッパ市場。

そういう話、聞いたことない?
じつは、ぼく自身もそうやって動いた側の人間なんです。

このnoteでは、
「ヨーロッパ株=危ない」という誤解の正体と、
なぜ「やめとけ」と言われた人ほど勝っているのかを、
現地からリアルな視点で話していく。

数字じゃなく、流れを読む。
情報じゃなく、本質を掴む。
そんなヨーロッパ投資の新しい見方を、
一緒に深めていこう。

あなたはどの国に投資する?

なぜ日本人投資家はヨーロッパを見ないのか?


「ヨーロッパ株って、なんかよくわからないんだよね」
そんな声を、実際によく聞く。

たしかに、日本で話題になるのはほとんどがアメリカ株やオルカン。
S&P500、テスラ、FOMC──このあたりの単語は、XでもYouTubeでも、毎日のように見かける。

でもヨーロッパのこととなると、急に情報が減る。
これは決して「ヨーロッパが悪いから」じゃなくて、
情報の届き方が偏ってるからなんだ。

SNSもニュースも、英語圏の話題が先に翻訳される。
でもヨーロッパは多言語エリアだから、
情報がそもそも日本語になってこないことも多い。

https://www.euronews.com/my-europe/2025/11/20/eu-urges-capitals-to-improve-citizens-private-pension-options-as-pressure-on-state-schemes

だから日本人投資家にとってヨーロッパは、
どこか「未知」で、「難しそう」で、「伸びなそう」っていう
イメージが根強くなってるんだと思う。

でもね、実際に中身を見てみると、ぜんぜん違うんだよ!
ヨーロッパの市場って、すごく分散が効いてるんだ。

たとえば──

  • ドイツは、自動車と機械の大国。BMW、シーメンス、BASF。

  • フランスは、ラグジュアリーや食品。LVMH、ロレアル、ダノン。

  • スイスは、医薬と金融。ノバルティス、ロシュ、UBS。

  • 北欧は、風力・再エネ・テック系が伸びてる。

つまり、国ごとに産業ポートフォリオが分かれてる(ざっくりだけどね)
これは、アメリカの「GAFAMに依存する構造」とは真逆なんだ。

ラグジュアリー業界はフランスが世界をリード

しかも、企業文化も全然違う。
ヨーロッパ企業って、配当重視で、利益を地味に積み上げていくスタイル
だから配当利回りも米国の2倍以上ある銘柄がゴロゴロある。
(平均で見ても、欧州は約3%超、米国は1〜1.5%台)

なのに、それを知ってる日本人投資家は、まだ少ない。
なぜか?
答えはシンプルで、「みんなが見てないから、自分も見なくなる」という心理が働いてるから。

これは投資の世界でよくある「認知バイアス」。
でもその結果、誰も見ていないチャンスが生まれてる

情報が少ない市場って、怖く感じるよね。
でもそれって、本当は割安で放置されてる場所かもしれない。
そしてそれこそが、個人投資家にとっていちばんおいしい場所なんだよ。


欧州グリーンディール政策を理解しろ!


ヨーロッパって、もう成長しきった市場だと思われがち。
でもそれ、数字や現場を見てるとまったく逆なんだ。

実はいま、ヨーロッパは「産業そのものの組み直し」を始めてる。
それを動かしているのが、EU全体で仕掛けている「欧州グリーンディール政策」ってやつなんだ

https://commission.europa.eu/strategy-and-policy/priorities-2019-2024/european-green-deal_en

これ、ただの環境対策じゃない。
「経済」「エネルギー」「テクノロジー」ぜんぶを巻き込んだ国家プロジェクトなんだよ。
欧州委員会(European Commission)は、「少なくとも1兆ユーロ以上の持続可能投資を動員する」ことを目指していると公表してる。

https://commission.europa.eu/strategy-and-policy/priorities-2019-2024/european-green-deal/finance-and-green-deal_en

<日本語訳>環境に優しい未来への投資欧州グリーンディールで設定された目標を達成するため、欧州委員会は今後10年間で少なくとも1兆ユーロの持続可能な投資を動員することを約束した。EUの複数年予算(2021~2028年)と、COVID-19パンデミックからの回復に向けたEU独自のNextGenerationEU(NGEU)制度の30%が、グリーン投資に割り当てられている。EU加盟国は、6,725億ユーロの復興・強靭化ファシリティ(RFRF)から受け取る資金の少なくとも37%を、気候変動対策目標を支える投資と改革に充てなければならない。この方法で資金調達されるすべての投資と改革は、EUの環境目標に重大な悪影響を及ぼしてはならない。欧州委員会は、EUを代表して、NGEUの資金の30%をグリーンボンドの発行を通じて調達する予定だ。

1兆ユーロ(約180兆円)ってすごい額だよ。日本の国家予算(120兆円)や東日本大震災の復興予算(約32兆円)と比べるとどれだけすごいかわかると思う。

他にも、EUがコロナ後に立ち上げた復興プログラム「NextGenerationEU(RRF)」
この予算の総額はおよそ7,500億ユーロで、その中の30%以上が「気候変動対策」に使うことが義務化されてる。

出典:欧州連合欧州理事会

つまり──
国の復興予算そのものが「環境に動ける企業に流れる」ように設計されてるんだ。

さらに2022年には「REPowerEU」という追加プランも登場。

https://commission.europa.eu/topics/energy/repowereu_en#:~:text=How%20REPowerEU%20is%20funded


エネルギーのロシア依存を断ち切るために、約3,000億ユーロ(約50兆円)の予算が用意された。
これは再エネ、水素、電力インフラに一気に投資するためのもの。

つまり、
ヨーロッパでは今、国をあげて「次の産業インフラ」を作っているんだ。


実際にヨーロッパ住んでいても、この改革を感じる場面がすごく多い。

街を走るバスはどんどん電動化されてるし、
スーパーで売ってる商品のパッケージには「CO2排出量」が表示されてる。
人々の暮らしの中にカーボン意識がしっかり根づいてきてる。

企業の広告も、昔みたいに「安くて速い」じゃなくて、
「どれだけ環境に優しいか」「どんな社会貢献をしてるか」に変わってきた。

家電にはエコ基準の明記が義務化されている

つまり──
ヨーロッパではもう、「環境=コスト」ではなく、「環境=成長」という考え方に変わってる。

言い換えるなら、「環境と利益を両立できる企業」が、生き残っていく市場構造になってる。

 じゃあ、実際にお金はどこへ動いてるのか?

・ESG投資はどう流れてる?
・炭素排出コストって、本当に企業に影響あるの?
・欧州株は割高?割安? 配当は?

ここから先は、投資家として知っておくべき欧州の変化を
6つの圧倒的な投資材料とともにより具体的に掘り下げていくよ。



なぜ欧州を無視できないのか? 〜世界で最も構造変化が進んだ市場〜


これまで「ヨーロッパってなんかパッとしないよね」という声の正体を見てきたけど、ここからは「じゃあ実際、ヨーロッパ市場って儲かるの?」を本音で語っていく。

結論から言うと、いま欧州市場には6つの圧倒的な投資材料がある:

  1. 巨額のグリーンディール投資とREPowerEU資金

  2. ESG資金の圧倒的な流入と脱炭素圧力

  3. 炭素価格の構造的上昇(EU ETS)

  4. 産業構造の再編(再エネ、EV、テック)

  5. 高い配当利回りと低バリュエーション

  6. 世界全体に広がる炭素規制の先行優位

…と聞くと「いや、盛りすぎじゃない?」と思うかもしれないけど、全部事実だし、むしろ知らずにいる方がリスクだよ。


1.巨額のグリーンディール投資とREPowerEU資金

数字の規模感はさっき触れたけど、ここではなぜそれがすごいのかをもう少しだけ深掘りするね。
まず押さえるべきは、EUという巨大な経済圏が、国家を超えた意思決定で巨額の資金をグリーンとデジタルに再分配しているという点。これはアメリカや中国でも真似できない芸当だ。

たとえば「NextGenerationEU」。コロナ後の復興と構造転換を目的に、7,500億ユーロ(約120兆円)という前代未聞の資金を動かしている。そのうち30%以上は気候変動対策に充てることが義務化されていて、これはEU予算として過去最高のグリーン比率。

加えて、ロシアからの脱依存と再エネ拡大のために生まれた「REPowerEU」も、約3,000億ユーロの投資パッケージだ。

こうした政策により、公的資金が気候技術・インフラに潤沢に供給されるため、欧州市場には持続可能な成長分野への投資機会が創出されている。

これらから何が言えるかというと、欧州企業はもはや「補助金をもらってESGをやる側」ではなく、「ESGをやらないと資金調達できない側」になっているということ。これは根本的なゲームチェンジなんだよ。

ESG:環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字をとった言葉で、企業が持続的に成長するために重視すべき3つの観点

日本の脱炭素の補正予算と比較してみて。欧州市場の規模の大きさがわかるはず。



2.ESG資金の圧倒的な流入と脱炭素圧力

欧州の投資家マネーの大半は、いまやESGラベルを持つファンドに流れている。ESMA(欧州証券市場監督局)の調査では、ファンド名に「Green」「Climate」などを付けるだけで、資金流入が1年間で約16%増えたというデータもある。ほんとかよって思うよね。
(ソース:https://www.rinnovabili.net/business/esg/how-esg-fund-names-drive-8-9-inflow-growth/

逆に、例えばフランスではESGファンド認証(ISRラベル)の基準強化により、石炭・新規油ガス開発に関与する企業が投資対象から除外されることになってる。

このルール変更によって合計70億ユーロ規模の伝統的エネルギー企業株が売却対象となり、今後数十億ユーロ規模の強制的な投資引き揚げ(ダイベストメント)が起こりうると報じられてる。

https://greencentralbanking.com/2024/01/10/esg-funds-fossil-fuel-investments-france/

要するに、欧州では環境・気候対応の優劣が企業の資金調達環境や株価に直接影響する時代になっているってこと。
投資家からすると、「この会社は炭素リスクで将来に禍根を残さないか?」を見極める時代に入ってるわけだ。


3.炭素価格の構造的上昇(EU ETS)

日本の投資家に最も知られていない欧州の構造的変化が、EU排出量取引制度(EU ETS)じゃないかな。

これはCO2を1トン排出するごとに「炭素許可証」を買わなきゃいけない制度。価格は2023年についに1トン=100ユーロを超え、すでに多くの製造業は「排出=コスト」になってる。

これは見えないインフレだよ。高排出の企業ほど「価格転嫁できない構造的コスト」を背負い、逆にクリーンな技術・製品をもつ企業はむしろ相対優位になる。

まとめると、EU ETSは欧州企業に炭素排出の「見えざるコスト」を可視化して内部化させる仕組みなんだ。排出量の多い企業にはコスト圧力となる一方、クリーン技術や省エネに優れる企業には相対的優位を与える。

投資家にとっては、「この会社、EUA価格(EU排出権取引制度の排出枠)が年200ユーロになったらまだ利益出せる?」という問いが新しい判断軸になる。


4.産業構造の再編(再エネ、EV、テック)

前の章で国ごとの産業分散に触れたけど、それとは別に欧州は今、「脱炭素とデジタル化を軸に意図的な産業再編」を進めているんだ。たとえば:

  • 電力:2022年には欧州発の発電量で史上初めて太陽光・風力の合計が天然ガス発電量を上回り、2023年には風力発電だけでガス発電を上回るなど、再エネが主力電源になりつつある。

現在、EU全体の電力の47%以上が再生可能エネルギーから供給されている。
https://commission.europa.eu/topics/energy/repowereu_en#:~:text=Since%202022%2C%20we%20have%20managed,increase%20our%20production%20and%20capacity
  • モビリティ:ヨーロッパは世界で最もEVシフトが早く、2023年のEV販売比率は23.6%、2035年にはガソリン車の新車販売が制限されるので、自動車メーカー各社はこぞって電動化投資を拡大している。

読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230325-OYT1T50274/
  • テック:半導体ではEUチップ法により2030年までに世界シェア2割確保を目標に数十億ユーロの投資支援を実施中。欧州のテック分野では、フィンテックやクリーンテック、産業用ソフトウェアなどニッチ領域でユニコーン(評価額10億ドル超企業)が増加している。

https://www.exposure-equipment.com/news/sc-idn-eca-chips.html

このように欧州では、クリーンエネルギー・EV・先端技術への大規模投資と政策支援により、新産業が勃興する構造的転換期にあるんだ。産業再編の進行は、投資家にとっては旧来型セクターだけでなく新興セクターにも分散できる機会で、市場全体としても持続可能で高付加価値な企業が増えているんだよ。


5.高い配当利回りと低バリュエーション

忘れちゃいけないのが、欧州株のリターンの質。典型的な指標を比較すると、欧州株(ユーロ・ストックス50)の予想配当利回りは約3.1%米国株(S&P500)の約1.4%を大きく上回り、日本株(TOPIXベース)よりも高水準にある。

  • 平均配当利回り:3.1%(米国は1.4%)

  • PER:14倍前後(米国は20倍超)

この2倍以上の利回り格差はリーマン後から一貫して続く傾向なんだ。
つまり、割安で、かつ配当が大きいという地味だが堅実な投資対象がヨーロッパ株。ヨーロッパは配当文化が根強くて、銀行やエネルギーなどを中心に配当性向の高い企業が多いんだよ。

JPモルガン
https://privatebank.jpmorgan.com/nam/en/insights/markets-and-investing/ideas-and-insights/rattled-by-tariffs-four-reasons-to-explore-european-stocks-now#:~:text=Dividend%20yield

6.世界全体に広がる炭素規制の先行優位


2024年時点で炭素税や排出量取引制度(ETS)は世界で計80の制度が運用され、カバーする排出量はついに世界排出量の約28%に達した。これは10年前の約2倍だよ。GDPで言えば、世界の3分の2が炭素価格制度を持つ/検討している段階にある。

この世界的潮流は、欧州企業・投資家にとって追い風。というのも、欧州は先行して厳しい炭素規制に適応してきたため、他地域でも炭素コストが顕在化すれば欧州企業の相対優位が高まる可能性があるから。

これに加えてCBAM(炭素国境調整措置)という炭素関税も2026年から始まり、域外企業にとっては「欧州向けに売るなら炭素価格を払え」という話になる。完全に世界のゲームルールが変わる。

脱炭素ポータル
https://ondankataisaku.env.go.jp/carbon_neutral/topics/feature-02.html

実践:投資家としてどう動くか

じゃあ、これだけ大きな政策の流れがある中で、
ぼくら投資家はどう動けばいいのか?

ここではシンプルに、3つのチェックポイントに分けて考えてみよう。


✅ Check①:補助金が落ちている産業に注目する

グリーンディールの対象になっている産業には、
すでに国やEUの資金が何十億ユーロ単位で流れている。

  • 再エネ・水素・EV・断熱材・クリーン素材・バッテリー…

  • こうした分野は、補助金→需要拡大→企業業績UP→株価上昇、という流れが読みやすい

投資対象としては:

  • ETFでセクターごとに拾う

  • 欧州企業のなかでも恩恵が集中している企業を絞る

特にETFは、日本からでも簡単に投資できるからおすすめ。
(次のnoteでおすすめETFをまとめる予定だよ)


✅ Check②:ESG資金の流入先を見る

欧州の投資信託や年金基金は、ESG要件を厳格にチェックしてる。
ということは──
ESGスコアの高い企業に、これからも資金が入り続ける。

実際に、ESG指数に連動するETFは、
2023年だけでも3,000億ドル近い資金流入があったというデータもある。

日本にいるとピンとこないけど、
「ESG対応=資金を呼び込むラベル」になってるんだ。


✅ Check③:EU外への炭素国境税を逆に活かす

2026年から始まるCBAM(炭素国境調整メカニズム)では、
鉄鋼・アルミ・肥料などの輸入に、炭素排出分の関税がかかる。

これってつまり、
「環境負荷の低い欧州企業が有利になる構造」ができるということ。

  • CO2削減済みの欧州製鉄会社

  • 再エネ主力の素材メーカー

  • 欧州内で生産している輸送インフラ企業

などは、グローバル競争の中で守られる側に回る可能性が高い。


まとめ:ヨーロッパは仕込みどきのフェーズに入った

ここまでの話をまとめると──

  • EUは「2050年カーボンゼロ」に向けて、国家ぐるみで産業構造を再編中

  • その中で、補助金とルールの両方が “新しい企業の地図” を作っている

  • ESG・炭素税・国境調整税などを含め、お金の流れが根本的に変わった

でも、この構造が日本やアメリカで話題になることは、ほとんどない。
情報が少ない分、価格もまだ織り込まれていないことが多いんだ。

これって、

「誰も見ていない市場で、最初に気づいた人が勝てる」
っていう、投資の王道そのものだよね。

このnoteの続編では、
「グリーンディール×ETF」視点での欧州投資マップをまとめようと思っています。

  • EUからの補助金対象分野

  • ESGスコアの高い企業群

  • 日本の証券口座で買えるETF一覧

  • 「10年スパンで狙える構造テーマ」の整理

お楽しみに!

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