見出し画像

重い、重い選択

プロ野球のピッチャーが事故で右腕を肩から切断しなければいけなくなりました。
切断しなければ壊死した腕から毒素が体中に回り死んでしまいます。
医者はそれをを患者に伝え、すぐに切断することを勧めました。
そのプロ野球の選手は黒人でした。
彼はそれを拒否し、死んでもいいと言いました。

その判断を覆させるために、精神科医が呼ばれ説得しますが、その精神科医も彼の言うことに納得し、その外科医に死なせてやれと言います。

納得できない女性の聴覚障害の外科医は無理矢理麻酔をし、訴訟を起こされ医師免許を剥奪される可能性もあるのに手術を断行しようとします。
プロ野球の選手は涙ながらに拒否します。

自分は野球をやる前は虐げられ、差別され、苦しい生活を強いられてきた。
今こうしていられるのも野球があるからだ、野球ができなくなったら生きる価値などない、そう言います。

その外科医も涙ながらに言います。
では、退役傷痍軍人や障害者は生きる価値がないのか、そんな事はない、どんな状況でも一生懸命生きている人には価値がある。
人間は生きているだけで価値がある。
生き続ければ、今よりももっと価値がある人間になるかもしれない。

そこで場面が変わります。
そして手術後の姿が映しだされます。

日本ではこんなテーマは扱えないと思います。
きっとその場面の途中を取り上げて、きっと問題になると思います。
でもその状況下にある人はパニック状態になり、正しい判断ができないのです。
それを説得するのもとても大切なことです。

素晴らしいキャリアがなくなれば、その人が価値がなくなるのではないのです。
その人を愛し、必要とする人が必ずいるのです。
人間は急にそこにポコンと生まれたわけではありません。
親がいて、子がいるのです。
そして愛し、愛される人たちがいるのです。
そういう人たちのおかげで、私たちは生きているのです。
だから、人間には生きる価値があるのです。
どんな状況になっても生きる価値はあるのです。

極限状態を経験していれば、ドラマでもいいので経験していれば、その状況になったとき、人は正しい判断をすることができます。

脳は複雑怪奇な構造をし、働きをしますが、実はとても単純で、馬鹿みたいです。
本だろうと、映画だろうと、テレビだろうと読んだこと見たこと聞いたことを、さも自分で経験したように感じてしまうのです。

ノンアルコールビールを飲んで、酩酊状態になる人がいるそうですが、そんなことありっこないと僕も思っていましたが、実はビールを以前飲んで酔っ払った経験のある人は、本当に本物のビールによく似たノンアルコールビールを飲むと酩酊状態になるそうです。
脳が騙されてしまうのです。

だから本を読み、映画を見たり、テレビを見たりするのはとても大事なことです。
いいものでなければダメですが。
人を馬鹿にして笑い者にするようなバラエティー番組ではダメです。

更に人間は言語で思考しているので、良い本を読むのは最も効果的です。
テレビゲームで冒険をするのも、脳は自分でやったことのように思っています。
だからリアルなゲームというのは面白いのです。
単純なドットのゲームでも人間には想像力があるので、とても面白がり、興奮するのです。
だから中毒性があって、危険だとも言えますが。

さて、それにしても、日本のドラマのテーマは底が浅いです。
漫画原作で、それもテレビ受けするようにと改変するのですから。

アメリカのような重いテーマを作れば、その国の人を変えることができるのになぁ。
ほんとにどうでもいいようなテーマを描いていれば、ほんとにどうでもいいような人間が作られてしまいます。

アメリカはやっぱり凄い国です。
でもそれを必要とすることは、そうゆう日本では信じられないようなとんでもない人間がいるという事でもあります。
アメリカは凄く病んでいるとも言えます。

脳天気な日本にも良さはあります。


いいなと思ったら応援しよう!