目標を立てても続かない人がやるべき3つの「事前設計」
「今年こそ早起きを習慣にする」「毎日30分は読書する」——そんな目標を立てたのに、気づけば1週間も続かなかった経験はありませんか?
実は、目標が達成できない原因の多くは、意志の弱さではなく「目標を立てた後の設計」が抜けていることにあるんじゃないかと思っています。
僕自身、34歳で独立してから数えきれないほどの目標を立ててきましたが、続いたものと続かなかったものには明確な違いがありました。今日は、その違いから見えてきた「行動が続く事前設計」についてお話しします。
なぜ目標を立てても続かないのか
多くの人が陥りがちなパターンがあります。
それは「目標を決めた時点で、もう半分達成した気分になってしまう」ということです。
心理学では「目標設定の満足効果」と呼ばれる現象があるそうですが、人は目標を宣言しただけで脳内に報酬物質が出てしまい、実際の行動に移すモチベーションが下がってしまうことがあるようです。
僕もエンジニア時代、年始に「今年は毎日技術ブログを書く」と決めて、手帳に大きく書いて、SNSで宣言までしたことがありました。でも結果は、1月15日で途絶えました。
振り返ると、「毎日書く」という目標はあったものの、「いつ・どこで・何をきっかけに書くのか」が全く決まっていなかったんです。目標はあるのに、行動の設計図がなかった。これが続かない最大の原因だったと感じています。
行動が続く3つの事前設計
では、どうすれば目標が行動に変わり、継続できるのか。僕が実践して効果を感じている3つの設計方法をご紹介します。
ステップ1:「いつ・どこで」を具体的に決める
最初にやるべきことは、行動する「条件」を明確にすることです。
「読書をする」ではなく、「朝食後、リビングのソファで、コーヒーを入れたら本を開く」というレベルまで具体化します。
これは「実行意図(Implementation Intention)」と呼ばれる手法で、研究でも効果が実証されているそうです。
ポイントは、既存の習慣に紐づけることです。僕の場合、「朝のコーヒーを入れる」という毎日必ずやる行動の直後に、新しい習慣を配置するようにしています。
具体的な設計の仕方としては、以下の形式で書き出すのがおすすめです。
「【既存の習慣】をしたら、【新しい行動】をする」
例えば、
「歯を磨いたら、スクワットを10回する」
「パソコンを開いたら、最初にタスクリストを確認する」
「電車に乗ったら、Kindleアプリを開く」
このように「〜したら、〜する」という形式で事前に決めておくと、意志力を使わずに行動を起こしやすくなります。
ステップ2:「邪魔が入ったらどうするか」を先に決める
ここが多くの人が見落としているポイントだと思っています。
目標を立てるとき、僕たちは「うまくいく前提」で計画を立てがちです。でも現実には、予定外の仕事が入ったり、体調が悪かったり、急な誘いがあったりします。
だからこそ、「予測できる障害」と「その対処法」をセットで設計しておくことが大切です。
僕は「if-thenルール」と呼んでいますが、例えばこんな形で事前に決めています。
「もし朝の時間が取れなかったら、昼休みの最初の10分でやる」
「もし疲れて集中できなかったら、量を半分にしてでもやる」
「もし飲み会の誘いが来たら、『20時までなら』と条件をつける」
これを僕は「Plan B設計」と呼んでいます。メインの計画が崩れたときの逃げ道をあらかじめ用意しておくんです。
障害が起きてから「どうしよう」と考えると、たいてい「今日はいいか」という判断になります。でも事前に対処法を決めておけば、考える間もなく代替行動に移れます。
ステップ3:「最小単位」を決めておく
最後に重要なのが、「これだけやれば今日はOK」という最小単位を設定することです。
例えば「毎日運動する」という目標なら、最小単位は「スクワット1回」でいいと思っています。「毎日読書する」なら、「1ページ読む」で十分です。
「それで意味あるの?」と思われるかもしれませんが、これには重要な目的があります。
それは「連続記録を途切れさせない」ということです。
習慣化において最も避けたいのは、「ゼロの日を作ること」だと感じています。一度途切れると、「もういいか」という気持ちが生まれてしまうからです。
だからこそ、どんな日でも達成できる最小単位を決めておく。調子がいい日は普通にやればいいし、どうしても無理な日は最小単位だけこなす。これで「続いている」という感覚を維持できます。
僕が実際にやってみた結果
この3つの設計を取り入れてから、僕の習慣継続率は大きく変わりました。
例えば、週3回のジム通いを目標にしていた時期があります。
以前は「週3回行く」とだけ決めていて、2ヶ月で挫折していました。
でも事前設計を取り入れてからは、こうなりました。
「月・水・金の朝8時に家を出る」と条件を固定
「もし朝起きられなかったら、昼休みに会社近くのジムで30分だけやる」とPlan Bを用意
「最小単位は、ジムに行って着替えるだけでOK」と設定
結果、8ヶ月間で週3回ペースをほぼ維持できました。もちろん昼休みに切り替えた週も何度かありましたし、「着替えただけで帰った日」も正直あります。でも「ゼロの週」は作らなかった。これが大きかったと感じています。
まずは1つの目標で試してみてください
今日お話しした3つの設計、全部を一度にやろうとすると大変なので、まずは1つの目標に絞って試してみてほしいと思っています。
特に最初の「いつ・どこで・何をきっかけに」を決めるだけでも、行動への移りやすさがかなり変わるはずです。
目標を立てた直後の「やる気がある状態」のうちに、この設計をしておくことをおすすめします。やる気は必ず下がります。下がったときに動ける仕組みを、やる気があるうちに作っておく。これが継続の本質なんじゃないかと思っています。
Archiでは、この「if-thenルール」や「最小単位」をタスクに紐づけて管理できる機能を用意しています。目標と行動設計をセットで記録しておくと、振り返りもしやすくなるので、よければ活用してみてください。
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