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「上海で“鳥貴族らしさ”を形にする人」


2025年2月の上海1号店オープンから早くも1年。
積極的な出店スピードとブランド認知の拡大を強調するように、1年も経たずに7店舗へと展開し、鳥貴族ブランドが着実に浸透し始めています。
その現場で、日本と中国の“違い”に誰よりも向き合い、商品・オペレーション開発の調整役として支えてきたのがエターナルホスピタリティグループ グローバル事業推進部の張 寧(ちょう・ねい)さんです。
これまで日本国内の鳥貴族で培った経験をもとに、中国の文化や価値観を理解しながら“鳥貴族らしさ”をどう根付かせるか、日々模索しています。

今回は張さんにスポットを当てて、上海・鳥貴族のリアルをお届けします!

鳥貴族 上海4号店

上海の挑戦を支える人

張さんの紹介

グローバル事業推進部 課長 張さん
2011年にアルバイト入社。その後2015年に正社員に。
人財部で研修講師として活躍。
2025年2月に、現在の部門に異動。
主に台湾・上海の展開を支える中心人物として活躍しています。

日本への留学、そして鳥貴族へ

中国で生まれ育った張さんは、大学で英語とドイツ語を専攻。卒業後は通訳・翻訳の仕事に携わっていましたが、「もう一つ外国語を学び、世界を広げたい」と日本への留学を決意します。
留学中、名古屋で出会ったのが鳥貴族でした。価格以上の価値と“うぬぼれ”の考え方に強く共感し、アルバイトとして働き始める中で、いつか自身の経験や語学力を活かし、鳥貴族の海外進出に貢献したいと考えるようになりました。

アルバイトから海外事業へ。語学と現場経験を武器に

慣れない日本語環境の中で支えとなったのが、当時エリアマネージャーで現在はグローバル事業推進部 部長を務める前場さんの存在でした。
張さんは正社員として入社後、人財部配属となり、研修講師として外国人・日本人双方の育成に携わります。
鳥貴族にはベトナム出身のスタッフが多く働いており、その環境の中でベトナム語の習得にも挑戦しました。
こうした語学力と現場経験が評価され、2025年には海外事業専門部署へ異動。台湾、そして上海の立ち上げに携わり、今もその最前線で力を発揮しています。


研修講師時代の張さん

「当たり前」が違う。だから、現場で判断する

上海1号店の立ち上げ当初、食材調達ひとつを取っても想定外の連続だったそうです。また、スタッフも春節には実家へ帰るのが文化です。
時給を上げて営業を続ける、という日本的な発想は通用せず、「休業する」判断をするお店も珍しくありません。

張さん:「祝日の捉え方が、日本とはまったく違います。日本の勤労感謝の日にあたるような労働節も、家族で集まって過ごす日、という感覚なんです」

文化を理解したうえでどう運営するか。
張さんは、現地に合わせた判断を積み重ねてきました。

商品は日本と“同じ”ではなく、“伝わる”形へ

上海の鳥貴族では、メニューや価格は日本の鳥貴族をベースにしながらも、現地の市場にマッチするよう、一部、商品設計は工夫されています。
(18元均一:1元は22.67円 ※2026/1/20現在の為替レート)

memo!
・貴族焼は1皿1本。ただし、140gのジャンボサイズ
・麻辣アサリなど、海鮮系メニューも展開
・食材はすべて中国国内調達

張さん:「日本のたれやスパイスは輸入できないため、現地の業者様と共に独自改良を重ねてきました。 血の臭みを抑えるための漬け込み用塩水の開発をはじめ、白湯スープや山芋鉄板焼きなど、日本の鳥貴族の味を再現するため、細部まで妥協はしません。 食材が違うため、まだまだ完全再現とまでいきませんが、“手を抜いている”とは絶対に思われないようにしています!」

インパクトのある大きいもも貴族焼き

サービスにも、文化の違いがある

上海の飲食店では、
・ティッシュが置かれていないと「不親切」
・着席すると必ずお茶を出す
・会話は最小限、滞在時間は30〜50分

という風習・文化があります。

実はアルコール比率も低く、フードとドリンクの注文比率は9:1。
張さん:「上海では外食時の飲酒されるお客様の割合は低く、焼鳥は食べに来るけれど、お酒は飲まない、という方が多いです。それでも、【サントリー・ザ・プレミアム・モルツ】は鳥貴族でしか飲めないという理由で来店されるお客様もいる。
文化が違っても、選ばれる理由は必ずあると思いますね。」

「焼鳥って何?」から始まった認知づくり

張さん:「2号店、3号店では、人が多いモールにもかかわらず、なぜか鳥貴族だけ空いている、という課題にも直面しました。
お客様に来店理由を伺うと、『ほかのお店に比べて空いていたから』と言われたこともあります。
焼鳥がどんな料理なのか、そして『1皿2本・18元』という価格や価値がどういうものなのか。
鳥貴族というブランドはもちろんの事、“ジャパニーズ焼鳥”を知ってもらうこと自体が、現地で一緒に働く皆さんと向き合った最初の仕事であり、大きな課題でした。」

言葉と文化を越えて、同じ想いを共有する

張さん:「上海出店に先立ち、現地パートナーの皆様全員が、日本の大阪本社へ足を運んでくださいました。
大倉社長から創業の想いや上海展開への期待を直接お伝えし、鳥貴族心斎橋店では仕込みから営業までを実際に体験してもらいました。
真剣に学び、吸収しようとする皆さんの姿勢と高い熱量に、私たち自身が大きな刺激を受けました。
言葉や文化の違いを超え、企業理念である「うぬぼれ」を軸に、「お客様に喜んでいただきたい」という想いを共有できたことが、上海における鳥貴族の挑戦を支える確かな土台となっています。」

鳥貴族 上海5号店

張さんが描く未来像


張さんは今、「上海の鳥貴族を任される存在になること」を目標にしています。
鳥貴族の創業の精神をベースにしながら、現地で慕われるリーダーを育て、チームをつくるサポートをしたいそうです。
その上で、他の国での経験もどんどん積んでいきたいと話す張さん。
上海での挑戦は、張さん自身の挑戦でもあります。
この挑戦の先に、どんな「鳥貴族の未来」を描いていくのか——
その歩みは、これからますます注目されていきそうです。

鳥貴族上海の展望

最後に、Torikizoku Shanghai董事長の真門さんにコメントをいただきました!

EHG執行役員CDO
Torikizoku Shanghai Co.,Ltd董事長
真門 洋平

「この上海での挑戦は、鳥貴族だけで進めているものではありません。
現地を深く理解するパートナーの皆さんと手を取り合い、文化や習慣の違いに向き合いながら、様々な方々にYAKITORI文化を広めるため、一歩ずつ形にしてきました。
張さんを中心としたEHGチーム、共に邁進してくれるパートナー、そして我々の想いが重なり合って進む上海鳥貴族。
この挑戦がどんな未来へつながっていくのか、、、その歩みは、これからも続いていきます。」

おわり