パリに暮らした荻須高徳 │ 荻須記念美術館とカフェタナカ
昔フランスに2年程住んでいた妹と、その滞在中にフランスへ遊びに行った両親が口を揃えて「荻須高徳さんの絵を見に行きたぁい」と、よく言っていた。
荻須高徳さんといえば稲沢市に生まれパリで制作を続けた洋画家で、パリの街並みの絵が有名。(らしい)
先日姪っ子の絵の作品展があったことから、芸術っていいよねぇ なんて美術館の話題になり、急きょ母と出かけることになった。

荻須高徳の業績を讃えるため、市民の美術文化振興に寄与することを目的として1983年に稲沢市が建設した美術館とのこと。
こじんまりしていて見やすそう。
荻須高徳は戦前・戦後50年以上にわたりパリで制作を続けた。1927年に渡仏して以降、パリの街並みに心惹かれ、重厚な石造りの街並みや暮らしを重ねることで汚れていった壁、そこに暮らす人々の姿を愛情もって描きました。
第二次世界大戦が勃発し、ドイツ軍の侵攻によってパリが陥落したため一時帰国しましたが、1948年に日本人画家として最初にフランス入国を果たし、以降は戦争によって失われた時間を取り戻すかのように、亡くなるその日までパリで制作に励みました
まだ見ぬパリの街並みに思いを馳せながら絵に入り込んでゆくと、その時代のパリの風を感じるようで、想像が膨らむ。
向こうに道が続く奥行きのある薄暗い絵の真ん前に立つと、まるでほんとうに道の入り口に立っているかのよう。道の先の方にうっすらとさす光に、希望のような明るさも感じる。
力強さや大胆な筆使いに画家の覚悟のようなものが表れている画もあった。
全体的に暗めの色の中に赤や青などのアクセントが効いてるなぁ なんて一丁前に素人が感心する。

絵だけでなく実際に使っていたパレットや道具、高校時代に持ち歩いていたスケッチブックやノートに描かれた絵も展示されていた。学生時代も暇さえあれば描いていたのかなぁと想像できる。
展示の仕方は、東京美術学校時代から晩年までの画業が体系立ててわかりやすく、時代ごとに変化する表現の違いを説明書きとともに理解できるので、荻須高徳をよく知らない私でも楽しむことができた。

常設展の隣で特別展も開催されていた。

海外での評価も高い絵本作家
安野光雅さんの作品リストは
空想の絵本
フランスの道
旅の絵本《イタリア編》
歌の風景
もりのえほん
シンデレラ
きりがみ桃太郎

本当にタッチが細かくて繊細で、ファンタジー!全てを見るのにとても時間がかかったけれど、真剣に見ていたらあっという間の時間だった。

特別展のタイトルが、イマジネーション・ワンダーランド というだけあって、想像力が果てしない。一度絵に入りこめば、空想の世界にふわふわと浮かんで出てこられない。
あー、素晴らしかった。
腹ごしらえは美術館からすぐ近くのカフェタナカ。広々とした開放感溢れる店内が女性客で賑わっていた。
※2025.2月閉店されたそうです


隣の席の人が食べていた
『本日のサラダガレット』がとても美味しそうだった。
隣の席に運ばれてきた『鉄板ナポリタン』も気になる😋

たっぷりの濃い目のコーヒーとともに
この後、国府宮神社(はだか祭りで有名)か祖父江のイチョウを見に行きたかったけれど、美術館滞在が長すぎたため時間が足りなくて諦めた。
それほど絵を堪能した日だった。
あれほどに、好きなことに夢中になって没頭してやり続けるってカッコいいな。
寝ても覚めても考えてしまうような夢中になれる何かって、すごい。
割と近くにありながらやっと足を運べた場所。
知らない世界がまだまだたくさん。次はどこへ行こう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
