感謝している瞬間、人はもれなく幸せである。心に効く「小さなありがとう」の養生
ずっと前に読んだ本に、とても印象的な一文があった。
「人は、何か(あるいは誰か)に感謝している瞬間は、もれなく幸せである」
どの本に書かれていたかはすっかり忘れてしまったのだが、この言葉だけは今でも心に深く刻まれていて、折に触れて思い出す。そして、感謝すれば感謝するほど「本当にその通りだ」と実感するのだ。
怒りや焦りと「感謝」は同居できない
人間の感情というのは不思議なもので、怒りや悲しみ、不安といったネガティブな感情と、「ありがたい」という感謝の気持ちを、同時に抱くことはできないそうだ。
つまり、感謝のベクトルが何かに向いているその瞬間は、人はネガティブな感情から切り離され、「幸せ」な状態になるのである。
心が荒んでいる時ほど、小さなことに感謝する
日々の仕事で疲弊したり、なんとなく心が荒んでいるなと感じる時がある。そんな時、私はあえて「小さなことに感謝する」ように意識している。
たとえば、1日を無事に終えられたこと。夕食後に食べた桃がおいしかったこと。夫がいつも通り存在すること。無理やりポジティブになろうと奮い立たせるのではなく、ただ目の前にある小さな事実に「ありがたいな」と心のベクトルを向けてみるのだ。
幸せを感じることで、気(エネルギー)が満ちていく
そうやって意識的に小さなことに感謝の気持ちを向けていると、その瞬間だけは確実に「幸せな状態」になる。
それはほんの一瞬かもしれないが、チリツモのようなもので、その「もれなく幸せな瞬間」を意図的に増やしていくと、カサカサに乾いていた心が少しずつ潤いを取り戻していくのを感じる。いつの間にか荒んだ気持ちは薄れ、自然と心が元気になっているのだ。
目に見えない「気(生命エネルギー)」が、感謝というポジティブな感情を通して、再び自分の中に満ちていくような感覚である。
道具もお金もいらない、究極の「心の養生」
何か特別なものを買ったり、どこか遠くへ出かけたりしなくても、今いる場所で、今自分の周りにあるものに感謝するだけで、人は一瞬で幸せになれる。
「感謝している瞬間は、もれなく幸せ」。このすっかりタイトルを忘れてしまった本からの教えは、どんな時でも自分の心をフラットな状態に引き戻してくれる、私にとっての究極の「心の養生」になっている。
