2025年、記憶に残る桜、ダイジェスト。
季節は、もう間もなく梅雨入りの時期を迎えています。 桜の季節の真っただ中の頃には、「斑鳩三塔の桜」「唐招提寺の桜」を取り上げ、記述させていただきました。
その後、花筏を眺めているうちに、なんと儚く、新緑の季節に移り過ぎてしまったことでしょうか。
花の色は うつりにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに
古今集に収められたこの小野小町の歌は「ちょうど私の美貌が衰えた様に」「恋や世間のもろもろのことを思い悩んでいるうちに」との意味を含んでいるようです。
私は男なので、自分の見た目の変化などにはあまり気になりませんが、(それでも、月一回、散髪屋さん(この辺がまさしく昭和)で鏡の前にゆっくり座ると自分でも苦笑します。)近ごろでは、男性向けのエステや化粧品など美容にお金をかける人たちが多いとも聞きますし、さらには、「そういうことに気が回らないのは、痴呆の始まりだ」とまで言われるご時世です。
いずれにしても、「うつりにけりな いたずらに」です。
今、6月に入り、ふと振り返るに、今年春の「おもいでの桜」があり、ここにその記憶を残しておきたいと、あらためて思いました。
来年の春のために、たいせつに。
「As Time Goes By」でもお聴きになりながら、お読みいただけたら幸いです。
タイトルの画像は、奈良国立博物館前の「氷室神社」の枝垂れ桜
この由緒ある氷室神社の枝垂れ桜は、かなりの古木です。しかし、他の桜、および枝垂れ桜より奈良公園界隈の桜の中で最も早く咲き出します。
奈良県の桜の開花を観測する標本木は、奈良女子大学附属中学の敷地内にあるソメイヨシノですが、私にとっては、ここ、「氷室神社」の桜こそがまさしく、季節到来の「標本木」です。
1.「奈良公園・鷺池畔」の桜

画像、手前の桜は葉と花が同時で、色も少し薄緑がかかり、ソメイヨシノとは思えないのですよ。

綺麗な「五角形」で1970年の大阪万博の「日本館」を思い出させてくれます。(若い人にはわからないかもしれませんが)
2.「葛城山麓」の桜

木蓮が先に咲き、木蓮が散り始めて、桜が満開になる順序が普通だと思っていました。

石楠花と言えば、奈良県では室生寺が筆頭ではないでしょうか。その他、長谷寺や岡寺でもとても綺麗ですが、いずれの石楠花も桜との競演はあまり記憶にないのですよ。

ほんとうに、驚きます。この三重奏は。

川沿いの桜は北部奈良では、佐保川、高田川、葛城川辺りがよく知られていますが、「兄川」は、葛城川の支流で、川の名前もそれほど知られているとは思えません。(近隣にお住いの方以外は)
「葛城の道」は名前のとおり、葛城山から金剛山の山麓に絡みますので、
奈良盆地の平野部より少し気温が低いと思われます。今年の兄川の桜は少し早めに散り初めたように思えました。
ご覧のように、ちょっと、廃れた?感じがあるのかなあ。遊歩道の柵が錆びていたり、ちょっとブルーな、なんとも言えない、雰囲気がありまして、私に映画を撮らせていただけるなら、ちょっと使ってみたいロケーションだと思いました。
3.「県営馬見丘陵公園」の桜

毎年、眺めています。年々、老けてこられています。
萬田久子さん、から、草笛光子さんへ。綺麗な人は歳をめされても綺麗です。(萬田久子さんが、先日たまたまお昼のバラエティ番組に出演されていたのを今咄嗟に思い出しただけですが。)
この日は、まだ、七分咲きくらいでしょうか。
この桜は、私なんぞは、朝の光で撮るのが無難です。もちろん、上手な方は夕方、逆光で、効果を引き出されるかもしれませんが。

この桜は、ほぼ満開に近いですね。

こんな案内の仕方は、いかがなものかと思いますが、年々、花壇の状況が、チューリップにかかわらず、この後のバラ、ひまわり、など全体的に馬見丘陵公園の運営状況が、少し寂しくなってきています。もっと綺麗でしたよ。
おそらく、人手不足なのか、予算の問題なのか、存じ上げませんが。
奈良県政の今後のあり様まで気になってしまいます。
今後の復活を期待して、取り上げた画像です。
4.「新薬師寺」の桜

とんでもなく、重要なお寺さんで「十二神将」は特に有名です。 今回は、お寺に関する詳しい説明は省かせていただきます。
「古寺巡礼」和辻哲郎氏、「大和古寺風物誌」亀井勝一郎氏、などでもとても有名です。このお寺への高畑界隈が、「志賀直哉旧居」などがあり、その他現在に至るまで、極めて文化の薫り高く人気の場所であるのは良く知られています。
今年の桜は、少し枝を短く剪定されたのかなと思われました。 上の画像の左の桜ですが、昨年までは枝がもう少し地面に向かって伸びていたように記憶していました。
東大寺や興福寺のような人出はなく、ゆっくり桜を眺められるお寺で、私はとても気に入っています。

ちなみに、もう少し時間が過ぎると、八重桜がまたとても綺麗です。
また、お庭の「椿」「ぼけ」も見逃せません。
5.「若草山」の桜

若草山の頂上付近まで車で行くには、この「奈良奥山ドライブウェイ」を走ります。今回は取り上げませんが、このドライブウェイの途中にも「奈良県景観資産」の選定スポットがあります。
桜越しに、東大寺大仏殿を望めます。残念ながら、今年は興福寺の五重塔の修復工事のため景観が少し残念な状況になっています。
このドライブウェイは、この場所のみならず、桜並木が続きますので、まだ、ご存じない方は是非ドライブ、あるいはウォーキングをお薦めいたします。

奈良盆地の景色を入れるには、もう少し早い時間帯に撮りたいですね。

この写真は、とてもお気に入りの一枚です。
桜がかなりご高齢の様子なので、毎年、大切に見守っています。

これも、同じ桜の写真です。
このベンチにも、スペインからの観光客のカップルが長い時間座って何やら楽し気に話続けていました。
立ち去ってくれるまで、じっと待ってました。

ほんと、平和が一番です。戦争なんかしちゃだめですよね。
6.葛城の道・名柄、「手紙カフェ」の山桜

詳しくは、HPを是非ご覧ください。
「風の森」(地名:油長酒蔵の人気銘柄で有名)から「葛城の道」を歩き、名柄地区に入り、このCafeに出会って以来、少なくとも季節ごとには寄らせていただいています。
4月にNHKの「ふるカフェ系ハルさんの休日」でも、紹介されました。


とにかく、とてもおいしいです。穏やかな気持ちになります。
高村るり子さんをはじめ、お店の方々の人柄がにじみ出ている「ランチ」。優しい「ランチ」です。
この後、「和紅茶」をいただきました。
私は、もっぱら「ランチ」をお願いします。たしか、Beerもありますが、ほとんど車で来ることが多いので吞めません。
願わくば、私の家の近所で高村るり子さんに「小料理 手紙」を開いていただきたいくらいです。このようなヘルシーな料理で、葛城の銘酒、「百楽門」や「篠峯」を飲んだら最高でしょう。
それ以上に、申し上げたいのは、ランチもおいしいのですが、このCafeは女性客を中心に、いや、男女を問わず、「スウィーツ」のファンが多く、またそのレベルはかなり高いと思われますよ。
前述に張り付けた、HPをぜひご確認ください。


この桜です。
この桜は、「山桜」で「この庭を造る時に、山桜を植木屋さんにお願いしました。」と高村るり子さんから聞いていました。また、「樹形」を大切に剪定などの手入れをされているようです。

この日、「あと、どれくらいで開花しますか?」
「お電話をいただけますか?その都度、開花状況をお伝えしましょうか?」・・・何と、優しいご対応かと思いました。

庭の山桜の開花を教えていただきました。雨です。
以前と違って、今は、「雨の日は、雨の日の写真を撮る」と心がけていますので、(入江泰吉先生や、井上博道先生の写真集から学び?真似して?)
手紙Cafeに出かけました。




天気予報は翌日は「快晴」を伝えていました。



やはり、素人は晴れた日が撮りやすいです。でも、「撮りやすい」と思っていること自体が、「素人」なのかもしれません。


特に、「講釈」するにおよびません。お好きなようにご覧ください。
編集後記
・季節、逆戻りで「桜」の話をさせていただきました。文中にも記述させていただきましたように、今年観た忘れがたき「桜」を振り返っておきたかったのです。来年をも期待して。
・平城宮跡に隣接する航空自衛隊基地の桜を今年こそと、楽しみにしていましたのに、「古木で危険なので伐採した」と聞かされてとても残念で、一段と今年観れた桜を大事に思えたわけです。
・「手紙Cafe」の山桜は、唐招提寺の山桜とともに、ここ数年来、四季に渡って眺めてきました。
・「手紙Cafe」をNHKの番組で拝見するまで、「高村るり子」さんの名前は知りませんでした。番組を観て、感想とともに、「とてもいい名前ですね」と申したら、「親に感謝してます」とおっしゃられました。
ほんと、小説の主人公か、女優さん(今時は俳優?)のような名前なので、今回の記述の中でフルネームで連呼させていただきました。
・ちなみに、NHKの同番組に出演されていた、このCafeの経営陣の一人の名門「片上醤油」の奥様にも、ご挨拶し談笑させていただけました。
・今回、取り上げた「桜」が来年もたのしませてくれることを心からお祈りいたします。
・最後まで、読んでいただき、誠にありがとうございました。
