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卵子凍結、AIにはわからない迷い


あの日、うなずいたけれど

卵子凍結を勧められたその方は、妊娠率も年齢の目安も、丁寧な説明を受けて静かにうなずいていました。
理屈ではすべてわかっている。
けれど、ふと視線が泳いだその一瞬に、言葉にならない迷いがにじんでいるのが見えました。

気づいていながら、聞けなかった自分

実は私自身も、かつて同じような瞬間に立ち会いながら、その先をどう聞けばいいのかわからず、言葉を飲み込んだ経験があります。
正しい情報は伝えられているのに、心の揺れにまでは届いていない。
そのもどかしさを、今もよく覚えています。

説明はAIに、揺れを感じるのは人に、という新常識

いまは生成AIが、妊娠率や年齢制限といった情報を、誰よりも早く丁寧に説明してくれる時代です。
けれど、本人もまだ言葉にできていない気持ちの揺れ——視線の泳ぎ、声のトーン、間の取り方——に気づけるのは、いまも人だけです。
その揺れを感じ取り、選択に寄り添う力が、これからの医療にますます求められています。

揺れに気づいてくれる人が、そばにいたなら

もしあの日、視線の揺れにそっと気づき、今、迷っていますかと聞いてくれる人がそばにいたら、その方はどれほど安心できたでしょう。
卵子凍結を選ぶ人も、選ばない人も、その揺れごと受け止めてもらえる場があってほしいと、私は思っています。

揺れを感じ、支える人を、これから

情報はAIに任せられる時代だからこそ、人にしかできない気づきを届けられる人材を、各地の医療現場に増やしていきたいと考えています。


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