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転ばぬ先の介護 一番のストレスは家族の摩擦

母が突然倒れてから、在宅で看取るまで20年。
看護や介護を経験した中で、一番のストレスは家族の摩擦でした。


やっと帰って来たものの

母の病院での看護が始まって、一番疲れたのは家族との関係でした。
母の病状も安定しないその不安より、
きょうだいの一人との衝突に疲れました。

そもそも、「家には居場所がない」と
長年遠く離れて生活していたのが、
母の件で実家に帰ってきたのです。

私は実家近くに住んでいたので、
実家に顔を出し、病院へ行くというパターンでした。

「母のために」という気持ちは同じはずなのに、
話すたびにぎくしゃくする。 


きょうだいなんて

良かれと思って食事の用意や掃除をしても、非難されるだけ。
当時は、相手の言葉に落ち込んだり腹が立ったり。

きょうだいなんていない方が、
自分の思うようにできるのに

とさえ思っていました。


急な変化への戸惑い

でも今になって思えば、
相手は急な変化に戸惑い、
ストレスを抱えていたからこそ
出てしまった言葉や態度だったのだと思います。

人が変化を受け入れるまでには、時間も必要です。
そして、もともと変化を嫌うか好意的にとるかによっても
ストレス度合いは違うでしょう。
 
私は、「命が助かっただけでも良かった」と思いましたが、
なぜ、こんなことになったのか。
近くに住んでいて、何をしていたんだ
」と言われました。

私にしてみれば、

ろくに連絡もしてこないくせに、何を偉そうに

と思いましたが、親に反抗ばかりしていた
自分自身に腹を立てていたのかもしれないと思いました。
 
私とはタイプも性格も違うので、
相手にとっては、私の考えや行動が理解できなかったと思います。

身近な存在だからこそ、遠慮がなくなり、
感情がそのままぶつかってしまう。

今までの背景も混ざり合い、いろんな感情が渦巻く。

介護は、それまでの家族関係を映し出す鏡
ようなものと感じています。

小さな誤解やコミュニケーション不足が、
介護の負担と混ざり合い、
関係をこじらせてしまうこともあります。


私が実践した距離の取り方

疲れたら距離をとってもいい
あの日の私も、自分なりの「距離のとり方」を試しました。

まず、自分が落ち着くことを優先し、
少しずつ関係を立て直してきました。

1⃣ 相手から強い言葉が来たとき、
  すぐに反論せず、深呼吸をする
2⃣ 椅子に座れるなら、座る
  立っていると、「腹が立つ」というように
  ボルテージがあがります。
3⃣ 言い合いになりそうだと思ったら、
  一度中断する。
 「私も頭を冷やしてから話したいから」と家に帰る
4⃣ 夜のメールのややこしい内容は読まないし、返信しない
5⃣ 相手の言葉をそのまま受け止めず、
  「怒りではなく、不安なんだろう」と唱える

この方法で、衝突はゼロにはならなくても、
自分の心を守る余裕が生まれました。


共通の目的に立ち返る

話し合いの再開時は、
前回、中断したことを謝るところから始めました。 

そして、「母のためにどうするのが良いか」という
共通の目的」をやり取りの中で何度も繰り返しました。


縁あっての家族

縁あっての家族。
このまま喧嘩別れしていいのか?

ぶつかる度に、自分に言い聞かせました。

相手を変えるのは難しい。
でも、自分が落ち着き反応を少し変えると、衝突が減りました。

これから介護が始まる方や、
今まさに家族との関係に悩んでいる方がいたら、
まずは、自分の心を守る方法も大事にしてください。

こちらが落ち着くことで、相手の反応も変わります


ここまでお読みくださりありがとうございました。
次回は8月20日(水)更新予定です。

#介護 #看護 #きょうだい #家族関係 #衝突


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