子育て世帯のマンション選びは、広さと価格だけでは決めにくいと思う理由
マンションを選ぶとき、まず目に入るのは広さ、価格、駅距離、築年数、設備あたりだと思います。もちろん、どれも大事です。実際、私も最初はそういう条件から見ていきました。
ただ、子育て世帯が住まいを選ぶときは、それだけでは決めにくいと感じています。家は「住む場所」であると同時に、家計、教育、通塾、送迎、働き方まで含めた家庭運営の土台になるからです。
子どもがいると、
・今の広さで本当に足りるのか
・教育環境はどうか
・通塾や習い事の動線は無理がないか
・住宅ローンは将来も回るのか
・いざというときに売りやすいか
といった論点が一気に増えます。
だから、子育て世帯のマンション選びは、広さと価格だけで割り切れないのものだと思います。
今回は、そう感じる理由を、経験をベースにいくつかの論点に分けて整理してみます。
1.子育て世帯のマンション選びで増える論点
子育て世帯が住まいを選ぶときは、通常の物件選びの軸に加えて、将来のオプションや家庭運営まで考える必要があると思っています。通常の物件選びでまず見るのは、
・広さ
・価格
・駅距離
・築年数
・設備
あたりだと思います。もちろん、これらは大事です。
ただ、子育て世帯だと、それに加えて
・資産性、売却しやすさ
・必要な広さ、間取り
・学区や教育環境
・通塾、習い事動線
・住宅ローン耐性
・周辺環境
まで見ないと、後からズレやすいと感じます。
特に、20代後半から40代前半くらいで住まいを買う場合は、まだキャリアの選択肢も多く、転職、転勤、家族構成の変化など、将来のオプションが残っています。だから私は、資産性はかなり大事だと思っています。
ここでいう資産性は、単に値上がりするかどうかだけではありません。
むしろ、
・売却しやすいか
・価格を大きく崩さずに手放せるか
・賃貸に出したときに借り手がつきやすいか
といった、動かしやすさの方が大事だと感じています。
住み続ける前提で買うとしても、将来何があるかは分かりません。
・転職や転勤
・家族構成の変化
・親の介護
・子どもの進学先
・中学受験で通わせたい学校との距離感
など、住み替えを考える理由は意外と多いと思います。
子どもの進学先を見ながら住まいを考え直す、という発想も子育て家庭では十分あり得ると思います。我が家も、その感覚を持っています。
また、広さについても、今の家族構成だけで考えない方がいいと感じています。
・子どもが何人になるかはまだ分からない
・成長すると荷物が増える
・中学受験を考えるなら、学習空間や子ども部屋が早めに欲しくなる
・広さだけでなく、間取りの使いやすさも重要
といった事情があるからです。
さらに、学区や教育環境も無視しにくいです。
・保育園/学童に空きはあるか/入りやすいか
・小学校区の雰囲気はどうか
・教育熱心な家庭が多い地域か
・中学受験を見据えた情報が得やすい地域か
こうした要素は、日々の暮らしにじわじわ効いてきます。
中学受験を考えるなら、通える範囲に、行かせたい学校があるか
という視点もかなり大事です。
我が家では、中学生の通学時間としては30〜40分程度を一つの目安にしています。
同じように、通塾や習い事の動線も軽く見ない方がいいと思っています。
・子どもが一人で塾まで往復できるか
・夜道や交通量の多い場所はないか
・兄弟それぞれの習い事動線に無理がないか
・親が仕事帰りに送迎できるか
・そもそも続けやすい位置関係か
ここまで考えると、住まい選びは「駅から何分」だけでは決められなくなります。
2. 子育て世帯にとって、住宅ローンと周辺環境も大きい
最後に大きいのが、住宅ローンです。
マンションは買えれば終わりではなく、住みながら回し続けられるかが大事です。今の共働き収入で返せるとしても、将来ずっとその前提が続くとは限りません。
・子どもがさらに増えるかもしれない
・配偶者が産休、育休で一時的に一馬力になるかもしれない
・中学受験で教育費が膨らむかもしれない
・副業収入を思ったように続けられないかもしれない
・どちらかが体調を崩すかもしれない
こう考えると、住宅ローンは
「今払えるか」ではなく、「崩れたときにも回るか」
で見た方がいいと思います。
また、地味ですが周辺環境もかなり大事です。
・病院
・図書館
・役所
・公園
・スーパー
・駐車場
こうしたものは、子育て中だと想像以上に生活のしやすさに影響します。
単発で見ると小さい条件ですが、毎日・毎週の積み重ねになるのでかなり効いてきます。
結局のところ、子育て世帯のマンション選びは、
・広さ
・価格
・駅距離
・築年数
・設備
だけではなく、
・資産性
・教育環境
・通塾、習い事動線
・住宅ローン耐性
・周辺環境
まで含めて考えないと、後からズレやすいのだと思います。
3. 条件を全部満たす物件は少ない。それでも、悩む意味はあると思う
ここまでいろいろ条件を書いてきましたが、
実際に物件を探している人ほど、「そんなもの、全部そろうわけがない」
と思うかもしれません。
それは本当にその通りだと思います。
私自身、実際にかなり悩みました。数年単位で探しました。住まいは安い買い物ではないですし、一度買うと簡単にやり直せるものでもないからです。
ただ、最終的には、ここで挙げたような条件をおおむね満たせる物件を見つけることができました。
完璧ではなくても、家計、教育、生活動線、資産性といった重要な論点を並べて考えたことで、「ここなら何とか回していけそうだ」と思えるラインが見えてきたのです。(妥協ラインともいうのかもしれませんね)
私は、住まい選びでは悩み続けられること自体にも意味があると思っています。逆に言うと、まだ悩める段階であるのなら、無理して買わなくてもいいのかもしれません。物件探し自体は並行して続けた方がいいと思いますが、腹落ちしない状態で急いで決める必要はない、というのが今の感覚です。
むしろ、家庭運営が詰みそうなステージになるまで悩む、というのも一つの考え方だと思っています。実際、私自身も「このままだと少し危ないかもしれない」という予兆を感じたあと、探し方のギアが一段上がりました。
そこからは、何となく探すのではなく、
・どの条件は譲れないのか
・どこは妥協できるのか
・本当に守りたいものは何か
をより真剣に整理するようになりました。
そして最終的には、「ここしかない」と思える物件を取りにいく感覚に変わった気がします。
子育て世帯のマンション選びは、単なる物件選びではなく、家計・教育・生活動線を含めた家庭運営の設計に近い。
私は、そんなふうに考えています。
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