私が上海人を嫌う理由
※上海を愛する人は読まないで下さい。
私は上海人が嫌いだ。
しかし、こう言うと異論がある方がたくさんいらっしゃると思う。
「なんで?上海人優しいじゃん!」
「中国の中で上海人が一番友好的」
「上海人が一番話がわかるよね」
実際に私が中国滞在経験者に
「上海人が嫌いだ」
と言った場合、こういった反応が返ってくることがほとんどである。
だがこれに関しては無理からぬことだと私も思う。
なぜなら大抵の上海人は本当に日本人に対して優しいからである。
しかし私は特殊な事情から上海人に反感を持つに至ってしまった。
そういった事情をここで書き連ねて行こうと思う。
四川で留学してしまった不幸
ご飯の美味しさに釣られて私は成都での留学を選んでしまった。
お陰で留学中に20kg太ることが出来たが、言語もしっかり四川訛りになってしまい、語学留学としては失敗だったと言えよう。
しかし私は4年間の成都生活を通してすっかり四川を愛してしまっていたし、なんなら似非四川人としてその訛りに誇りを持ってもいた。
そんな私が上海で就職することになり、大都会上海での暮らしを始めることになったのだが、そこは困難の連続であった。
とにかく田舎者を馬鹿にする上海人
ほとんどの上海人は普通話(日本語でいう標準語)を話すことが出来るが、彼らは頑なにそれを話さない。
例えば、小売店のおばちゃんですら金額を上海語で言ってくるのだ。
そしてこちらが聞き取れない素振りをするとすぐに馬鹿にしたような態度になる。
当然こちらは四川訛りの普通話で
「すみません、普通話でお願いします」
と頼むのだが、それに対して上海人はざわと上海語で何かまくし立てて嘲笑ったりするのだ。
ある時は他の店員も交えてて二人がかりで指を刺されて笑われたこともある。
私は仕方なく多めのお金を払って「お釣りをください」と言うのだが、そうすると今度はお釣りを投げて寄越す。
そんなことは日常茶飯事だ。
街なかで急に上海語で話しかけられて、普通話でお願いしますと頼んだら
「お前の服ダサいな。どこで買ったんだ?」
と煽られたこともある。
飲食店でいきなり店員に
「四川人のお前にこの繊細な味がわかるか?」
と言われたこともある。
似非四川人としての私の自尊心は大いに傷つき、上海人に対してヘイトを溜めていった。
上海人はとにかく相手が田舎者だとわかるとすぐにマウントを取ってくるのだ。
中国国内では上海人を好きなのは上海人だけ
こんな感じなので上海人は当然他の中国人からは嫌われている。
むしろ上海人を好きなのは上海人だけと言っても過言ではない。
彼らは北京人ですら馬鹿にしているし、今をときめく深圳ですら田舎者の集まりと見下している。
中国の中で上海だけが特別であると思っているし、上海人だけが文明人で経済に明るく現代社会に適合していると信じて疑わない。
そんな感じで全方位に喧嘩を売っているので、当然上海人以外の中国人はみな上海人を煙たがっているのだ。
上海人のこの病的なまでの自尊心の強さは一体どこから来ているのだろうか?
日々田舎者に生活を脅かされる上海人
実はこれに関しては上海人がそうなってしまう気持ちが分からないでもない。
上海人は病的に自尊心が強くて金にもがめついが、公共マナーや時間はちゃんと守る。
窓口や乗降口にはちゃんと列を作るし、道路に痰を吐かない。
地下鉄を乗りこなし、約束をすればちゃんと時間通りにやってくる。
車を運転すればちゃんと車線を守るし、むやみにクラクションを鳴らしたりしない。
一昔前は道路の上に物干し竿を伸ばして水も滴る汚洗濯物のお漏らしを通行人に当てたり、夜にわざとパジャマで出歩いて
「これが普段着ですが何か?私上海人だから別に上海に特別感ないしぃ?田舎者みたいに着飾ったりしないしぃ?」
みたいなイキリをカマしたり、挙句の果てに中層階の自宅の窓から歩道に向かって家庭ゴミを投げ捨てるとかいうイカれた習慣を持っていたが、2010年の万博以降はそんな行為も収まり、今は本当に整然としている。
そんな上海人の秩序だった生活は常に日々流入してくる大量の田舎者によって脅かされているのだ。
田舎から出てきた人はそういう上海のルールは知らないので、当たり前の様に列に割り込む。
せっかくきれいに使っている道路にも痰を吐きゴミを投げ捨てる。
車で来てる人は無茶な運転で交通事故を起こす。
そして観光客ならまだしも、労働者としてやってきている田舎者は、その安い労働力で上海人の職も奪うし給料水準も下げるのだ。
これでは上海人が田舎者を潜在的な敵とみなすのも無理からぬところであろう。
それでも私は上海人が嫌いだ
上記の理由から、上海人が田舎者を蔑視することには多少の理解を示すことが出来る。
しかし、私が本当に辛抱できないのは上海人のその傲慢さではないのだ。
一番腹が立つのは、散々こちらを田舎者だと見積もって馬鹿にしてきておいて、いざこちらが日本人だとわかるととたんに手のひらを返したように媚を売ってくるところなのだ。
今まで見下した態度で上海語でまくし立てていても、ある程度会話をすれば
(あれ?こいつの言葉遣い訛りとかじゃなくてなんか変だな。あ、外国人か!)
と気がつくわけである。
そうなると彼らの態度は急に変る。
上海人「Are you Korean?]
私「No」
上海人「you Japanese?」
私「是的(はい)」
上海人「哦!我表哥在日本做工作呀!我也去了几次日本!(おお!私の従兄弟が日本で働いているよ!私も何度か行ったことある!)」
といった感じで突然今までの態度を豹変させて日本に親しみがあるアピールをし始めるのだ。
しかも普通話で。今まで上海語でゴリ押ししてたのは何だったのか。
私はこの態度の豹変がたまらなく嫌なのだ。
なぜ上海人は外国人には友好的なのか?
この理由は上海人が中国の田舎者を馬鹿にしていることとセットになっている。
彼ら上海人は自分達は他の中国人とは違う先進国民だと思っているので、同胞よりもむしろ日韓の人間に同じ先進国の人間として親近感を持っているのだ。
ぶっちゃけその考えにも片腹痛いものがあるが、うちの祖母が
「民度を語るのは民度が低い行為ですよ」
と言うので私も敢えて何も語るまい。
(既に色々言ってしまっている気もするが気にしない)
私が言えるのは、散々田舎者だと馬鹿にされた後に親近感を出されてもただただ迷惑なだけということである。
しかし普通の日本人はこれに違った感想を持つだろう。
最初から上海人に外国人として接した人は、友好的な上海人しか知らないわけだ。
友好的に話しかけられ、連絡を取り続けてくれ、時には手助けをしてくれる。
特に初めての中国生活が上海であれば、たくさん上海人の友人ができて楽しい思いをするだろう。
多少疑問に思うことがあるとすれば、やたら金の話を聞いてくるぐらいだろう。
だから一般的な中国滞在経験がある日本人と私は分かりあえないのである。
私にとって上海人はユーモアのない大阪人みたいなものである。
面白くないのに金にがめつい。
およそ好きになる要素がないのだ。
