【連載小説】久しぶりの再会 第五十四話 幼馴染と妹の対応
山本翔くんからは妹が言うには翌朝にLINEがきたらしい。スマホを見せて貰った。本文は、
<おはよう! 久しぶりだね。また、昔のように遊ぼうか!>
という内容。スマホを心愛に返して、
「お兄ちゃんは次いつ休みなの?」
僕は覚えていないので、
「ちょっと待って、部屋に行ってシフト見て来る」
「わかった」
部屋に行き、シフト表は壁に貼ってあるので見てみると、今週の金曜日が休みだ。週に二回、休みがある。因みに次の休みは来週の月曜日。
再度居間に行き、妹に伝えた。心愛は、
「わかった、翔さんに伝えるね」
「ああ、わかった」
妹はスーパーマーケットでバイトをしている。どの部署で働いているのかは知らないけれど。きっと、訊いても教えてくれないだろうし。何で教えてくれないんだろう、僕に知られて何か都合の悪いことがあるのだろうか。前にも心愛が勤務しているスーパーマーケットに行ったとき、声をかけたら無視されたし。よくわからないところがある。妹のことは大好きだから、そういう態度をとられると悲しい。だから、なぜ無視されたり、睨まれたりする
理由を知りたい。訊いてみようかな。でも、嫌いだ、とか言われたら困るから、怖くて訊けない。傷つきたくないから。一緒に住んでいるから気まずくなりたくない。でも、家では素直で良い子なんだけどな。無視なんか決してしない。訊いてみるかな。
「心愛」
僕は妹を呼んだ。
「うん? 何、お兄ちゃん」
「訊きたいことがあるんだけど、家での態度は普通なのに、どうして勤務先のスーパーマーケットでは、無視したり、睨んだりするんだ?」
「あ、そのことね。それは、一緒に働いてる人にファザコンって思われたくないからだよ」
「そういうことか、なるほどな。でも、ちょっと話したくらいじゃファザコンって言わないだろ」
「あと、彼氏って思われたくないし」
「うん、そうか。なるほどな」
そういう返答で僕はショックを受けた。酷いなぁ、と思った。心愛にそう伝えると、
「そう言われてもなぁ、うん、わかったよ。ショックを受けたのはごめん。これからは普通に対応するよ」
僕は、
「いいのか? 納得したのか?」
と訊くと心愛は、
「納得はしてないけど、でも、わたしの態度でお兄ちゃん、傷つくんでしょ? なら仕方ないじゃん」
「そうか、悪いな。でも、我慢できなくなったら前の態度でいいぞ、心構えはしとくから」
「わかった、ありがと」
今日、僕は仕事だ。喋り過ぎた。時間がない! 支度しないと。心愛は仕事なのかな、訊いてないからわからない。まあ、いいや。朝ご飯食べて、シャワー―を浴びて、飲み物をリュックに入れて財布とスマホはジーンズのポケットに入れて準備完了。車と家の鍵はすぐに使うから手に持っていよう。時刻は八時四十五分。僕は母に、行って来まーす、と伝えて家をあとにした。
愛車の白い軽自動車に乗ると車内は暑い。エンジンをかけて発車した。運転中は運転席と助手席の窓を全開にして走った。既に、汗がにじんできた。
でも、店内はエアコンをたいてるはずだから涼しいだろう。八時五十五分に到着し、車から素早く降り、リュックを持ち店内に入った。店内に入りながら、おはようございまーす! と急いでレジに向かい、出勤の操作をした。何とか二分前に出勤扱いになった、よかった。よし! 今日もがんばるか、と思い事務所に向かった。
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