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Guitar1026

今回の「その日の歌」はフジファブリックのムーンライト。ちょっと不思議な志村さんらしい曲。

延々と三連符が続く。前よりは楽になったけど途中で指が訳がわからなくなる。つっかえつっかえになりつつ弾いた。実際のベースはもう少し細かく動いているところがあるんだけど、覚えきれないし練習も間に合わないので簡略化した。アウトロもかわいくて好きなんだけど、一人だとそれが出せないし何より時間が足りないから省略。私は冷めた現実主義者だから、インパールはしない。
最近はだいたい曲を聴きながらベースラインの確認&練習をして、弾くものが定まって頭に入った&指が慣れたら歌詞を見ながら歌うという流れなんだけど、一時間の間に全てを満足できるレベルまで整えることはできない。
今回は間奏の、本来は鍵盤で弾いている節に照準を絞って何度も何度も練習して頑張って弾いた(安定には程遠い、ただ弾いただけの状態だけど)。逆にその分、他、特に歌の調整が全くできなかった。しかし、その残念もそのまま残す。

この曲は私が初めて行ったフジファブリックのワンマンライブ、2006年末(12月25日)@渋谷公会堂でも歌われて、その時確か「ムーンライトが照らした」の部分でだったと思うんだけど、ステージから客席に向かってブワっとレーザーが向けられてくる演出があって、私はSavage Gardenのライブのことを思い起こしていた。
フジファブリックのライブは照明が良くて、その日私は本当に後ろのほうの席だったんだけど、それによってむしろステージや全体的な演出を広く眺めることができて満足した。

照明といえば、確か二度目のニュージーランド一人旅中に、ゲストハウスで食事していて話しかけられて友達になった子が照明の仕事をしていて、フジのライブでは無かったんだけど、私が聴きに行ったことのあるアーティストのライブに関わったこともあるということで大盛り上がりした。
ニュージーランドはホテルが(値引きをほとんどせず)とても高いので、私は環境のよいゲストハウスを選んで利用しながら旅をしていた。ゲストハウスにはキッチンがついているし食器や調理器具類も使えるので、スーパーで食材を買ってきてその場で料理して食べることがほとんど(ニュージーランドの外食で安くておいしいは成立しないし、高くても、おいしくはおいしくても価格に見合った満足となることはそこまで無い)。その子は私が使う前にお皿を洗ったりしている様子から日本人かなって思ったらしく、日本語で話しかけてきた。多少びっくりしたけど、ご飯を食べつつおしゃべりをした。
聞くと同い年。私と同じように事前に旅程は確定させず、適当に現地で過ごしながらその先を考え宿をとり足す感じで旅をしていた。
食後、一緒に湖畔散歩に出かけた。色々話しつつ歩いて、私が前日に見つけたブラックベリーの自生地でベリーを摘んで帰った。その子はお菓子類をほとんど食べない子で、フルーツ中心の食生活をしていた。クック諸島にもわりと長く滞在していたことがあったそうで、果物天国だったと言っていた。
私は翌日、移動することになっていたからその街ではその時だけだったんだけど、連絡先を交換してその後も互いの街の様子を伝え合ったり、別の街でまた合流して話したり、使いきれないバスパスを譲ったりもした。
ニュージーランドにはわりとカジュアルかつ公式にこういう権利譲渡ができるシステムがあるようで、バス会社のパスもそうだし、コロナの鎖国でキャンセルされたニュージーランド航空のフライトチケットも振り替えクーポン化され譲渡可能だったので、女子サッカーの試合を見に行くという大学の先輩に使っていただいた。合理的でいいよね。

私はニュージーランドが気に入っていて、できることなら移住したいと考えるくらいだった。理由は人々が無理なく自然に存在できる感じがしたから。ゲストハウスで出会った友達も、ちょっと不思議ちゃんなんだけどしっかり自分のペースで無理なく動いている子で、そうだねNZ気に入るよねという感じだった。
ホテルが値引きをしないのも、航空会社が国の方針でフライトキャンセルをしたのに(振り替えはするけど)返金はしないというのも、自らを過度に貶めることなく存続を維持させるためだろう。私は「よそ様」としては、「ホテル高いなあ、ぶつぶつ」とか、特にエアチケットなんて金額が大きいから「こんな色々見通しも立たない中で期限をきった振り替えだなんて」と憤ったりもしたけど、ホテルだって航空会社だってそこで働く人々がいて、その生活、加えて社会の機能を維持していかなければならない。「中の人」だったら、そういう風に守られていたんだろうなと羨ましく思った。自分を大切にして、同じように(他)人も大切にする。そういう精神性がニュージーランドにはあるように思える。
あとはアジア人への眼差しがヨーロッパにいる時とは違った。おそらくマオリとの共生の歴史や歩みがあるからだと思うんだけど、なんというか、視線が普通。ヨーロッパだとどうしても「別者」感が出がちだから。

しかしそんなニュージーランドも政権が変わった。ポピュリズム、新自由主義の台頭と共に拡大する貧富の差、「今ここ自分だけ」の加害性、右傾化、戦争、混迷の流れは止まらないだろう。

理性も安全も無い、野獣やおまけにバーサクのかかったバブルスライムくさったしたいマッドハンドだらけの世界では息をすることができない

ギターを練習する。飛び立つために。


月っぽいって思って手に取ったら栗マシュマロだった。

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