Guitar1110
今回の「その日の歌」はSoft cellの"Tainted love"。これもラジオで聴いて気になって検索特定したスクリーンショット集から。
スクリーンショット集の洋楽曲にUKのものが多いのは、サウンドだけでなく発音も関係しているのかなという気がしてきた。メロディーと一緒になると音階に意識が集中して歌詞は頭に入ってこないんだけど(絶対音感の弊害)、おそらく音としては聞いていてその「音」の中に発音も含まれている感じなのかな。あと不思議なのは当人はまだ意味がキャッチできていない段階なのにスクリーンショット集の曲は(読んでみると)歌詞も引っかかる場合が多いこと。意識の外では意味も取れているのだろうか、脳としては。色々謎すぎる野鳥脳。。
この曲はコテコテの英国アクセントで歌われているんだけど私にはうまくできない。やっぱり強制への反発で中学に入るまで英語を遮断して生きていて英語学習開始が完全に臨界期後だった(しかも学校も公立都立だから高校まで基本的に文法訳読だったし高校時代は全般的に全然勉強をしていなかった、、)から、発音はなかなか厳しいんだよね。発音だけでなく、現地の文化や暮らしなどの感覚もいまいちつかみきれない。旅行者としては何度も訪れたことがあるけど、住んだことも留学も経験が無いし。その辺、大学の周りの友達とは全然バックグラウンドが違った。
何だか怪しげなサウンド病みつきで検索した曲だったんだけど、練習用にPVを確認して即「あ、、またか、、」と思った。
私は何故かゲイの人の作品に惹かれることが多い。ダレンもそうだし、フレディーマーキュリーも、Lufus Wainwrightも、そういえばStingのPVの中で素敵だなと思ったQuentin Crispさんもそうだった。フレディーマーキュリーは別として(あまりに有名だから)その他の人々に関してはそのことは全く知らずに触れて好きになったら結果としてそうなっていた。ピアニストやフィギュアスケーターもそう。
あと、私は越境者と仲良くなったり関係ができたり好きになったりも多い。ゲイというのは性的に越境しているところがあるとも言えるし、ダレン(オーストラリアからUS、UK?、その後は不明)、フレディーマーキュリー(ザンジバル→UK)、StingやQuentin Crispさん(UK→US)、garbageのシャーリーさん(UK→US)、Pretendersの姉さん(あ、まだ名前を覚えていないや、US→UK)と枚挙にいとまがない。まあ英語圏同士は言語的に越境しやすいというのはあるだろうけど、アーティスト以外では身近な友達にも国を越えた移動をしてきた人が多い。それから何も知らずに気に入っていた「日の名残」と"Never let me go"(カズオイシグロさん)もそうだな。
加えて、元からいわゆるマイノリティーの問題が色々気になってしまうところもあるし、全然専門外だけど点字使用者の方と関わる機会もあったり、と、考えてみれば「その国のメインストリームとしてどっしり腰を据えて動かない人々"でない"、そこへの反発や怒りを抱いたり(←だから移動する)、抑圧や理不尽に遭ったりする人々」と繋がることが多かった。
今こうして色々振り返りながら考えると、私自身がマイノリティーだったからなんだろうなと感じる。外面的には見えないというか出さないけれども。
ネグレクトも教育虐待も罵詈雑言の嵐に存在個性の全否定など精神的な暴力も、無条件に肯定され甘やかされ続けた弟との処遇の差も、そのスポイルの果てに実際に野獣に殺されかけたこと、ずっと危険性を言っていたことを無視されてきたのと同様、よりによってそのことすら全くの不問にされたこと、結果の絶望。世界を、人間を諦めたこと。
先天的なものではない。わかりやすい、外から見えやすい形でもない、本人としても見せたくない苦痛。しかも能力も家も端から見れば恵まれているとされてしまう。本人としては望んだことなんかじゃ全くないのに、それらによって苦痛が形成されているというのに。その苦痛を絶望的に知っているから、程度の差はあれ、同じようなものを抱えうる人々の苦悩に共鳴するところがあったのかもしれない。明示的でないところでないものまでも何故かキャッチしてしまったりして。
昨日Christina Aguileraについてちょっと調べたら、彼女は(彼女に対する虐待が原因で)幼少期に両親が離婚していたらしい。あの肝の据わり方、そしてあの目はそういうことか、と腑に落ちた。
"Beautiful"に"hard to breathe"という歌詞があってちょっと引っかかっていたんだけど、さっき"What a girl wants"(こちらはオンタイムで聴いていた時期にめちゃくちゃ売れていた曲)にも"thank you for giving me time to breathe"という歌詞があったのを思い出した。
いずれも提供された曲ではあるだろうけど、「息ができる」「息ができない」って、当たり前に当たり前の日々を過ごしている中では全く気付かなかったりそうはならなかったりすることなんだよ。それがわざわざ入ってきているというのにも、何らかの意味がある気がしてきた。
音楽が、音が、ことばが、アーティストが、ギターが、色々なことに気付かせてくれる。答えも正解もないことだけれども。回り道ばかりだけれども。私は息ができないし世界も人間も諦めた鳥だけれども。
もう鳥なんだから、鳥らしく過ごそう。風が教えてくれることもある。
旅とか、逃げる離れるっていうテーマも多いんだよな、スクリーンショット集。歌詞が聞けていない段階でキャッチしたものなのに、不思議だよね。



