Guitar1021
今回の「その日の歌」はSoul asylumの"Runaway train"。この曲も前回の"Don't answer me"(The Alan Parsons Project)同様、ラジオでかかったのを聞いて「このサウンドすごく好き!」となり必死に検索して特定したもの。
今まで全然気付いていなかったんだけど&実際原曲をそれぞれ聴いているとそんなに似ているとも思わないんだけど、ベース抽出で歌う形にしたら「そうか共通項があるから私は両方とも即気に入り必死に検索していたんだな」と納得した。奇しくも調も同じだったね(いずれもハ長調なんだけど、後述の私のハ長調のイメージとはちょっとずれている)。
"Don't answer me"(The Alan Parsons Project)は80年代イギリス、"Runaway train"(Soul Asylum)は90年代アメリカのバンドの曲で、おそらく両者には関係がないし、前者は私のUKロックの好きな部分、後者は私のUSロックの好きな部分が出ているサウンドでそれぞれに惹かれ気に入っていた。
UKロックとUSロックの差は、私のイメージではUKのほうがソフトでマイルドでポップ寄り、USはよりごりごり感があって歌とかギターが歪(ひず)んでいたりする感じ?低音も強めのハード寄りものが増えるかな。
調のイメージはピアノ経験者のあるあるなのか、絶対音感のせいなのか、私固有のものなのかちょっとよくわからないんだけど、私の脳には概ね以下のような受け取り方がなされる。
・楽譜が♯で書かれる調は明るめのイメージ
・楽譜が♭で書かれる調はしっとりのイメージ
・楽譜の♯や♭の数が少ない調はシンプルなイメージ(特にハ長調、ト長調、へ長調)
・中でも♯も♭もゼロのハ長調は最も易しく癖がない、ストレートなものだというイメージ(ギター練習開始直後にぶち当たったハ長調の呪い)
・例えばブルーハーツのような直球系?のバンドはハ長調やト長調を多用しているが、それは曲やバンドのイメージと調のイメージが合っている
・技巧に凝ったり難解さを売りにしたりするような曲やバンドは♯や♭の多い調を使用するイメージがある
こんな感じだから、ハ長調っていうと直球ストレートって連想してしまうんだけど、"Don't answer me"(The Alan Parsons Project)も"Runaway train"(Soul Asylum)も、そのイメージには当てはまらない。でももしかしたらそこが意表をつかれた感じで気に入った理由なのかもしれない。
さて、"Runaway train"(Soul Asylum)はアメリカ国内で多数発生している若年行方不明者の情報をPVに載せているのが印象的でもある曲。あとはその行方不明の背景にあるような様々な機能不全家庭や社会事情が映し出されている。買春をしていて男に買われ車に乗せられていった子がその後仲間と回され殺されて救急車に収集されるシーンとか、本当にこわいし、最後は乳児を連れて買い物をしていた若いお母さんがちょっと目を離した隙に赤ちゃんを誘拐され、必死に追いかけるシーン&実際の赤ちゃんの行方不明者情報で終わる。こわい。
あまりバンドや作者については知らないんだけど、歌詞や視点、バンド名(魂の避難所の意)を見るに、深く苦悩したことがある方なのかな、という気はする。
本当は原キーのまま歌いたかったんだけど、低い「レ」とか「ミ」は私には出ればラッキーくらいの音域で、コントロールが効かないしあまりに続くので、下げずに(オリジナルよりオクターブ高い状態で)歌ってしまった。
間奏もちょっと練習して弾こうと思っていたんだけど、あまりに寒くて(風も強かったし)耐えられず、急いで歌だけ歌って逃げ帰ってしまった。。
野鳥版日本語↓
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真夜中に君を呼ぶ
僕は光を失った蛍のよう
でも君は燃えさかる溶接ランプのように力強くいてくれた
もしかしたら僕がそうさせたのかもしれない
疲れ果ててしまってもう眠ることもできないよ
もう抱えきれないあまりにも多くの秘密があるんだ
もう涙を拭うことなんてないようにと誓ったのに
さらに守れない誓いが
もう僕を助けられる人なんてどこにもいないみたいだ
致命的に深みにはまってしまったんだよ
出口などとても見えはしない
今回ばかりは本当に遠くまで行ってしまいそうだ
逃走列車はもう戻らない
決して取り返せない一方通行の道
僕はどこかへ辿り着くのだろう
何故かここでもあそこでもないところへ
ねえ、どうすれば笑えるのか、その方法を思い出させてくれないかな
どうか全ては価値のあることだって思わせてほしい
まったくどうして、僕はこんなに疲れ果ててしまったんだろうか
人生の謎に向き合おうなんて気持ちはとっくに消え去ってしまったよ
僕は他の誰にも行けない場所へ行けるんだ
僕は他の誰も知ることができないことを知っている
さあここで僕は雨に溺れながら
逃走列車の切符を手にしている
全ては決まりきったことなんだ
昼も夜も
大地も空も
とにかく僕は信じることはしない、それだけ
逃走列車はもう戻らない
決して取り返せない一方通行の道
僕はどこかへ辿り着くのだろう
何故かここでもあそこでもないところへ
僕は逃走列車の切符を買ったんだ
雨の中笑い転げている狂人のようにね
ちょっと一般からはずれて狂っているみたいに思われるかな
でも痛みを対処するよりは全然楽なんだよ
逃走列車はもう戻らない
決して取り返せない一方通行の道
僕はどこかへ辿り着くのだろう
何故かここでもあそこでもないところへ
逃走列車は絶対に戻らない
だって行く先の無い線路を走っているのだから
逃走列車が僕の中で燃えている
こうして僕は逃げ出すけれどいつも同じことになる
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これはまさにダレンや私の「鳥」状態。空を見ているか線路を見ているかという違いはあるけれど、圧倒的な絶望のもと現実から解放されたいと、その執行の狭間というか直前を描いている。
そういえば前に逃避行&夜行列車の組み合わせが好きだということを書いたけど、この曲もまさにそれだった。曲中に名言はされていないけど、この"Runaway train"が走るのはまず、光(日中)ではなく闇(夜)の世界だろう。
今回初めて歌詞を読んだけど、私が必死に検索して特定した曲達、あるいはSavage Gardenの"Universe"や"The lover after me"のようにサウンド聞きの時点で謎の引っ掛かりをした曲は、その時点では(歌詞が聞けていないから)当人が把握できていない、けれどもサウンドだけでなく中身にも、引っかかるところがあるものである場合が多い気がしてきた。不思議。
私が聞けていない(と思っている)段階で脳は歌詞を認識しているのだろうか。
うーん、謎は深まるばかりだけれども、やはり「その日の歌」や発想、もちろん曲やギターとの対話、歌の含めた自身の状態の考察から色々なものが見えてくる気がする。




