~『褒めるだけ』は優しさじゃない。実習生に手渡したい本物のプロの姿~』
こんばんは。この時期、園のあちこちで、緊張した面持ちで子どもたちと向き合う『実習生』の姿を見かけるのではないでしょうか。
実習生の姿を見ると、自分が学生だった頃を思い出しますよね。
私も、自分が実習生だった時の先輩先生の言葉を、今でも鮮明に覚えています。
子ども同士のトラブルに介入した私に、先輩は『あの時、どうしてそういう関わりをしたの?両方の意見をちゃんと聞いてあげてね』と、静かに、でも核心を突く指導をしてくれました。
そして最終日には、『はじめは心配だったけど、しっかり子どもと向き合って、たくさん動いてくれて助かったよ』と声をかけてくれたんです。その言葉は、今でも私の保育者としての心の支えになっています。
「厳しいことは言わないで」という、違和感
でも、自分が実習生を受け入れる立場になった時、時代は大きく変わっていました。
学校や周囲から言われたのは、『実習生に厳しい指導はしないでください』『この仕事に夢を持たせるように、良いところを褒めてあげてください』という言葉でした。
私は、強い違和感を覚えました。
『え?実習って、学校では学べない現場のリアルを指導してもらうために、来る場所なんじゃないの?』と。
もちろん、理不尽に『叱る』ことと、プロとして『指導する』ことは全く違います。
良いことばかりのはずがない現場で、ただ綺麗に飾った夢だけを見せて、いざ就職した時に『こんなはずじゃなかった』と潰れていく若者を、私たちはたくさん見てきたはずです。
「チームで乗り越える」という経験こそ、最高のプレゼント
園や学校が『先生になってほしい、諦めてほしくない』と願う気持ちはよく分かります。
だったら、厳しいことを言わないのではなく、『責任実習が成功するまで、チームでとことんサポートする姿』を見せてあげればいいのではないでしょうか。
保育の仕事は、一人で抱え込むものではありません。
常に先輩に相談ができて、手厚くサポートしてもらえて、時にはプロとしての厳しい指摘もあるけれど、最後はチームみんなで乗り越えていく。
実習生に体験させてあげるべきなのは、ただのお客様扱いの楽しさではありません。
『人を育てる仕事をしている先輩たちは、みんな温かくて、頼りがいがあって、厳しいことも私の未来のために言ってくれるんだ』という、本物の信頼関係です。
【結び】「縁側とお茶」から、次世代を育てるあなたへ
園長先生、実習生をただの『お客様』として帰すのは、もう終わりにしませんか。
あなたの園の先生たちが、実習生に対して『プロの先輩』として、自信を持って温かく、時にまっすぐ向き合える環境を作っていきましょう。
『縁側とお茶』は、園長先生が大切にしている保育のバトンを、次の世代へ、そして現場の先生たちへ、誇りを持って繋いでいくためのチームづくりに伴走します。
未来の保育者を、みんなで温かく、逞しく育てていきましょう。
