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実家を空き家にしてしまった失敗談|前編「なぜ“どうにかしなきゃ”と思っても放置されるのか?」

「実家を空き家にしてしまった」苦い体験談

「実家が空き家になってしまったけど、何から手をつければいいかわからない」
そんな方が全国的にも増えており、空き家問題は社会的な課題としてもニュースでよく取り上げられています。

実は私自身も、生まれ育った実家を6年間放置してしまった経験があります。
なぜ実家を空き家のままにしてしまったのか、そしてその間に何が起きたのかを、行政書士になった今、失敗談としてお話ししたいと思います。


◆21歳で父と突然の別れ。思い入れのある実家が空き家に…

私が21歳のとき、父が突然亡くなりました。
母と当時大学生だった私と私の兄弟は、母の親族がいる東京に引っ越すことに。生活拠点はそのまま東京に移り、それまで暮らしていた実家(築40年近い木造住宅)は空き家になりました。

大手私鉄の駅のすぐ目の前、東南角地という好立地にありながら、その家は2013年から2019年に売却するまで、実に6年間も誰も住まずに放置されてしまったのです。


◆「思い出」が現実的な判断を鈍らせる

もちろん、最初から空き家にしたくてそうしたわけではありませんでした。
「とりあえず生活が落ち着くまでは東京に暮らして、少しずつ実家を行き来して後片付けをしながらゆっくり考えよう」と思っていました。
父が亡くなるまで20年以上暮らした家だったということもあり、「売る」「手放す」という決断がどうしてもすぐにはできませんでした。

玄関を開ければ思い出があふれてくるような空間。父の部屋もほとんどそのままの状態でした。
そんな空間を処分することは、父との思い出を切り離すようで、とてもつらく感じてしまったのです。


◆「もっと良い活用法があるかも」と考えてしまった

また、実家の建っていた土地が、駅チカで角地であったことも、判断を遅らせる結果となりました。「この家、賃貸にできるのでは?」「建て直して活用できるのでは?」「土地をそのまま駐車場にできるのでは?」と、いろんな可能性を思い浮かべていました。

でも、夢想するだけで結局誰にも相談せず、時間ばかりが過ぎていきました。
自分なりに調べてみても、似たような土地の情報がなく、不動産についても当時はほとんど知識ゼロの状態。「活用したいけど、うまくいくか分からない」という状態のまま先延ばしにしてしまい、1年、2年と時が経ってしまったのです。


◆誰に相談したらいいか分からなかった

そしてもう一つ大きかったのが、「誰に相談すればいいか分からなかった」ということです。

今でこそ、行政書士で不動産業界に従事しているためある程度の知識はあるものの、当時大学生だった私と専業主婦だった母は「不動産屋に相談したら、上手に言いくるめられてしまうのでは?」と懐疑的になっていました。
また、実家はもともと父方の生家だったため、母は「父方の親族の許可なく勝手に売ってはいけないのでは」と思い込んでいました。

父方の親族と母とは折り合いが良くなかったため、腹を割って相談することができずにいたのです。

結果的に、家は誰にも相談されることなく、6年間も放置されることになってしまったのです。


◆空き家は「どうにかしなきゃ」と思っても動けない理由がある

空き家を放置してしまう理由は、法律やお金の問題ではなく、感情・期待・関係性など、割り切れない部分にあることが多いと実感しています。

私の場合も、「想い出があるから」「もっと活用できるかもしれない」「親族の問題があるから」など、複雑な気持ちがからまって、結局6年も実家を放置してしまいました。また、当時は不動産に対する知識も乏しかったため、何から手を付けたらいいか分からなくなっていました。

でも、今、当時を振り返って思うのです。
「もっと早く誰かに相談していればよかった」と。


◆ 空き家をどうにかしたい、という想いは早めに相談を

次回は、空き家を放置してしまうことのリスクやデメリットについて、私自身の体験談も交えながらご紹介します。

もし今、
「実家が空き家のままだけど、どうすればいいか分からない…」
「兄弟や親族との話し合いが進まない」
そんなお悩みがありましたら、まずはお気持ちを整理するところから一緒にお手伝いします。

東京都台東区を中心に、空き家や相続のお悩みに寄り添う行政書士として、身近な相談相手になれたら嬉しいです。

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