「失恋カルタ」感想と考察①|24分に詰め込まれた恋の現実
本noteでは毎度おなじみ、
加藤小夏がトリプル主演の一人という時点で観ない理由がなかった。
本来は全話見終えてからまとめて書くつもりだった。
が、
正直 想像以上に良かった。
24分という短さの中に詰め込まれているものが濃すぎて、
これは分けて書かないと整理できない。
ということで今回は、
1話・2話の感想と考察を切り取って残しておく。
公式サイト:https://www.mbs.jp/shitsuren/
1話|急展開と丁寧な演出
展開は正直かなり急だった。
けど、きっとこれは、
「恋は急に始まる」ってことなんだろう。
尺の都合上、1話として諸々設定を提示する必要もあるし。
それよりも!
印象に残ったのは『季節の巡り』の表現。
おもむろに写す人物の衣装、気候、小道具で、
時間の経過を見せていたのがとても良かった。
千波が倒すカーネーション → 行く末の暗喩・最盛期 4,5月。
急に降り出す雨 公園に逃げ込む → 梅雨 5~7月。
半袖の真夏 アブラゼミの鳴き声 → 7月後半~8月中旬。
濡れ場 暗くなった驟雨 → 6〜9月頃の夕方。
トレンチコートを着る秋 → 10〜12月初旬。
二人で映画を見るシーン ラナンキュラスの切り花→12月以降 寒い時期。
そして別れのシーンで、再びカーネーション。
この一連で
「一年経過している」ことを示唆しているのが本当にうまい。
結婚式のシーンも良かった。
主演3人と新郎新婦の掛け合いの中で、いまでも3人でボードゲームをやっていることを自然に伝える流れ。
光の「(新婦)美咲さんは全然来てくれないですけど」というセリフのあと、美咲が逃げたい気持ちと自分の思いを押し殺している様子。
逃げ出してからは、セリフと演技の速度感がすごく良かった。
同じ乃木坂メンバー同士だから掛け合いが上手なんだろう。
彩世がピアスを外し、飾ってある絵に向き合うシーンも印象的だった。
アクセサリーを外すという行為含め、明確に心情の変化を表していると思う。
総じて、1話は小道具の使い方がめちゃくちゃうまい。
1話 カルタまとめ
あ「雨が降っていても楽しかった頃が懐かしい」
い「言ってくれたら直せたよ、それくらいのことなら」
さ「『察しろ』って、エスパーじゃないんだから」
し「仕事のせいにして別れるのが特技ですか?」
全話終わったら、
出てきたカルタ言葉でアナグラムで文章が作れると思うから記載する。
2話|対照で描かれる関係性
2話はとにかく“対照”が印象的だった。
ネイルをして綺麗に整えられた光の手と、現場仕事で汚れてゴツゴツした陸の手。
この時点でかなりわかりやすい対比がある。
さらに内面。
自分のセクシャルを公表して、トークイベントでもはっきり発言できる光。
一方で、セクシャルを言えず、光の親とも向き合えず、言いたいことを我慢する陸。
いわゆる「男らしさ」と「女らしさ」が逆転している構図なのに、そのバランスがうまく噛み合っていない。
同性愛の方の恋愛の上手くいかなさと、歯痒さを表現しているんだろう。
そして恋愛における距離感の難しさ。
太陽と地球みたいに、近すぎず離れすぎずが理想なんだと思う。
光と陸のように同棲して近づきすぎると、
逆に相手のことがわからなくなる。
一方で、千波とあの男のように関係が浅くても、
最初の会話から価値観の片鱗が見えることもある。
結局、その“ちょうどいい距離”を取るのが難しいから、みんな悩むんだと思う。
そして、加藤小夏の舌打ちシーン。
あれはめちゃくちゃ良かった。
そりゃ勝手に仕事道具と座席使われてたら舌打ちする。
というかおれが舌打ちしてもらいたい。
妙にリアルで良い。
2話は心情と人の肌感を写すのがうまい。
2話カルタまとめ
こ「恋じゃなくなって、会える関係になる気がしない」
く「苦しい顔するの、得意だよね」
の「飲んで本音言ったら全部終わった」
登場カルタのアナグラム予想
あ・い・さ・し・こ・く・の
1話と2話で合計7文字だった。
あと6話。
どれくらいのカルタが来るのか不明だが、単純計算だと全部で28文字程度か。
近似値として全部で30文字程度。
登場したひらがなは固定使用、それ以外のひらがなでアナグラム。
AIと一緒に予想してみた。
さよならのあともあいはしずかにこころにのこっている
あいのことばはしずかにいまもこころのなかでいきている
あいしてたひとはこのさきのこころにやさしさをのこす
以降の登場カルタに要注目だ。
※見落としてたら教えてください…
現時点での感想
今のところ、
この作品は見せたい表情やシーンがかなりはっきりしている。
そして24分という短い尺なのに、内容はかなり濃密。
1話は小道具、2話は心情と人の肌感。
それぞれ見せ方の軸も明確だった。
僕は失恋ナヨナヨ系が苦手ではあるが、めちゃくちゃ期待できる。
我らが加藤小夏 彩世の物語へと続くため、より楽しみだ。
次は3話と4話で、また分けて書く。
