【第3部】POD化した本を、さらに売れる本にするには~「A+コンテンツ」という一手~
これまで2回、こんな話をしてきました。
・第1部:紙派は今でも76.5%。Kindleだけだと読者を静かに取りこぼしてる
・第2部:POD化は無料でも売れない本がある。1000円の壁と、原稿・表紙の作り直しがカギ
で、最終回の今日は、POD化した本を「もう一段売れる本」にする話です。
紙版を出したら、そこがゴール・・・じゃないんですよね。
出したあとに、あと一手加えるだけで、売れ方が変わることがあります。
その一手が、A+コンテンツ。
今日はこれを、じっくり掘り下げます。
そもそも、A+コンテンツって??
聞き慣れない人もいると思うので、まずここから。
A+コンテンツは、Amazonの商品ページに
画像・テキスト・比較表を追加できる、KDPの無料機能です。
普通の商品ページって、本の説明文が文字でずらっと並ぶだけですよね。
そこに、A+コンテンツを足すと・・・
ビジュアルで「この本、こういう本ですよ」を見せられるようになります。
しかも、出版済みのKDP本ならそのまま使えて、追加料金はゼロ。
電子書籍でも紙(ペーパーバック)でも設定できます。
なぜ、これが売上に効くのか
ここが今日いちばん伝えたいところ。
A+コンテンツが効くのには、ちゃんと理屈があります。
【理由①:買う直前の「あと一押し」に効く】
本が売れるかどうかって、最後は
「買おうかな、どうしようかな」の一瞬で決まります。
このとき読者が見てるのは、まさに商品ページ。
文字の説明だけだと、正直ちょっと不安が残るんですよね。
「中身、どんな感じなんだろう」「自分に合うかな」って。
A+コンテンツで、本の雰囲気や中身のイメージ、
「こんな人に向いてます」というのをビジュアルで見せると、
その不安がスッと消えて、背中を押せる。
実はこれ、対面で本を手渡すときの
「パラパラめくってもらう」の代わりなんです。
【理由②:スクロールしてでも、読まれる場所にある】
A+コンテンツは、商品ページの「出版者から」というエリアに表示されます。
多くの読者は、そこまでスクロールして見に来ます。
つまり、なんとなく表示されて流されるんじゃなくて、
「もう少し知りたい」と思った「前のめりな読者」が見る場所なんです。
いちばん買う気になっている人に、いちばん効く情報を届けられる。
だから、コンバージョン(購入率)に効きやすいんですね。
【理由③:文字だけじゃ伝わらない魅力を、見せられる】
本って、タイトルと説明文だけじゃ魅力が伝わりきらないこと、多いんです。
・どんな構成なのか
・どんな悩みが解決するのか
・読んだあと、どうなれるのか
こういうのを、画像+短いテキスト+比較表で見せると、
「あ、これ私のための本だ」と一瞬で伝わる。
とくに実用書や学習書みたいに
「中身の分かりやすさ」が価値になる本とは、相性抜群です。
「紙版を出したあと」にこそ、効いてくる
ここ、第1部・第2部とつながる大事なポイントです。
紙版(POD)を出すと、商品ページに
電子版と紙版が並びます。
このとき、A+コンテンツで
「この本にはこんな価値がありますよ」をしっかり見せておくと、
・電子で迷ってた人が、A+を見て購入を決める
・「紙でも欲しい」と思った人が、そのまま紙版を選ぶ
フォーマットが2つある × 説得力のある商品ページ。
この掛け算が、売上をもう一段持ち上げてくれるんです。
紙を出して終わり、じゃなくて、
「紙も出した、だからこそ商品ページも強くする」。
この順番が、いちばん効きます。
ただし、注意したいこともあります
いいことばかり言っても不公平なので、正直な注意点も。
【反映まで、少し時間がかかる】
A+コンテンツを提出してから商品ページに表示されるまで、
8営業日ほどかかります(審査があります)。
出してすぐ反映、ではないので、余裕をもって準備を。
【載せられる内容にルールがある】
たとえば、一般の読者レビューをそのまま載せることはできません。
引用や推薦を使う場合は、有名な出版物や著名人からのもので、
出典を明記する必要があります(しかも最大4つまで)。
このあたりのガイドラインを外すと、審査ではじかれます。
【そして、いちばんの壁は「見せ方の設計」】
これが本音のところ。
A+コンテンツは、機能としては無料で誰でも使えます。
でも、「何を、どう見せると買いたくなるか」の設計は、別の話。
画像を適当に並べただけだと、逆にごちゃついて見える。
「本の魅力を、伝わる順番で、伝わるビジュアルで見せる」
ここが、いちばん差がつくところなんです。
この回のまとめ
・A+コンテンツは、商品ページに画像・比較表を足せる無料機能
・効く理由は、①買う直前の一押し ②前のめりな読者が見る場所 ③文字で伝わらない魅力を見せられる
・紙版を出したあとに設定すると、フォーマット2つ×強い商品ページで売上が伸びやすい
・反映は8営業日ほど。載せる内容にはルールあり
・いちばんの壁は「見せ方の設計」
3回のまとめと、あなたへの一手
3回にわたって、KindleのPOD化を掘り下げてきました。
・第1部:紙派は多数派。電子だけだと届かない読者がいる
・第2部:出すなら価格設計と原稿・表紙の作り直しがカギ
・第3部:出したあと、A+コンテンツで商品ページを強くする
流れにすると、こうです。
紙で欲しい既刊をPOD化 → 価格を1000円以上で設計 → A+コンテンツで商品ページを磨く。
難しく考えなくて大丈夫。
まずは、「紙で欲しい」って言われそうな1冊を思い浮かべてみてください。
実用書ですか。旅本ですか。それとも、誰かに贈りたくなる本ですか。
その1冊を紙にして、商品ページをちゃんと整えるだけで、
あなたの本は「電子だけの本」から「もっと選ばれる本」に変わります。
電子だけで終わらせるには、ちょっともったいない一冊が、きっとあるはずです。
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【この記事の出典】
・A+コンテンツの仕様(画像・テキスト・比較表を追加できる/出版済みKDP本で利用可/「出版者から」欄に表示/反映まで8営業日ほど/引用は著名な出版物・著名人のもの最大4つ):Amazon KDP「A+コンテンツ」
https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/GHL7P99B7AA543CN
・A+コンテンツの作成手順・ガイドライン:Amazon KDP「A+コンテンツの作成」「A+コンテンツ ガイドライン」
https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/G8EP5W6H9CY7T8GS
https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/G4WB7VPPEAREHAAD
※仕様・審査基準は変更される場合があります。設定前に、KDPの公式ヘルプで最新情報をご確認ください。
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【「でも、商品ページの設計や、組版・表紙が不安…」という方へ】
ここまで読んで、
「A+コンテンツ、効くのは分かった。でも、どう見せればいいのか自信がない」
「そもそも組版や表紙も、自分でやるのは正直こわい」
——そう思った方もいるはず。
わかります。第2部でも書いたとおり、
POD化は「50点までは簡単、90点は難しい」んです。
そして、その“90点”こそが売上を左右するところ。
ワチャコブックワークスでは、
Kindle本の編集・組版・表紙デザイン・POD入稿、
そして「伝わる商品ページ」づくりまで、
一冊まるごとのお手伝いをしています。
「この本の魅力を、ちゃんと読者に伝えたい」
そんなときは、気軽にのぞいてみてください。
あなたの一冊が、いちばん伝わる形で届くように、一緒に設計します。
どうぞ、一度お気軽にお問い合わせください!
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最後まで読んでくださって、ありがとうございました!
加藤えみ|ワチャコブックワークス
「伝わる一冊をデザインする Kindle出版クリエイター」として、編集・レイアウト・イラストから、Kindle出版・ペーパーバック制作までお手伝いしています。
ワーママとして働きながら、AIや新しいツールに助けてもらい、ときには失敗し、ときには大興奮しながら、日々いろいろなことに挑戦中です。
このnoteには、本づくりの工夫や制作の舞台裏、AIとの試行錯誤、日々の小さな発見を綴っています。
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