「“タコ”と二度と言うな!」最も不快な質問だと怒りを露にするトランプ大統領
【 5月28日 ホワイトハウス 】
ホワイトハウスで28日に開かれた記者会見で、記者の一人が質問をした。
「ウォール街のアナリストたちが『TACO取引』という新たな言葉を作りま
した。彼らは『Trump Always Chickens Out(トランプはいつも怖気づく)』、だから今週は市場が上昇していると言っています。それについてどう思われますか?」
「TACO」とは「Trump Always Chickens Out(トランプはいつも怖気づく)」の略語で、大規模な関税を発表して株価を下落させた後に、方針を撤回して株価が再び上昇するというトランプ氏の行動パターンを指している。この言葉は英紙フィナンシャル・タイムズのコメンテーター、ロバート・アームストロング氏が編み出した造語と言われている。
この日、トランプ大統領はこの記者から初めて「TACO(タコ)」という言葉を聞いたのだ。

【 トランプ大統領の反応 】

「私が尻込みする? 聞いたことがない。中国への関税率を145%から
100%に引き下げ、さらに引き下げたからか?
それで『国全体を開放しろ』って言って、 私はEUに50%の関税をかけた。
彼らは電話してきて『お願いだ、今すぐ会いましょう。頼む、今すぐ会い
ましょう』って言ってきた… それを“怖気づく”って言うのか?」
トランプ大統領のこの発言は、EUからの輸入品に50%の関税を課すと
発表し、その数日後に撤回して市場に混乱を引き起こした件のことだ。
またバイデン前政権を批判し、次のように発言した。
「この国は死にかけていたんだ。でも今は世界のどこよりホットな国に
なってる。サウジアラビアに行った時、国王もそう言った――
今、我々の国は世界一ホットな国だ。6カ月前は、完全に冷えきって
死んだ国だった。誰もこの国が生き延びると思ってなかった。
それなのにそんな意地の悪い質問をするのか?」
「私が50%の関税を課さなければ、彼らは今日ここで交渉に臨んでいない
だろう。悲しいことに、今、私が彼らと合意を結ぶと (それが遥かに合理
的なものになっても )彼らは『ああ、彼は臆病者だった。臆病者だった』
と言うだろう。信じられないことだ」
【 トランプ大統領の関税に関する見解 】
「これは“交渉”というものだ」とトランプ大統領は述べ、協議の一環として
意図的に「途方もなく高い数字を設定し」、その後「少し下げる」と付け加えた。トランプ大統領は、ウォール街が“トランプ大統領が最終的には極端な
関税の脅しを実行するつもりはないと考えている”との示唆に憤りを示し、
「度重なる関税撤回は貿易上の譲歩を強める戦略の一環だ」と強調した。
【 トランプ大統領の捨て台詞 】
トランプ大統領はこの質問をした記者に対し
「その発言は絶対に口にするな」とくぎを刺し
「最も不快な質問だ」と一蹴した。

トランプ大統領にとって、一連の相互関税をめぐる交渉、特に中国との
“チキンレース”とも言われた関税の掛け合いの経緯の真相に係る部分は
最も触れられたくない“怒りのツボ”だったように見える。
つまりトランプ流の「Deal」そのものが「逆鱗」なのかもしれない。
日本も関税交渉を継続中だが、あまり「米国の一連の関税措置について
即刻の見直し」というポジションに拘ってお互いの時間を使い過ぎると
意図せずに、この「逆鱗」に触れてしまうかもしれない・・・。

【 米国は見た目よりも健全なのかもしれない 】
それにしても…とふと感じたのは、何を考えているのか
さっぱり分からない世界一の権力者の大統領に面と向かって
こんな直球の質問ができる記者がいたり、
相互関税などのトランプ関税は「違法で無効」だと判断し、
米国際貿易裁判所が10日以内の差し止めを命じたりと
権力に忖度しない、阿 らない対為政者サイドがしっかり
存在しているという健全性だ。
国内外を問わず、とんでもない政策を次々と実施する政権を
支持する層が存在するその一方で、その動きをけん制したり、
差し止めたりする動きもしっかりある姿を見せられると、
「この国は今はバランスは悪いが意外と健全なのかもなぁ…」と
しみじみ感じるのだ。
それは多様性のなせる業なのか、国の成り立ちによるものなのか…
とにもかくにもトランプ大統領とこの政権が、もう少し落ち着いて
2029年以降の世界のことを視野に入れて政策立案してくれればと
小さな島国の片隅で祈るばかりの今日この頃・・・。
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