見出し画像

1か月のパリ滞在記⑨ パリ6日目 フランスのパンのこと、カルナヴァレ美術館

パリ6日目。まだ少し時差ボケが残っています。
日本からフランスに来ると、どうしても朝早く目が覚めてしまうもの。
この日も早起きして、いろいろなことをしました。


フランスの「パン」のこと

フランスの朝は遅くて、まだ月が出ていました

朝7時前。近所のブーランジェリーへバゲットを買いに出かけました。
家の周りには3軒のパン屋さんがありますが、この日は「L'Étoile du Berger Meudon」へ。
酸味のあるバゲットで、地域では人気のお店のようです。

パン屋さんってすごい。

パリで暮らしてみて、パン屋さんのすごさを実感しています。
日曜日も営業していて、日々、朝6時半から夜8時頃まで開いている。
パンをひとつだけ、バゲットを半分だけ買っても、嫌な顔をされることはありません。(時にはあります)
そして、どのお店の人も自分のお店のパンに誇りを持っているのが伝わってきます。

トラディションを半分だけ

滞在中、ホストから「バゲットよりトラディションがおすすめ」と教えてもらいました。
トラディションは、無添加・未漂白の小麦粉を使い、長時間発酵・低温熟成など、伝統的な製法で作られたパン。サイズもバゲットより少し小さめです。
「Une demi-tradition, s’il vous plaît.」
と伝えると、半分に切ってくれたり、小さいサイズのものを出してくれます。値段も半分。

トラディションの味

私は普段、日本ではあまりパンを食べません。
まわりにはパン好きの友人は多く、彼女たちは日本で話題のお店のパン屋さんの話題には事欠きませんが、私は全然興味がありません。
でも、フランスに来てから、トラディションの味の違いに驚いています。
お店ごとに風味がまったく違う。だから、できるだけ半分ずつ買って、美味しいうちに食べきり、いろいろなお店の味を試してみようと思いました。


ファラフェルサンドを食べる

重くてずっしりのファラフェルサンド

お昼はファラフェルサンドを食べました。
旅行者として、フランスで暮らしていると、野菜不足になりがちです。
私はキッチン付きの滞在先で自炊しているのでまだ良いのですが、ホテル滞在の場合は、ファラフェルやレバノン料理、中華、ベトナム料理などで野菜を補うのが良さそうです。
ファラフェルは、中東の料理で、ひよこ豆やそら豆をすりつぶし、ハーブやスパイスを加えて揚げたコロッケのようなもの。
ファラフェルサンドは、それを野菜と一緒にピタパンに挟んだ、ヘルシーなストリートフードです。
写真では伝わりにくいかもしれませんが、このファラフェルサンドはとても大きくて、ずっしりとした重さがあります。
シェアするには難しい形状なので、ひとりでひとつ食べきるのがちょうどいい。(この日は夜ごはんが食べられませんでした)
人気店のようですが、11時の開店と同時に行ったので、あまり並ばずに済みました。
お店の人も効率よくオーダーを取ってくれて、
「辛いソースかける?」と聞かれたので、
「I’d like it without spicy sauce.」と伝えて作ってもらいました。
テイクアウトして、近くの広場のベンチで食べました。
私はこの味がとても好きで、野菜も取れる。おなかがいっぱいで食べ終えたあとも「また食べたいな」と思える軽さがありました。(ほかのフランス料理は重過ぎることがあるので)
滞在中、2回(1回は友人と)食べに行きました。


カルナヴァレ美術館

看板ギャラリー

パリには無料で入れる美術館があります。
カルナヴァレ美術館もそのひとつ。フランスの歴史をたどる市立美術館です。
先史時代から現代までのパリに関する絵画、彫刻、写真、看板、家具など、約62万点のコレクションを所蔵しています。
とても見応えのある展示でしたが、もっと楽しむには、事前にフランス史を勉強しておくことや、英語の説明をじっくり読む集中力が必要だと感じました。
入口には「Galerie des enseignes(看板ギャラリー)」があります。
19世紀以前のパリの商店や職人の看板を集めたコレクションで、実際に街中で使われていたものばかり。
鍛鉄や木彫り、絵画などで作られていて、理髪店、薬局、パン屋、靴屋、宿屋などの看板が並びます。
当時は文字が読めない人も多かったため、視覚的に職業や商品を伝える工夫がされていたそうです。
私は若い頃、オランダにゲーブルストーン(Gable Stone)の写真を撮りに行ったことがあります。ゲーブルストーンとは建物の正面(妻壁)に取り付けられた装飾石板のことで主に17世紀のオランダで、住所表示や建物の用途を示すために使われていました。

30年以上前に撮影したアムステルダムのゲーブルストーン

「オランダ歩けば…」という本を読んで、実物を見てみたかったからです。
日本では、昔のものが木や紙で作られていることが多く、当時の雰囲気をそのまま残すのが難しい。
だから、街の看板のような身近なものが残されていることに感動し、「絶対に見てみたい」と思ったことを思い出しました。


レ・アール駅で迷う

マレ地区を散策したあと、疲れてしまったので帰宅することに。
Google Mapで調べると、レ・アール駅からモンパルナス駅へ行くのが良さそうでした。
でも、この選択は失敗でした。
レ・アール駅はとても広く、複数の路線が乗り入れています。
矢印の通りに進んでも、探している4号線の乗り場が見つからない…。
足が疲れているのに、なかなか帰れない。
慣れない時には、小さな駅を利用するほうがわかりやすいです。
山手線に乗るのに東京駅ではなく、少し歩いてでも、神田、または有楽町の駅方がわかりやすい、というような感じです。
でも、小さな駅がどれかもわからないですもんね。
パリでは本当に迷いやすいので、疲れているときは“慣れたルート”を選ぶのが安心だと学びました。

偶然の出会い:「Écoute」

実際に触ったり、作品の中に入り込んだりできます

レ・アール駅の入り口を探して歩いていると、偶然、見てみたかった作品に出会いました。
Henri de Miller(アンリ・ド・ミレール)による「Écoute(エクート)」です。
Écouteは「聞いて」という意味だそうです。
1986年に設置されたこの作品は、都市開発と芸術の融合を目的としたもの。
サン・トゥスタッシュ教会の方を向いていて、宗教的・精神的な空間との静かな対話を意図しているとも言われています。
とても大きな作品です。写真の後ろに人が映り込んでいるので、その大きさがわかるでしょうか?
耳を傾ける。
何が聴こえているのでしょうか。


今日も楽しい一日でした。
パリでの日々は、まだまだ続きます。

今夜も、よい夢が見られますように。


いいなと思ったら応援しよう!