書評:半沢孝麿『近代日本のカトリシズム ― 思想史的考察』(みすず書房)端的に言ってしまえば、本書は『東京大学の学生時代、カトリック研究会に所属した経歴を持つ信者』である著者による、一般には忘れ去られているに等しい、近代カトリック思想家の擁護論的(護教的)再評価の書である。著者は、思想史家としての客観性をし…