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モータルコンバット/ネクストラウンドの感想③ シャオ・カーンの玉座

シャオ・カーンの玉座

 キタナとジェイドが、皇帝シャオ・カーンの玉座を訪れるシーン。よく見ると、冒頭でジェロッド王とキタナが話していた玉座の間と同じ場所であることが解ります。玉座や照明器具にトゲトゲが追加されて、「悪の帝王」感が出ていますが、これ、侵略した後で付けたのかな。シャオのセンスでしょうね。余談ですが、鉄扇を見て「これ最高だよ!」と言っていたキタナも、若干、シャオの中二センスの影響を受けたと思う。
 しゃがみこんで幼いキタナに目線を合わせてくれたジェロッド王とは違い、一段高い位置から相手を見下ろすことで、シャオの高圧的な態度が強調されています。また、シャオのドクロの仮面は、原作では下あごがなく、口元は一部露出しているのですが、今回の映画ではフルフェイス。目でしか表情が解りません。この映画シリーズでは、マスクを外す=心の開放の象徴として用いられる傾向があり(前作のビ・ハンとハンゾウ=スコーピオンなど)、顔を完全に画したシャオの異質さが強調されていると感じました。

モータルコンバットの申請?

 さて、シャオが「モータルコンバットを申請した」という発言にはビックリしました。そういう手続きとかあるんだ?逆に今まではまだ申請してなかったの?前作で言っていた「次の満月までに始まる」って何だったんだ?あとやっぱり申請書とか書くのかな。事務仕事はシャン・ツンがやるんだろうな。いろんな事が頭を駆け巡りました。
 過去作だと『モータルコンバットレジェンズ バトル・オブ・レルムズ』に申請シーンがあります。一度目の大会で魔界が負けた後、シャオがライデンに再戦を申し込みます。その際、シャオとライデンが揃ってエルダーゴッドのもとへ出向き、宣誓していました。シャオが「これで最後にするから、もう一回やらせてください」みたいなことを言って、ライデンにOKもらってました。

・シンデルの変貌

 鮮やかなパープル+金という、エデニアの王族のイメージカラーだったシンデルの衣装ですが、かなり暗い紫とダークグレーになりました。編み込まれていた豪奢なネックも、骨を思わせる不気味なものに変わっています。そして死者のような顔色、後の発言からも、この時点でレブナント(一度死んだ人間が闇落ち復活した姿)になっているのでしょう。
 過去の実写映像作品『レガシー』では、シンデルは無理矢理シャオの妻にされ、更に娘キタナのクローン(ミレーナ)を作られたことに抵抗して自害しています。今作でもアバンタイトルを見る限り同様に自害もしくはシャオへの反逆を企てて返り討ち→レブナントとして甦らされたといった背景が伺えます。

・シャン・ツンの登場

 前作で闇討ちに失敗したシャン・ツンが登場。キタナの「なぜあなたがここに?」というセリフといぶかしむ表情。前作の描写や、城がジェロッド王時代からの居抜きである事から考えると、ツンは魔界の管理を任されていて、本来はエデニアには来ない役回りなのでしょうか。また、原作のシャン・ツンは、常に謀略を張り巡らせている人物として、魔界側の戦士からも常に警戒されています。今回のキタナの態度は、その描写も強いと感じました。原作『MK9』以降のキタナは、自分のクローン(=ミレーナ)を作ったシャン・ツンを生理的に嫌っていたので、そのイメージもあって自然に受け取ってしまいましたが、よく考えたら、まだ何もしてないのに嫌われ過ぎだろ。前作で、自分を慕ってくれていたニタラやレイコ将軍やリープテイルを失ったことで、より孤立無援を強めた(ただ実力があるから立場は危うくはない)という感じでしょうか。
 原作だと一作目ではモータルコンバット(大会)を開催して敗北(『Mortal Kombat(1992)』)。シャオの力により若い肉体で蘇って、二回目のモータルコンバット大会に魔界側の戦士として参加します(『Mortal KombatⅡ』)。 過去作だと、大会での敗北に対してシャオから制裁を受けていましたが、前作ではそもそも大会が開かれなかったからか、普通に「私は何も失敗してませんけど?」みたいなツラで出てきましたね。てっきり「シャオにぶん殴られるんだろうな」と思っていたのですが、そんなことも無く、シノックのアミュレットの話をするツン。

・シノックのアミュレット

 そう!シノックのアミュレット!前作でカノウちゃんが光の寺院で盗んだ時、一回リュウが止めてたんだけど、そのあと返さずに放置しちゃってたアレです。ずっと気になってたんだよね。やっぱりカノウが持ったままだったんかい。
 シノックは、今作では登場しませんが、堕落したエルダーゴッドで、冥界(ネザーレルム)の帝王です。原作のナンバリングタイトルだと『Mortal Kombat 4』で、シャオに代わるラスボスとして登場しました。彼が世界を支配するために作ったのが「シノックのアミュレット」です。原作での初登場はともに『mythology Sub-Zero』。クァン・チー(後述)が、リンクェイ(サブゼロの所属する暗殺者集団)を雇ってアミュレットを探させるというストーリー。最終的に、クァンチーは、上司であるシノックにはコピーを渡し、オリジナルは自身で保管したそうです(※未プレイのため伝聞)。
 アミュレットは、世界が一度目のリセットを受けた後の世界(『MK9』以降)でも重要アイテムとして登場します。『MKX』では、シノック自身がアミュレットに封印されたり、アミュレットの力でクーデターを起こそうとする一団が現れたり、封印から解放されたシノックがアミュレットを通じて地球界の力「ジンセイ」を吸収してパワーアップしたり、常に話の中心にあるキーアイテムです。
 とにかく、「シノックのアミュレット」はMKの世界ではトップクラスのチート性能です。なので、前作で普通にカノウちゃんが盗んだ時に「そんな重要なものをそんなところに置いておくな、ライデンのセキュリティ意識どうなってんだ」と思ったものでした。そして、ライデンのセキュリティ意識は、低いとかいう次元ではなく、もはや「無い」と言い切れるものだという事が、今回解るのです。

 「使うには星々の力が必要」というキタナに対して、シャン・ツンが「もしくは…神の力が」というセリフ→場面転換でライデンの顔が映るという演出がめちゃくちゃカッコいい!

(続きは書き次第アップしますが未定です)

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