* 21世紀のラテンジャズ / カリビアンジャズ ガイド by Jazz The New Chapter
僕は『Jazz The New Chapter』という本で、21世紀に入ってからカリブ海の国々やそれらの国からのアメリカやイギリスへの移民やその2世や3世が作る音楽が面白くなっていて、彼らの存在感もどんどん増していて、それがアメリカやイギリスのジャズ・シーンに影響を与えているという話を何度かしてきました。
個人的にラテンジャズ、カリビアンジャズについては少しづつまとめて整理していたので、多少のおまけをつけて公開します。
ミュージック・マガジン2020年6月号の「ニュー・スタンダード2020s 〜 カリビアン・ジャズ」と併せてどうぞ。
さっきも書いたように21世紀以降、ラテンジャズがとても面白くなってきて、僕はそこに強く関心を持ったわけですが、そもそもジャズは創成期からラテン要素を含んでいる音楽で、常に重要なトピックではありました。
ジャズが生まれたと言われるアメリカ南部のルイジアナには主にスペインやフランスなどのヨーロッパから、そして、カリブ海の国々から、またアフリカからの奴隷として連れてこられた人たちと、様々な人種が集まっていました。そこでさまざまな地域の文化が混じりあった中から、ジャズが生まれたとも言われています。
そのルイジアナではヨーロッパのスペイン人やフランス人とカリビアンやアフリカン、ネイティブ・アメリカンとの間に生まれたクレオールと呼ばれる人たちがいて、彼ら存在がジャズの誕生に貢献したという話もよく知られていて、例えば、ジャズ創世記の最重要人物ジェリー・ロール・モートンもハイチの血をひくクレオール。
という意味で、ジャズという音楽を考えると、さかのぼればさかのぼるほど、カリビアンたちと繋がっていることがわかる。そういったジャズの創成期の話は『あなたの聴き方を変えるジャズ史』や『ジャズの歴史物語』といった名著を読んでみてほしいですね。
もしくはCDだと『Cuba in America 1939-1962』なんて編集盤もあります。
キューバ由来のラテンジャズがメインだけど、その中にはルイ・ジョーダン、スリム・ゲイラード、ボ・ディドリーなど、ジャイブやロックンロールなども含まれていて、アメリカの音楽にいかに大きな影響を与えたのかがよくわかります。
AppleMusicにはこんなのもあります。ルイ・アームストリングからデューク・エリントン、ディジー・ガレスピー、マチートなどがずらっと並ぶ素晴らしい選曲。
資料は山ほどあるので、色々参照してみてください。
ここではニューヨークとロスアンゼルスの話が中心ですが、ラテンジャズと言えば南部のフロリダが重要だという話もあり、この辺は掘り下げてみたいところです。
※ここではカリブ海地域を中心とした「カリブ海に面した国々」の音楽とそこから影響を受けた音楽を紹介しています。ブラジルやアルゼンチン、チリ、ウルグアイ、ペルーなどは入っていません。それらはまた別の機会に。

ここから先は
このnoteの執筆や編集の費用や通訳への支払いなどは皆さんの記事購入で賄っています。制作費用のサポートをお願いします。
