【活動報告】「共援」がつないだ、5.10ホーム最終戦までの道のり
こんにちは!ちふれASエルフェン埼玉、社会連携部です。
この春、私たちはトップチームの選手たちと、ある一つのプロジェクトを立ち上げました。
その名も「共援(きょうえん)プロジェクト」。
「もっとホームゲームにお客さんを呼びたい。自分たちにできることはないか」
3月下旬、トップチームの選手たちからあがったこの真っ直ぐな想いを受け、社会連携部もすぐに動き出しました。
スクールなどサッカーの普及活動や地域連携を通じて、さまざまな世代の方と接点のある私たち社会連携部として辿り着いた答えは、
日頃から関わりのある人たちとの関係性を起点に、「応援に関わる仲間を増やすこと」でした。
顔を合わせ、名前を知り、言葉を交わし、距離を縮めていく。お互いが応援し合うような、そんな人と人との関係性を、改めて大切にしたいという想いがありました。
イベント参加者やスクール生、そのファミリー、そして選手たちが、どのようにして「共援」の関係を築いていったのか。そのプロセスを、ここにご報告します。
※文中に、プロジェクトに携わった選手、参加者からいただいた感想を記載しています。リアルな「声」とともにぜひ最後までご一読ください。
第1章:4月19日。なでしこスペシャルスプリングクリニック2026

プロジェクトの幕開けとなったのは、小学5・6年生女子選手を対象とした「なでしこスペシャルスプリングクリニック2026」でした。
6年生クラスではアカデミー(ちふれASエルフェン埼玉マリU-15)の中学1年生との対戦も実施。通常のスクールよりも時間・内容ともに充実させたこの1日限定イベントには、46名の選手にご参加いただきました。
彼女たちがピッチで汗を流す中、サプライズは訪れます。
トレーニング途中、トップチームから7名の選手が姿を現したのです。
「頑張れー!」「ナイスー!」
憧れの選手が自分たちのプレーを認め、声をかけてくれる。
その瞬間、子どもたちの表情が、ぱっと変わったように感じました。
驚きと嬉しさ、もっと頑張りたいという胸の高鳴りが混ざったような表情。その空気の変化とともに、ピッチ上で繰り広げられるトレーニングの熱も上がっていきました。

イベントの最後には、選手たちからサイン入りポストカードと激励のメッセージが贈られました。


【選手コメント】浅野選手
「サッカーをやる上で大切なことを、自分たちも改めてみんなのプレーから感じることができました。サッカーファミリーなので、(これからも)一緒に成長していければと思います。私たちもみんなに刺激を与えられたらと思うので、足を運べる方は、ぜひ熊谷に来てくれると嬉しいです」
【参加者コメント】参加した小学生
「この前はいっぱい話してくれてありがとうございました!試合がんばってください!」
「頑張ってください!田中選手のファンになりました!サインが欲しかった〜」
【参加者コメント】参加した小学生の保護者
「実際に身近で選手達に会えてすごく嬉しかったみたいです!娘は一瞬でファンになりました!5月10日の試合も是非ぜひ頑張ってください」
「ジュニアユースの1年生と試合をして、チームの雰囲気を知る事が出来てとてもよかったです!プロの選手も会いに来て下さり、大変貴重な経験をさせていただきました。」
浅野選手のコメントにもあったように、参加してくれた小学生選手、保護者の皆さまは、この日からもう「サッカーファミリー」、そして「エルフェンファミリー」だと、私たちは思っています。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
第2章:日常の風景に「プロ」が溶け込む。飯能校でのサプライズ
プロジェクトは次に、「特別な日」から子どもたちの「日常」の中へと場所を移しました。
4月20日と27日の2週にわたり、スクール飯能校にトップチームの選手たちがサプライズ訪問。
ただ見学するだけではありません。
一緒に走り、一緒にボールを蹴り、一緒に笑う。
目の前で繰り出される技術、優しく声をかけてくれる姿。時間を追うごとにスクール生の表情がみるみる明るくなっていきました。
保護者の皆さまも、普段とは違う時間をともに楽しんでくださっている様子でした。




憧れのプロサッカー選手が、「名前を呼んでくれるお姉さん」になる。
その場にいた全員が、選手をより近くに感じる時間になったのではないでしょうか。
【選手コメント】
「一緒にサッカーをすることで距離が近くなり、試合観に行くね!など言ってきてくれる子がいたり、私自身も活躍しているところを見てもらいたいなと思ったり、刺激をもらいました」
第3章:5月2日。アウェイ応援企画で、共援をより身近に

次の舞台は5月2日、神奈川県、相模原ギオンスタジアム。 SOMPO WEリーグ第20節、ノジマステラ神奈川相模原戦において、「アウェイ応援企画」を実施し、スクール生とその保護者、計25名が相模原の地に集結しました。
試合前には、ノジマステラ神奈川相模原スクールの皆さんとの交流戦を実施。




トップチームの試合を前に、子どもたち同士がピッチで真剣勝負。笑顔もあり、悔しさもあり、最後はチームを超えて自然と声を掛け合うスクール生の姿がありました。


その後は、ノジマステラ神奈川相模原の皆さまのご厚意によりエスコートキッズに参加させていただきました。緊張からか、どこかそわそわした様子のスクール生も、選手たちが優しく話しかけてくれたことで、ピッチから戻ってきた時には大役を成し遂げた自信と誇りに満ちていました。

その後はゴール裏へ。
「Get Goal , Get Goal ,Elfen Get Goal !」
「ASエルフェン!」「ASエルフェン!」
選手に届け!と、サポーターの皆さまとスクール生ファミリーが一体となって声援を送りました。

そして結果は見事2-1の勝利。
試合後、ゴール裏へ駆けつけてくれた選手たち。

勝利の喜びを一緒に分かち合う時間は短くても、とても濃い時間でした。
応援する人と、応援される人。
その境界線が少し溶けた、そんな時間だったように思います。
【参加者コメント】スクール生
「エスコートキッズで選手が自分から話しかけてくれてめっちゃ嬉しかったです」
「アウェイ応援企画は楽しくて、何回でも行きたいと思いました」
「ノジマのスタッフの方たちが面白いし優しくて、また行きたいです」
遠くまで駆けつけてくださった皆さま、ありがとうございました。
第4章:胸に輝く共援の証。選手デザインの缶バッジとSNSでの投稿~「関わること」が応援につながる
今回の共援プロジェクトには、目に見える2つの「絆の形」がありました。
一つ目は、選手考案のハッシュタグ、 #共援 #想いをひとつに を合言葉として打ち出したこと。
二つ目は、チームの内でもイラストが得意な山下選手と鹿島選手がデザインを考案した、プロジェクト限定の「共援缶バッジ」を作成したことです。
「ファン・サポーターの方たちと手をとりあい、共に戦うという一体感」を大切なイメージとしてデザインしたというこの缶バッジは、5月10日ホーム最終戦にて、プロジェクト参加者にお渡ししました。
こちらの投稿には、試合当日まで数多くのコメントをお寄せいただきました。また、クラブ公式チアサポーターのDREAM WONDERLANDさんも、Instagramでプロジェクトを盛り上げてくださいました。
ハッシュタグも缶バッジも、人と人との関係性が体温を持って感じられるような、そんな「絆の形」だったと感じています。
ありがとうございました。
【選手コメント】
「#共援 #想いをひとつに というハッシュタグを合言葉にプロジェクトに関わらせていただいて、参加してくださった皆様と交流できたことがとても楽しかったです。そしてSNSでも沢山の応援メッセージや、拡散などにご協力いただき、それを目にすることが本当に嬉しかったです」
皆さまからの声が、選手にもしっかり届いていました。
第5章:5月10日、集大成。広がった共援の景色
そしてついに迎えたホーム最終戦。熊谷スポーツ文化公園陸上競技場。
この日のために準備を重ねてきた「共援プロジェクト」の集大成です。
試合前、プロジェクト参加者限定の特別な交流会を開催しました。 ウォーミングアップ場には、参加者の皆さまからの熱い応援メッセージカードがずらりと並べられました。

交流会では、スタジアムに到着した選手・スタッフを、参加者全員でハイタッチしながら出迎えました。



全員が揃ったところで、岸キャプテンから「今日は素敵なプレゼントをありがとうございます。このメッセージを力に変えて、選手たちも今日の試合頑張りますので、どうぞ楽しんでいってください!」と、スクール生からは「いつも応援しています。今日の試合も頑張ってください!」と熱い言葉の交換がありました。


短い時間ではありましたが、ここでも確かな「共援」の絆が生まれていました。
時計の針は進み、14時、いよいよキックオフの時間がやってきました。
スタンドで見かける「共援缶バッジ」を身につけた人たち。どこか祈るように真っ直ぐにピッチを見つめるその眼差し。
この日の対戦相手、INAC神戸レオネッサの優勝も、私たちの年間順位も、前節時点ですでに決まっていました。シーズンとして大きな順位変動のない一戦。それでも、「ホームでの勝利を見届けたい!」とチームにエールを送る方々が大勢いらっしゃいました。
ゴール裏には、サポーターのチャントに合わせ、一生懸命に手を叩く子どもたち。その横で、これまで以上に熱を込めて声援を送る保護者の皆様。
この日、スタジアムには1,439名の方々にご来場いただき、ゴール裏には179名が集結。全体の約12%にあたる方々が、選手の後方から声援を送り続けていました。
その景色を見た時、このプロジェクトが目指していたものが、確かにそこにあったように感じました。


試合の結果は、89分に均衡を破られ、0-1の敗戦。
しかし、終了のホイッスルが鳴った後、スタンドから送られたのは温かく、そして力強い拍手でした。全力を尽くした選手たちを称え、その痛みを共有する。それもまた一つの「共援」の姿だと感じました。


【選手コメント】
「いつも以上に、ファミリーのみなさんと一緒に戦っているという雰囲気を感じました。とてもパワーをもらいました。」
「普段の試合よりもゴール裏のところに沢山の方々がきてくださったことで、より熱気を感じることができました。」
「選手と子どもたちや参加者の方々が繋がり、ひとつの試合に向けてだったり、会場の雰囲気を作り上げていく様子がすごく心強かったというか、応援してくれているというよりは共に闘っているという気持ちになれました。」
「ゴール裏や会場の雰囲気の良さに鳥肌が立ちました。ただ、さらに観客を増やしていくためにも選手自身が勝ちにこだわりたいと思います。」
【参加者コメント】プロジェクト参加の保護者
▪️選手との接点でどんなことを感じましたか?
「選手が真剣に取り組む姿を見て、子どもにも良い刺激になったと思います。」
「スクール生を大切にしてくれているのが伝わり、嬉しかったです。」
▪️ゴール裏や会場の雰囲気はいかがでしたか?
「応援が熱く、会場全体が盛り上がっていてワクワクしました。」
「温かい雰囲気で、子ども連れでも安心して楽しめました。」
▪️来シーズンも試合に来ていただけますか?
「また家族で応援に来たいと思いました。」
「子どもが楽しそうだったので、今後も応援したいです。」

終わりに
この活動を通じて、私たちは多くのことを学びました。
一人の少年少女が選手と出会い、新しい夢や憧れを抱くこと。 大人の方も、選手と接し、家族のように応援してくれること。
そうした「関わり」の積み重ねが、スタジアムに温度をもたらし、選手たちの背中を押してくれるということを、私たちスタッフも身を持って感じました。
このプロジェクトを通して、選手と参加者の皆様が共に過ごした時間が、それぞれの心に残る景色になっていたら、これほど嬉しいことはありません。そしてそれは、来シーズン、その先の未来へと続く、強い絆の種になると信じています。
私たちは、これからもピッチの上だけでなく、地域のあらゆる場所で「共援」の輪を広げていきます。
各イベントにご参加いただいた皆さま、5/10に共に戦ってくださった皆さま、SNSでアクションしてくださった皆さま、そして選手の皆さん、本当にありがとうございました。
