沖縄からの風便り,追加修正。エッセイ
平和の種を育む居場所 ― 少女だった『はなちゃん』との約束を第三ステージへ ―」
今日は『昭和の日』。うりずんの季節から初夏に向かう沖縄は、抜けるような青い空が広がっています。
この地に生まれ育った私には、密かに温めてきた壮大な夢があります。
本とお花を通して、子どもたちの「第三の居場所」をつくること。郷土を愛し、自ら考える知性を育みたい。そんな想いに駆られ、私は今、人生の第三ステージに立っています。
友人たちと共に、かつて少女だった頃に見ていた夢を、現実の風景と重ね合わせながら整理していきたいと願う昨今です。
記憶を辿れば、とある教室で自分の夢を
描いている一人の少女がいます。
糸満という激戦の地に生まれ、家族から日常的に戦争の話を聞いて育った「はなちゃん」ーー私の分身です。
祖母や伯父を戦死で亡くした背景もあり、平和を願うことは、私にとって呼吸をするのと同じくらい自然なことでした。
かつてこの地で、魚の売り子として逞しく家族を支えた女性たちの姿。
彼女たちが紡いでいた島言葉(しまくとぅば)を理解し、話せる最後の世代として、その生命力を次代へ繋ぐ使命を感じています。
少女だったはなちゃんが描いた夢。それは「大きくなったら、戦争のない世の中にする!」という、純粋で強い決意でした。
今、私はその夢の続きを「第三の居場所づくり」に託そうとしています。
そこに集う子どもたちと一緒に、平和への願いを世界へ向けて発信していきたい。
かつての少女が見た平和は、悲しみを止めるための祈りでした。
けれど、大人になった私が今見つめているのは、離島の子どもたちが世界へと羽ばたき、国を越えて手を取り合い、自らの手で平和を創り出していく姿です。
言葉の壁を越え、友をつくる。その小さな絆の積み重ねこそが、確かな平和への路(みち)になると信じています。
私のこの祈りは、かつて出会ったマザー・テレサの精神を受け継ぎ、今も支援を続けているインドの子どもたちへの想いとも重なっています。
しかし、昨今の世界を見渡せば、紛争のニュースが絶えることはありません。
今日のような美しい青空を見上げていると、私の心は何故か八十一年前の、遥か南の地へとタイムスリップしてしまいます。
これほどまでに穏やかな日に、どうして悲しい記憶が重なってしまうのか。自分の感じる「平和」を確かなものとして取り戻すには、私はどう歩んでいけばいいのでしょう。
私は、この「本とお花の居場所」を耕すことから始めようとしています。
平和を自ら創り出す人材を育むこと。それが、いくつもの季節を経て大人になった私が、少女だった「はなちゃん」と交わした、第三ステージでの約束なのです。
皆さんは、これからのご自身の生活や、日本、そして世界のために、どんな形での貢献を思い描きますか?
ぜひ、皆さんの歩み方も聞いてみたいのです。
うりずんの風吹くこの地に、新しい種をまきながら。
いいなと思ったら応援しよう!
宜しければ応援お願い致します。いただいたチップはクリエイターとしての活動に使わせていただきます!
にふぇいでーびる