沖縄から発信「チャンプルー文化」日常より
特別編 エッセイ
「45円の花たち、魔法の国への帰り道」
わが家の「猫の額ほどの庭」。私はここを、愛おしさを込めて「庭」と呼んでいます。そこには、一年中途切れることなくお花が咲き競っています。
年中温暖な気候のおかげでしょうか、
わが県は日本一固有種の多い場所。そんな環境で育った健気で愛らしい「45円の花たち」実はこのお花たちは、主人が手塩にかけて育てているものなのです。
以前は、お花に全く興味のなかった主人。そんな彼に、花を愛でる「喜びと癒し」を、もたらしてくれた、この小さくも偉大な花々には感謝の気持ちでいっぱいです。
私がこれほどまでにお花を好きになったのは、二つの忘れられない原点があるからです。
◉砂地から咲いた生命力
幼い頃、毎日朝、砂地を丁寧に掃除
する母の姿がありました。その砂地
から、誰に教わるともなく顔だし、芽
を出したのがニチニチソウでした。
厳しい環境でも、朝になれば新しい花
を咲かせる。
母の凛とした生き方と、それを見ていると、なんだかとても爽やかな気持ちになったのを覚えています。
◉花の国の魔法
もう一つの想い出は、小学生の頃、下校時、色々な道を変えて帰るのが好きでした。
ある時、見事な桜に見惚れて、
「このまま花の国の魔法にかけられて、どこかへ連れて行ってもらえるんじゃ
ないか」と空想していました。
その季節になると誘われるようにその
桜の木の前を通り、柿の実のオレンジなど四季折々の木々を夢見心地で見上げていました。
あれはきっと、お花が大好きな今の私への、「気づき」の魔法だったのかもしれません。
◉花はちゃんと聴いている
花は言葉を話せませんが、私たちの声はちゃんと聴いている。私はそう信じています。だからこそ、堆肥を入れたり、水
やりをしたりする時は、呪文を唱えるように、最終的に見事な花を咲かせ、道ゆく人や私たちに笑顔をもたらしてくれるのです。
それこそが「花の効用」。私たち人間に
一番必要な「笑い」と「優しい気持ち」を授けてくれる。深呼吸をして五感でその空気を感じとると、自然と一体になり、
嫌なことも忘れます。
だからこそ、私は木々、お花、自然が
大好きなんです。
by eko222作
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