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36歳女の日記⑰「キジと会議」#30


◼️自己紹介

36歳、女性。
都内の国立大学卒業。

特に大きな夢があったわけでもなく、
なんとなく民間に就職して、社会人に。

東京の民間で約4年間働き、
その後、地方の市役所で勤務。

日々の生活のことを残す記録。
日記は毎日、休日はコラム、時々旅行記。

◼️ 今日の出来事「キジと会議」

会議中のこと。

今日は、1か月以上前から準備していた
会議の日。

ひと山、という感じ。

有識者の方々が集まって、意見をいただく場。
やっぱり緊張する。

会議が始まってしばらくして、
緊張が限界を超えた。

すると時々起こる。
現実味が、少し薄くなる感じ。

学生時代なら、テスト中。
社会人になってからは、大事な電話の最中とか。

「あ、来たな、このフェーズ」
と思う。

そんなとき、今日はなぜか、
頭の中にキジがいた。

キジ。
日本の国鳥。

オスは緑や青の光沢があって、
赤い顔をしていて、意外と派手。
でも、草むらや畑の近くに、普通にいる。

わたしはつい最近まで、
キジって幻の鳥みたいな存在だと思っていた。

昔話とか、ことわざの中にいる鳥。

もっと特別な場所に、
もっと劇的な形でいるものだと思っていた。

でも春先から、
よく見かけるようになった。

たぶん、春先から
もう5羽くらいは見ている。

キジって、そこまで素早く動かない。
だから、じっくり観察できる。

見ていると分かる。

ゆっくり歩くキジ。
テンポよく動くキジ。

それぞれ違う。
かわいいな、キジ。

キジって、意外と身近にいるんだ。

そのことが、なんだか新鮮だった。


実際、キジは、
畑の中とか、
あぜ道とか、
疲れてぼんやりしている日に、
ふっと現れる。

静かに、
普通の場所にいる。

ここで一度、
“普通の場所”について思い返す。


たぶん今の会議中のわたしは、
キジを見つけられない。

効率化。
円滑化。
最適化。

平日のわたしは、
そういうものを目指して動いている。

休日のままではいられない。

世間では、
うまく隠せる人とか、
ほどよく開示できる人とか、
そういう人が、うまく世を渡っていく。

でも、
隠さず、
ひけびらかさず、
普通にそこにいる。

そういう状態のときに、
キジと会える気がする。

キジに会えるのは、休日だ。


キジの繁殖期は、
6月ごろまでらしい。

まだいてくれよ、キジ。


さて、
いよいよ現実(会議)に戻ろうか。

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