カナザワ映画祭2025「聖なる映画」
期間:9月18日(木)~23日(火)
会場:金沢21世紀美術館 シアター21

聖なる映画 Transcendental Style in Film
ポール・シュレイダー(脚本家・映画監督)の映画論「聖なる映画 Transcendental Style in Film 」を元に超越を映画のスクリーンに顕現させることに成功した作品を特集する。
「超越者に近づこうとする映画の普遍的なスタイルは存在するのである」
「聖なるものはどこにでも現れる。それが石ころでも」
「小さな奇跡はあちこちで起きているのです。静かに目立たないように」
上映作品

『秋刀魚の味』
1962年/日本/113分/35mmフィルム
監督・脚本:小津安二郎
脚本:野田高梧
出演:笠智衆、岩下志麻、佐田啓二、岡田茉莉子、杉村春子、加東大介
娘の縁談を機に、老父が家族の変化と戦争の影を思い返す小津の集大成的遺作。軽妙なトリスバーのシーンや秋の色味が、世代交代のほろ苦さを伝える。「劇的なものは全部とりさり、泣かないで悲しみの風格を出す。劇的な起伏を描かないで人生を感じさせる」

『白夜』
1971年/フランス=イタリア/83分/デジタル
監督・脚本:ロベール・ブレッソン
原作:フョードル・ドストエフスキー
出演:ギョーム・デ・フォレ、イザベル・ヴェンガルテン
パリを舞台に、理想の相手を求める画家の青年と、恋人に去られた美しい女性が四夜だけの約束を交わす。長らく上映不可能であった幻の逸品が、デジタルレストアされ、スクリーンによみがえる。「映画はスペクタクルではない。それはなによりもまずスタイルである」

『奇跡』
1955年/デンマーク/126分/デジタル
監督・脚本:カール・テオドア・ドライヤー
原作:カイ・ムンク
出演:ヘンリク・マルベア、プレーベン・レーアドルフ・リュ、ビアギッテ・フェザースピル
白夜の光ふりそそぐフィヨルドの村で、ボーオン家の次男ヨハネスは働かず、自らをキリストと自称し、家族を悩ませ、村人からは嘲笑を受けていた。そんな中、ある悲劇が起きるが、人々はなすすべもなかった。
「映画はほかの世界に向かってドアを少し開けてくれるものであってほしい」

『ストーカー』
1979年/ソ連/163分/デジタル
監督:アンドレイ・タルコフスキー
原作・脚本:ストルガツキー兄弟
出演:アレクサンドル・カイダノフスキー、アナトリー・ソロニーツィン、ニコライ・グリニコ
ある日、某国に奇怪な空間「ゾーン」が突然出現した。すぐに軍隊が送り込まれたが誰も戻ってきたものはいなかった。禁断の地の奥底には人間の望みを叶える部屋があるとされ、侵入する者<ストーカー>も現れ始めた。「ある意味で、<寂び>という日本人の理念は、映画そのものなのである」

『大いなる幻影』
1999年/日本/95分/35mmフィルム
監督・脚本:黒沢清
出演:武田真治、唯野未歩子
近未来、国内には多国籍の人々が暮らし、空気中には外出もままならないほどの花粉が舞っていた。そんな不安定な世界の中で生きる恋人たち。「それでも二人は永遠の愛の中で生きていこうとする。たとえそれが大いなる幻影であったとしても」

『UNloved』
2001年/日本/117分/35mmフィルム
監督・脚本:万田邦敏
脚本:万田珠実
出演:森口瑤子、仲村トオル、松岡俊介
愛に不器用な女性が、二人の男性のあいだで揺れる。極々シンプルな設定とセリフのみで描く研ぎ澄まされた三角関係。「誰かと生きていくことは自身の人格を他者のそれと融解させることなのか。それとも融解させることなく人は生きていくことが可能なのだろうか」
※国立映画アーカイブ所蔵35mmプリント

『水の中の八月』
1995年/日本/117分/35mmフィルム
監督・脚本:石井聰亙
出演:小嶺麗奈、青木伸輔、戸田菜穂、町田町蔵
八月の猛暑により渇水中の福岡、人々が石化する謎の奇病も同時に蔓延していた。高飛び込み選手の少女は、飛び込みに失敗し臨死体験からの回復後、世界の全てが新鮮に見えるようになる。「映画に感じる可能性はもっと心を語ることじゃないかと思っているんです」
※国立映画アーカイブ所蔵35mmプリント

『エンジェル・ダスト』
1994年/日本/117分/35mmフィルム
監督・脚本:石井聰亙
出演:南果歩、若松武、豊川悦司、田口トモロヲ
山手線内で発生する連続殺人、事件の鍵を握る洗脳士、東京そして富士の裾野に不穏な空気が漂う。オウム真理教が地下鉄サリン事件を起こす一年前に公開され、そのシンクロニシティに驚かされる。「肉体の速度{スピード}には限界が有る、より速いものとは何か?そうだ、精神{意識}の速度{スピード}だ」
※国立映画アーカイブ所蔵35mmプリント

『ソドムの市』
1975年/イタリア/117分/35mmフィルム
監督・脚本:ピエル・パオロ・パゾリーニ
原作:マルキ・ド・サド
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:パオロ・ボナチェリ、ジョルジョ・カタルディ
ナチス占領下のイタリア北部。ファシスト達が集めてきた選りすぐりの美少年美少女らを館に監禁し、残虐行為を繰り広げる。映画史に赤黒く光る悪魔的作品にしてパゾリーニの遺作。「この映画を耐え難いと思う者がいるなら、それでいい。その人物は、まさに私と同じ反応を示しているということなのだから」
トークイベント「トランセンデンタルな映画のスタイル」

ポール・シュレイダーの「聖なる映画」をヒントに、超越を映画に顕現させる「トランセンデンタルな映画のスタイル」を石井岳龍監督と検証する。
ゲスト:石井岳龍監督
聞き手:小野寺生哉(カナザワ映画祭主宰)
※当初、佐藤佐吉さんもトークゲストでご出演の予定でしたが、やむを得ない事情により欠席することになりました。期待されていた方には申し訳ありませんが、何卒ご了承ください。

石井岳龍
1957年生。『狂い咲きサンダーロード』(1980)、『爆裂都市』(82)監督後に、ディレクターズ・カンパニーで『逆噴射家族』(84)、10年の商業映画ブランク後『エンジェル・ダスト』(94)、『水の中の八月』(95)、『ユメノ銀河』(97)、『五条霊戦記』(00)、『ELECTRIC DRAGON 80000V』(01)等を経て、2006年より神戸芸術工科大学教授(2023年退任)。2010年名を聰亙(そうご)から岳龍(がくりゅう)へ改名、『シャニダールの花』(13)、『ソレダケ/that’s it』(15)、『蜜のあわれ』(16)、『パンク侍、斬られて候』(18)、『箱男』(24)等を監督。
「カナザワ映画祭主宰の小野寺氏の粘り強い聖なるご尽力により、私の監督作である映画『水の中の八月』『エンジェル・ダスト』の二本を、共に状態の良い35mmフィルムで、上映していただけることになりました。奇跡です。
この2本は、私が1985年頃より発案し続けた商業的長編映画の企画が、連続して数え切れないほどに頓挫し続け、全く実現しなかった七転八倒の10年間の最期に、ほぼ同時に頭の中で渦巻き、身体感覚的に私を襲っていた「ザ東京迷宮バッドドリーム」と「根源回帰迷宮グッドドリーム」のイメージを元に、関係者やスタッフ×キャストのご尽力で、映画化実現できたものです。表裏一体、陰陽力動の不可思議なエネルギーに満ちた、兄妹二体作です。
また、今回の映画祭で上映される「聖なる映画」作品群が(一本の悪魔を除いては)眼もくらむような映画史上の聖なる傑作群で、その中で上映していただくことも、勿体なくも極上の至福です。ありがとうございます。感謝しかありません。」
ドキュメンタリー&トーク 超越と解放への道

信仰、儀式、薬物、芸術、科学など様々な道を通して、超越と解放へと至る道を記録紹介したドキュメンタリー映画を二作セレクト。その道に詳しいゲストのトークイベントも併せて行う。
上映作品

『ジャーニー・トゥ・ザ・エッジ・オブ・コンシャスネス』
2019年/イギリス/87分/デジタル
監督・脚本:ロブ・ハーパー
出演:オルダス・ハクスリー、ティモシー・リアリー、アラン・ワッツ
文学者ハクスリー、科学者リアリー、宗教家ワッツ――精神世界で著名な三人の「知覚の扉」を開いた体験をアニメとインタビューで再現。サイケデリック文化と現代精神医学を繋ぎ、世界を変える変性意識探求の現在地を示す覚醒ドキュメンタリー。

『魔女たちの招待』
2024年/イギリス/90分/デジタル
監督・脚本・出演:エリザベス・サンキー
出演:ソフィア・ディ・マルティノ、キャサリン・チョー
サンキー監督自身の産後うつ、不安、そして精神病の経験を通して、母親であることへの社会的なプレッシャーや、女性が経験する精神的な苦しみに対する偏見と、歴史上の「魔女狩り」との間に共通点を探る魔女ドキュメンタリー。
トークイベント「知覚の扉を開け! アルタード・ステーツ全史」

「知覚の扉」を開くためには、まず日常意識の枠を超えた〈変性意識〉への移行が必要だ。人類の進化を加速させるカギとも言われるこの意識状態へと誘導する催眠マシーン「カシーナ」。そのセッションプログラムを独自に開発した武田崇元氏が、「知覚の扉」を開く手法とその精神的背景について語り尽くす。希望者にはカシーナの実機体験も可能。
ゲスト:武田崇元(八幡書店代表)
聞き手:円香(現代魔女)
武田崇元
1950年生まれ。伝説的オカルト誌「復刊地球ロマン」(1976~1977)の編集長として秘教的伝統の更新を企て、学研「ムー」の創刊に顧問として参画、神道霊学書籍の発掘を目的とする八幡書店を創立(1981年)、1983年には「出口仁三郎の霊界からの警告」(光文社)がベストセラーになるなど80年代のオカルトブームに決定的な影響を与える。幻覚誘導装置の開発研究にも尽力。近著に横山茂雄との対談『霊的最前線に立て!』(国書刊行会)、『1968年と宗教』(共著/人文書院)。
トークイベント「現代魔女物語」
魔女とは何か?それは、時代と共に変化し続ける複雑な存在だ。魔女は人々の恐れと希望を映してきた。歴史の中では異端とされ、排除されてきた魔女たちが、現代社会で新たな意味を持ちはじめる。魔女として実践する円香が自身の活動や研究を通して語る、現代の魔女の物語。
ゲスト:円香(現代魔女)
聞き手:武田崇元(八幡書店代表)

円香
現代魔女。アーティスト。モダンウィッチクラフト文化を研究、実践。未来魔女会議主宰。「文藝」「エトセトラ」「ムー」「Vogue」「WIRED」「Tokyo Art Beat 」などに魔女に関するインタビューや記事を掲載。2023年からダナ・ハラウェイ研究者の逆卷しとねとキメラ化し、まどかしとね名義でZINE『サイボーグ魔女宣言』を発売。集英社新書プラスにて『現代魔女』、笠間書院にて『Hello Witches! ! ~21世紀の魔女たちと~』を連載中。
特別仕掛け上映『極彩色肉筆絵巻 座敷牢』
カナザワ映画祭恒例の仕掛け上映『地下幻橙劇画 少女椿』の密閉映劇霧生館・原田浩が33年の歳月をかけ、総作画枚数六万枚を独りで描き完成させた待望の新作アニメを座敷牢ビスタサイズの相互模索上映方式で上演する。

『極彩色肉筆絵巻 座敷牢』
2025年/日本/165分/デジタル
監督・脚本:原田浩
声の出演:金濱夏世、胡舟、早川知余
明日香村で生まれた左吉はその容姿から村人たちに差別を受けていた。ある日、左吉は大きな屋敷に監禁されている玲子を発見する。彼女を救出するために屋敷に潜入する左吉だったが、そこは様々な仕掛けと迷路があるカラクリ屋敷だった。
スカラシップ作品『剔骨 DEBONE』プレミア上映
昨年の「Choice of Kanazawa」で短編部門グランプリを『コルチャク』で受賞した韓国のイ・デハン監督の長編企画『DEBONE』がカナザワ映画祭スカラシップ作品に選ばれ、竪町商店街振興組合からの製作支援金二百万円を元に、7月末に無事完成した。そんな出来立ての新作をタテマチ映画祭2025@REDSUNにて9月22日夜20時に世界に先駆けてプレミア上映をする。監督と出演者たちの舞台挨拶もあり。

『剔骨 DEBONE』
2025年/韓国/122分/デジタル
監督・脚本・撮影・編集:イ・デハン
出演:イ・ギュタク、イ・ウンジョン、チョン・サンフン
DVから母親を守るため父親を殺害し、少年院に送られたギュタク。服役を終えた彼は、母のもとへ戻るが、地域社会の冷たい視線と差別の中で生きることを余儀なくされる。母の病気と治療費に追われ、やむなく闇の仕事に足を踏み入れたギュタクは、次第に暴力と絶望の深みに落ちていく。「悪とは何か」を静かに問う、壮絶な韓国クライム・スリラー。
海外コンペティション部門「Choice of Kanazawa」

海外から新たな才能を発掘するために2023年から開始した国際コンペ部門。今年も世界中から独創的な作品が集まった。信仰、文化、政治、ドラッグ、身体性など、各国の伝統から現代の切実なテーマまで多彩なスタイルで描かれた作品を選出。優秀作品には各賞が授与される。
上映作品

『スター専門検視官トーマス・ノグチ』
2025年/アメリカ/84分/デジタル
監督・脚本:ベン・ヘスコート、出野圭太
出演:トーマス・野口、ジョージ・タケイ
1960~80年代ハリウッドで数々のスターの死因を公表したトーマス野口博士を追うドキュメンタリー。モンロー、R・ケネディらの“検死”が、日系移民としての孤独と政治的圧力を浮き彫りにする。

『バイオレント・バタフライ』
2024年/メキシコ/101分/デジタル
監督・脚本:アドルフォ・ダビラ
出演:ダイアナ・ラウラ・ディ、アレハンドロ・ポルテール
グラフィティアーティストの青年と、パンクバンドのボーカルとして闘争の歌を叫ぶ女子大生が出会い、社会不安が渦巻くメキシコシティの夜へ飛び込む。警察の暴行が二人の理想を粉砕し、正義を求めた行動は復讐へと転化していく。

『ナンダの教え ~102歳の先生~』
2023年/インド/90分/デジタル
監督・脚本:プラナブ・クマール・アイチ
出演:ナンダ・キショール・プルスティ
屋根のない土床の学び舎〈チャタサリ〉で、102歳まで無償教育を続けたナンダ先生。彼の簡素な暮らしと学校を残そうと奮闘する教え子たちを追い、世俗の評価から離れた学びの原点を映し出す。

『イラン 女性たちの告白』
2024年/イラン/95分/デジタル
監督・脚本:ダヴード・アブドルマレキ
人生や運命を自分で変えていく力はあるのだろうか?――イランの女性たちが、その問いに答えていく。様々な検閲や制限を越え、生の声を記録したドキュメンタリー。

『ピープル・イン・サークル』
2024年/韓国/119分/デジタル
監督・脚本:イム・チョルビン
出演:ホン・イン、ユン・チャイム、ホン・ソジュン
地方都市スウォン、亡き兄の四十九日を前に神経症になる美容師ジンヒ。彼女に執着するビルオーナー、神がかりで帰ってきた農楽プンムル仲間、そして路地を徘徊する若者たちが交錯し、民俗儀礼のプダッコリへと収束する。

『渇望』
2025年/アメリカ/93分/デジタル
監督・脚本:アーロン・ストランド
出演:ミリー・ローズ・エバンス、ブレント・マイカル
ジョージア州アテネ。シンガーソングライターのヴィヴと恋人ジェイはヘロイン依存関係に陥っている。ヴィヴの両親はリハビリ施設へ入れようとするが、それまでに薬物を断ち、自力で74時間の禁断症状を乗り切ると決心する。

『ニンゲン失格』
2025年/カナダ/141分/デジタル(16mmフィルム変換)
監督・脚本:ルカ・ダンドレア
出演:バロン・ディアス、ジェイディン・フォルトー、アダ・スミス
死が不可解にも世界から消え去った世界、あてどなく彷徨う若者バロンは、奇妙な夜の世界へと迷い込む。そこでは、自我、記憶、変貌への恐怖が満ちていた。

『満腹になるには?』
2024年/クウェート=パキスタン/12分/デジタル
監督・脚本:メヘローズ・アミン
出演:アドナン・シャー・ティプー
残飯で日々をつなぐ中年男が、かつて家族と訪れた高級レストランを再訪する。幸福だった記憶をなぞろうとするが、やがてそれは幻想へと変貌する。

『ジェフ』
2025年/アメリカ/25分/デジタル(16mmフィルム変換)
監督・脚本・編集:ジュリア・ヘブナー
出演:ニコール・エリオット、ブライアン・ビラロボス
テレフォンセックスのオペレーター女性が、ある常連の“告白”に引き込まれ、現実との境界を見失っていく。電話越しの言葉が催眠のように精神を侵食してゆく。

『沼』
2024年/韓国/17分/デジタル
監督・脚本・製作:イ・デハン
出演:ド・ヒジュン、イ・チェ
不安と絶望に囚われた妻は、夫の裏切りを妄想し、病的な執着を強めていく。耐えきれなくなった夫もまた、出口のない関係に引きずり込まれ、二人は“沼”のような心の泥濘へと沈んでいく。

『倉庫』
2024年/韓国/18分/デジタル
監督・製作:イ・デハン
出演:チュ・ミンチャン、キム・ボムジュン
棚卸し中に在庫の不一致を発見した倉庫係が、通常とは異なる“特別な処置”を実施する。日常に潜む異常を浮かび上がらせる短編スリラー。

『牛ゴロシ』
2024年/イラン/25分/デジタル
監督・脚本・製作:ファルハド・モハマドザデ
脚本:エマド・ダルヴィシ
出演:ユセファリ・ダリヤデル、アルテミス・バフシ
死にかけていた牛が、孫娘の願いによって息を吹き返す。その出来事を奇跡と信じた祖父は、孫娘と共に他の病牛を癒そうと奔走する。

『日々のパン』
2025年/インド/22分/デジタル
監督・脚本・製作:アニル・クマール・アーナンド
製作:シプラ・ガウル
出演:サナム・ジーヤー、ジュナイド・ラザー、バシャラト・フセイン
カシミールの村で、パン屋を営む貧しい若夫婦。破れた伝統衣装フェランを村人にからかわれた夫は、新しい一着を妻にねだる。

『空』
2025年/イラン/10分/デジタル
監督:ファルヌーシュ・アベディ
脚本:ネガー・ヘズレ・ファルドヤルダド
死の重みに耐えかねたとき、人は新たな誕生を選ばざるを得ない。詩的イメージで描くCGアニメ短編。

『奇妙な客』
2024年/韓国/15分/デジタル
監督・脚本:ハン・ウォンソク
出演:チェ・ジヒョク、オ・テウン
どんな依頼も解決する興信所代表ジヒョク。閉店後、彼を訪れる奇妙な客に悩まされる。

『ウォーター・リリー』
2024年/韓国/119分/デジタル
監督・脚本:イ・チャンホ
脚本:パク・ジョンボム
出演:イ・ヒョウォン、チェ・ウンソ、イ・スンヨン
女優を夢見るヒョウォンは、高校を中退したウンソと共にソウルへと家出し、古びた半地下の部屋で新生活を始める。利己的な欲望と他者への無関心が沈泥する大都市という泥で睡蓮が咲く。

『コルカタ 彼女たちの時間』
2024年/インド/114分/デジタル
監督・脚本:ソウリャ・ディプタ
出演:スリジャ、トゥヌ、ジュムル
コルカタの街と郊外を舞台に、三人の若い女性が愛や喪失、友情、帰属意識について語り、三年後に撮影された後半部分では、それぞれの人生や関係性の変化を振り返るドキュメンタリー。

「戦争の影」LIFE BEGINS
『戦争の影』
2025年/ウクライナ/28分/デジタル
監督:オレクシー・タラネンコ
脚本:パヴロ・ベリヤンスキー
出演:ヴォロディミル・クラフチュク
激戦を経験した帰還兵の男は、日常生活への適応に苦しんでいる。居場所を見出せず、酒と喧嘩に明け暮れる毎日を送る。いつ人生を再開できるのか?

『餓鬼』
2025年/イラン/7分/デジタル
監督・脚本・製作・編集:パルサ・ザヘディ
出演:ソブハン・バーバーイー、プーリャ・サイーディアン
男が浮浪者に施した一片のピザ。それを口にした貧しい男は、人間ではない何かに変貌していく。イラン製ジャッロ・ホラー。
国内コンペティション部門「期待の新人監督」

2011年から毎年恒例の自主映画公募企画「期待の新人監督」。すでに何人もの選出監督がプロとしてデビューし、実績を積んでいる。今年は応募作品93本の中から3作品が選抜され上映される。優秀な作品には各賞が授与される。
上映作品

『DOKI DOKI』
2025年/日本=ポーランド/20分/デジタル
監督・脚本:赤川純
出演:フベルト・コヴァルチス
日々の意味を見失っていた男は、ある日、不思議な少女と出会う。不穏な記憶の深層を呼び起こし、現実と虚構の境界がじわじわと崩れていく予測不能な心理劇。

『NOVA』
2025年/日本/36分/デジタル
監督・脚本:寺田悠真
撮影:キム・ジンヒョン
出演:西村カロリナ、北原ジョゼルイス、ブンシリ、山田キヌヲ、袴田吉彦
AIと労働の波に翻弄された日系ブラジル人親子が、群馬・大泉町で出会いと衝突を重ねながら、自らのアイデンティティと新たな生き方を見つけていく。

『極夜』
2025年/日本/58分/デジタル
監督・脚本:岡本昂明ハミッド
出演:北原大也
片腕に翼の生えた少年が大空を目指す。日本で暮らす半鳥人類というフィクションの力に頼りながら現実の社会を描写し、目には映らないものを描くファンタジードラマ。
審査員

武田崇元
1950年生まれ。伝説的オカルト誌「復刊地球ロマン」(1976~1977)の編集長として秘教的伝統の更新を企て、学研「ムー」の創刊に顧問として参画、神道霊学書籍の発掘を目的とする八幡書店を創立(1981年)、1983年には「出口仁三郎の霊界からの警告」(光文社)がベストセラーになるなど80年代のオカルトブームに決定的な影響を与える。幻覚誘導装置の開発研究にも尽力。近著に横山茂雄との対談『霊的最前線に立て!』(国書刊行会)、『1968年と宗教』(共著/人文書院)。

佐藤佐吉
1964年大阪生まれ。大学卒業後、キネマ旬報社及び西友映画事業部に所属し、東京国際映画祭ニッポンシネマナウ部門、サンダンス映画祭in東京を企画するなど映像作家発掘に尽力する一方で自身も創作活動を開始。99年『金髪の草原』にて脚本家デビュー。以後『オー!マイキー』『極道恐怖大劇場 牛頭 GOZU』『殺し屋1』などの脚本を手がけ、05年『東京ゾンビ』で監督デビュー。以後『にほんのうた 春の小川』、『シリーズ江戸川乱歩短編集』、『シリーズ横溝正史短編集』の脚本・演出を手掛けるほか、役者としても『キル・ビル』『スパイの妻』などに出演。
タイムテーブル

チケット
◎前売一回鑑賞券 1600円
◎当日一回鑑賞券 1800円
◎前売三回鑑賞券 4500円
※各作品、各トークイベントに利用できます。
※チケットご購入後の払い戻し、変更はできません。
※授賞式は鑑賞券の半券をお持ちの方のみ入場できます。
※サポーターパスをお持ちの方は優先入場できます。
★前売券のご購入はこちらから
サポーター募集
おかげさまで今年19年目を迎えるカナザワ映画祭は、主にボランティアスタッフで運営していますが、映画上映料や会場費、設備機材費、ゲスト交通宿泊費、印刷費などに多額の実費が必要になります。
今後の活動をご支援していただくために、映画祭サポーターを募集しています。
★ノーマルサポーター 賛同金10000円
特典①サポーターパスで列に並ばず優先入場
特典②映画祭サイトにお名前を掲載(希望者のみ)
★スーパーサポーター 賛同金30000円
特典①スーパーサポーターパスで列に並ばず優先入場
特典②スーパーサポーターパスで全作品と全トークイベント鑑賞可能
特典③映画祭サイトにお名前を掲載(希望者のみ)
◎申し込み・支払い方法
こちらの申込みフォームからお申し込み後、下記口座に代金をお振り込み下さい。※ 振込手数料はご負担いただきますよう、お願い致します。
楽天銀行 第一営業支店
普通口座 口座番号:7847839
シヤ)エイガノカイ
クレジット
■ 主催:一般社団法人 映画の会
■オフィシャル・パートナー:竪町商店街振興組合
■ 協力:国立映画アーカイブ、金沢フィルムコミッション
■ 作品提供:MUBI、Park circus limited、WOWOW、ZAQSAL FILMS、石井岳龍、ザジフィルムズ、松竹、ツインズジャパン、パンドラ、密閉映劇霧生館、ユーロスペース、ロブ・ハーパー
■映写協力:ノゾキマド社
■音響:Modrilla studio
■映画祭ロゴ:檜垣紀六
■メインビジュアル:ギュスターブ・ドレ「神曲」、ポール・シュレイダー「Diagram of Transcendental Style in Film」
■ポスター、チラシ、サイトデザイン、予告編制作:山本杏樹
■ 字幕制作(五十音順):飯塚純代、石川萌、宇佐美史芽、緒方眞夢、岸本好世、木佐貫あや、小倉エレナ、澤田南伊季、鈴木直子、千葉智子、土田槙子、豊田知子、永田愛、中西玲那、古畑恵、松澤瞳、三浦綾、宮野晃代、横山さくら、渡辺麻菜美
■サポーター(入会順):ビター・ダカラン、シミズユリコ、山中裕介、愛新覚羅グループ、みっかおやじ、高橋ナオヤ、平野吉光、ヒロタタカノリ、松浦秀明、ハマムラダイキ、丹治ヒカル、D.L.S.Makhlouf、南優菜、覚本直政、山下陽一
■ 後援:石川県興行生活衛生同業組合
■ 助成:芸術文化振興基金、金沢市
