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#土産 <みやげ>を「どさん」と読み老舗<しにせ>を「ろうほ」と読む、中学の修学旅行では清水寺で木刀<ぼくとう>を買った旦那が残クレでアルファードを買い、息子の襟足<えりあし>が長すぎる件



父と母の紹介をしたところだが──

祖父母に触れ始めると、肝心の富山土産の話に行けなくなるので、そこはまた今度!


話題休題(それはさておき)


夕飯後に帰宅した俺は、下町感ただよう家族団欒<かぞくだんらん>のちゃぶ台……じゃなかったテーブルを囲み、お茶を啜って<すすって>いた。


ちょうど茶菓子に最適なお土産があったので、母に手渡す。


「これは?」


富山土産の名物、石谷もちやのあやめ団子である。

石谷もちやのあやめ団子


亜希おすすめの“知る人ぞ知る”逸品で、

餅米と上新粉を独自配分でブレンドした団子に、沖縄産黒糖を丁寧に煮詰めた濃厚ねっとり蜜が絡む……。


素朴なのに奥が深い。

思わず声が漏れた。


う・う・美味い!!


その俺を見て母が言う。


「ミッチーにしては、いいセンスよね!」

(※ミッチー=家族内の俺の呼び名だけど、どこぞの“2代目相棒”みたいであまり好きじゃない)


そして母が追撃。


「もしかして──富山で、誰かいい人にでも会えた?」


う……鋭い!


だがここで冷やかされるのは、マジで困る!!


「いや!富山で有名なお店だよ!ってsiriが教えてくれたんだ」


「な〜んだ、ジョブスの受け売りか……」


ふぅ……危なかった。

今のでどうにか逃げ切った。

が──


「ねぇ、ミッチー。お土産これだけってことはないわよねぇ〜?」


出た……母の追撃その2!!


「も・もちろん!」


俺は間髪入れず即答した。

そして取り出す第二の土産。


Google先生おすすめ『甘金丹(かんこんたん)』


甘金丹


富山と言えば“薬売り”。

そのルーツには「半魂丹(はんこんたん)」という妙薬がある。(※諸説あり)


江戸時代、富山藩主が江戸城で具合の悪くなった偉〜〜〜い人にこの薬を差し出したら、即効で元気になった……とかいう伝説つき。

そこからトントン拍子に専売特許になった、という謂れ<いわれ>があるらしい。


で、時代が変わり、

「富山、ますの寿司以外パッとしないよね(失礼m(_ _)m)」

と嘆いた地元有志が生み出したのが、このお菓子!


フワフワスポンジの中に、ねっと〜り上品なカスタード。

そう、これだ!!


母は案の定、

「待ってました!」

という顔でお気に入り登録♡


しかし──ここまでは序の口。


siriやGoogle先生に聞けば誰でも買える。

本当の本命はコイツだ!!!





◆富山の裏番!




ヤンキー番長絶賛の──森製パン所のパン!!


森製パンのパン


……はぁ?


何言ってるのこの人?

パンがお土産?

頭にウジ湧いた?


──などと言う声が聞こえる気がするが、失礼な!!


これがマジで美味い。

いや、美味すぎる!!


実は俺の地元・亀有にも、老夫婦が営む超老舗パン屋があり、

朝営業して1時間で売り切れる“幻のパン”が存在するのだが──


森製パン所は、それに匹敵するレベルなのである。


俺のおすすめは、上品カスタードをこれでもかと詰め込んだクリームパン!

地元ヤンキーの1推しは、からしハムサンドらしい。

ソフトフランスっぽいパン
定番の食パンサンド


俺はこれをこっそり隠し持って帰ったのだが……


戦場で生死を彷徨った<さまよった>父の野生の嗅覚は誤魔化せなかった。


見事にバレて没収……(泣)




こうして、我が家の下町らしい平和な日常を見せつつ、夜は静かに更けていった。


読了

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