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「もう、大人には話さない」──信じたから、伝えたのに。
いじめの被害を受けていた、あるお子さんのお話です。
ずっとずっと悩んでいました。
でも、家で暗い顔をして親に心配をかけたくなかった。
だから、まずは学校の担任の先生に相談しようと考えました。
でも、心の中ではずっと不安がありました。
「もし話したら、クラスの中で自分の立場が悪くなったらどうしよう…」
「先生が信じてくれなかったらどうしよう…」
そんな気持ちが交錯して、なかなか勇気が出せなかった。
ある日、クラスで先生が言いました。
「悩みがあったら、いつでも打ち明けてください。」
その言葉に、少しだけ勇気をもらいました。
「話してもいいのかな」「ちゃんと聞いてもらえるのかな」
そう思って、決心して先生に打ち明けました。
でも、返ってきた言葉はこうでした。
「〇〇さん(加害者)にも言い分があるからね。」
心が、折れました。
「どうして分かってくれないの…」
「私の気持ちは、聞いてもらえなかったの…?」
あの日、勇気を出して話した自分が、ばかみたいに思えてきた。
それから、こう思いました。
「もう、大人には話さない。」
「きっと、誰に言っても無駄なんだ。」
今この瞬間にも、どこかで誰かが、同じような思いをしているかもしれません。
大人の何気ない一言が、子どもの心にどれだけの影響を与えるか。
寄り添う姿勢を見せてくれるかどうかが、子どもの未来に関わってきます。
子どもが一歩踏み出したとき、その気持ちを受け止めてほしい。
信じて、頼ってくれたその勇気を、大人は裏切ってはいけないと思うのです。
