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被害者の声を社会に届ける

時間が経つと、周囲からこんな風に言われます。
「少し落ち着いたみたいで良かったね」
「もう大丈夫そうだね」

でも、本当は違うんですよね。
表面上は元気に見えても、被害者の心の中では、傷が消えるどころか、傷が広がっていくことがあります。外からは見えないだけで、心の奥ではずっと痛み続けているのです。

被害を受けた子どもは、時間が経っても心を病み、不安症や抑うつ、睡眠障害など、さまざまな精神的症状に悩まされることがあります。通院を続け、必死に日常を保とうとしている子も少なくありません。
それは「過去の出来事」ではなく、今も進行形の苦しみです。

しかし、その苦しさを周囲に打ち明けることは、とても勇気がいります。
また変な噂が立つのではないか。
話が歪められて、よからぬ方向に行くのではないか。
そんな不安が先に立ち、結局、家族だけで抱え込むことになります。
そして問題は表に出ないまま、家庭の中で重症化していく。

本来、被害者を守るべき立場の学校が事実を隠し、被害をなかったことにする。その結果、被害を受けた本人だけでなく、家族までもが二次被害で苦しみ続ける――。
悔しさと怒りが込み上げてきます。
隠蔽は、被害者の人生を、長期にわたって壊し続ける行為です。

だからこそ、被害者同士がつながることには意味があると思っています。
同じ経験をした人の言葉に共感できる。
そして、個人の声が集まれば、社会に届く力になるかもしれない。
被害者がこれ以上、孤立しない社会にしたい――。
そのために、声を上げ続けたいと思います。

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