【海図投資】AIチップ6銘柄を企業間横断比較|AVGO・AMD・NVDAで読む海図投資Phase1【2026年1Q】
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はじめに
「AIチップ」を、もうNVIDIAだけで読むことはできません。
GPUの王者はたしかにNVIDIAです。しかしAIデータセンターを実際に動かすには、GPUを束ねるカスタムASIC、ホストとなるCPU、クラスター同士をつなぐ光・電気の接続、そしてスマホや車載に降りるエッジAIまで、複数のチップが噛み合う必要があります。水は1本の管ではなく、何本もの枝に分かれて流れています。
今回はこの「AIチップ」というsector_subを、6社の2026年1Q決算を同じ物差しで並べて読みます。
NVIDIA(NVDA)
Broadcom(AVGO)
Advanced Micro Devices(AMD)
Marvell Technology(MRVL)
Qualcomm(QCOM)
Intel(INTC)
立てておきたい問いは1つです。AIチップ相場がここまで走ったあとで、「事業がいちばん強い会社」と「いまいちばん買いやすい会社」は同じなのか。この記事は、それを6社の決算で確かめます。
海図投資上の位置づけ
海図投資では、AIに流れるお金を水の流れに見立て、いまどこで水位が上がっているかを読みます。全体図は母艦記事で定義した3層マップ(L1アプリ / L2プラットフォーム / L3インフラ)に対応します。
AIチップは、このうち Phase1(GPU / AIチップ) にあたり、Layerは L3 Infrastructure です。ハイパースケーラーのCAPEXという水源から、最初に大量の水を受け取るいちばん上流の層です。AVGOやMRVLはここに加えてPhase3(光通信/ネットワーク)にも足をかけ、INTCはPhase1.5(半導体サプライチェーン)の性格も持ちます。
なぜ今このAIチップを横断で見るのか。決算の数字を見るかぎり、AIインフラ向けの売上・需要可視性・キャッシュフローはまだ強い。一方で、株価のほうはすでに大きく水位が上がっています。水は流れている。ただし、浅瀬はもう残っていないかもしれない。その温度差を確かめるのが目的です。
対象企業の役割の違い
同じ「AIチップ」でも、6社の役割ははっきり違います。一社ずつ一文で押さえます。
NVDAは、GPU・Blackwell・ネットワークを束ねるAI Factoryの中心。AIチップの王者です。
AVGOは、ハイパースケーラー向けのカスタムAI XPUとAIネットワーク、そしてVMwareの基盤ソフトを持つ「GPUではないAIチップ」。標準GPUの外側にある専用シリコンとネットワークで水流を受けます。
AMDは、EPYC CPUとInstinct GPUを両輪に、NVIDIAに対するGPU第2軸。Metaの最大6GW案件やMI450が具体的なカタリストになっています。
MRVLは、カスタムAIシリコンと光・電気接続、Ethernet/スケールアップネットワークを担う「接続のボトルネック」銘柄。データセンター純度は6社で最も高い部類です。
QCOMは、エッジAI・車載が主戦場で、Alphawave買収を通じてデータセンター/カスタムシリコンの入口に立った段階。AIデータセンター本流としてはまだ証明前です。
INTCは、Xeon/DCAIとFoundryの再建途上。AIサーバーのホストCPU候補ではありますが、全社の損益はまだ重い。
ここまでの見取り図と、この先で答えること
ここまでで、AIチップが海図のどこにあるか、6社の役割がどう違うかが見えてきました。
役割で並べると、おおまかにこうです。GPUの王者NVDA、ASIC/XPUのAVGO、GPU第2軸のAMD、接続/カスタムのMRVL、再建中のINTC、入口のQCOM。ただし、ここまではあくまで「役割」の地図にすぎません。
投資判断に必要なのは、その先です。
決算を同じ物差しで並べると、AI/データセンターの水流はどこに集中しているか
稼ぐ力(FCF)と財務体力で、どこが余裕を持って戦えるか
株価水位とバリュエーションを重ねると、「事業の強さ」と「いま買えるか」はどこでズレるか
そのうえで、6社をどう分類するか(本命・準本命・中立・投機枠・見送り)
ここから先の有料パートで、横断比較・役割マップ・財務・説明会温度・水位上昇スコア・マクロ・バリュエーション・リスク・筆者判定・KPIを順に出し、この問いに答えます。海図は未来を当てる道具ではなく、現在地を誤認しないための道具です。
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