059_新興国市場とは何か|インド・ASEAN・中国株への投資リスクとリターンを解説
新興国市場とは|高成長・高リスクの「フロンティア」への投資
「インドは今の中国のような成長をする」「ASEANが次の工場になる」——新興国市場への投資は、大きなリターンと大きなリスクを同時に持つ刺激的な選択肢です。
新興国市場とは?
新興国市場(Emerging Markets:EM)とは、経済成長が著しく、金融市場が発展途上にある国々の株式・債券市場のことです。
先進国(米国・欧州・日本)に対して、急速な経済発展と中間層の拡大が起きている国々を指します。
代表的な新興国
BRICs(BRICSも)
もとは「ブラジル・ロシア・インド・中国」の4カ国。近年は南アフリカ(S)が加わり「BRICS」と呼ばれます。
主要新興国
中国:世界第2位の経済大国。不動産問題・米中対立が懸念
インド:人口世界一・高い経済成長率・若年層の多さ
ブラジル:資源大国・農業大国。政治・通貨リスクあり
インドネシア:ASEAN最大の経済国。2億7千万人の人口
ベトナム:製造業の「チャイナプラスワン」として急成長
サウジアラビア:石油収入からの経済多角化を進める
新興国市場の魅力
① 高い経済成長率
先進国の成長率が年率1〜3%程度なのに対し、インドは6〜8%、ベトナムは5〜7%など高い成長が続く国があります。
② 若い人口構造
インド・ASEANは平均年齢が20〜30代と若く、今後の消費・労働力の拡大が期待されます。
③ 割安なバリュエーション
先進国に比べてPERが低く、割安に投資できるケースが多いです。
新興国市場のリスク
① 政治リスク
政権交代・政策の急変・国有化リスクなど、政治の不安定さが投資に大きな影響を与えます。
② 通貨リスク
新興国通貨は変動が大きく、インフレや資金流出で大幅に下落することがあります。
③ 情報の不透明性
財務情報・会計基準が先進国ほど信頼できないケースがあります。
④ 流動性リスク
市場規模が小さく、急落時に売りたくても売れないことがあります。
インド株が注目される理由
近年、インドが新興国の中で特に注目されています。
世界最多の人口(14億人以上)
平均年齢約28歳という若さ
IT・デジタル産業の急速な発展
民主主義国家として地政学リスクが相対的に低い
中国からのサプライチェーン多角化の受け皿
新興国への投資方法
新興国株式インデックスファンド:eMAXIS Slim 新興国株式など
新興国ETF:EEM・VWO(米国上場)
個別の国別ETF:INDA(インド)・EWZ(ブラジル)など
全世界株式インデックスに含まれる新興国への分散投資から始めるのが手軽です。
まとめ
新興国市場は高成長ポテンシャルの一方、政治・通貨・流動性などの高リスクを伴います。ポートフォリオ全体の5〜15%程度を新興国に配分し、インデックスファンドやETFで分散するアプローチが安定的です。インドを中心とした成長新興国への注目は今後も続きそうです。

