SOLO-働き方改革
厚労省を中心に政府がいろいろ言っている概念的・基礎的なヤツとはちょっと違って、実務的に自分がこれまでやってきてよかったと思うことをさしあたり、3つ記しておこう。
1)仕事を「速さ」から「丁寧さ」に大きく切り替えたこと。
シリコンバレーでハイテク企業に勤め始めた90年代、そのスピードに圧倒され、何よりも早くレスを返す事に集中していた時代があったが、いつ頃からだろう、、、多分独立した2001年頃からそれを止めた。アウトプットの精度を優先して、レスの速さは基本無視。レスの条件として「次にオレが返すレスで本題を解決させる」という意識で返答するように心がけた。恐らく自分が気付かぬところで色々な人達を怒らせ、軋轢を生んでいたと思うが、全体のスピードと精度を見た時に「即レス派」と比べて遅れが出るとは思わない。むしろ関係者全員が使った時間の総量は圧倒的に少なく、全体的にはむしろ早いと思っている。例えば製品のスペックの話をしているのであれば時にはワンクッションおいて、裏でエンジニアと軽いブレストをしてから図面の切り抜きに赤線を引いてパワポにでもして返送するなど、誰が見ても「そうだね」となる様なレスを長いときは1日掛けて作りこんででもやるようにした。勿論明らかにスピード重視の事案というものもあるのでそういうものは即レス(特に自分がStakeholder/先行した情報を持っている場合など)だが、そんな数秒を争うような事案は一般の仕事ではそうそうない。ひとつ考慮すべきは最近の若い人は長文を数回やりとりするよりもツイート的な短文を何十回か繰り返した方が理解しやすいみたいなのでもしかしたらこの方法は時代遅れなのかもしれない。
2)休みの日にも仕事をすること。
これは一見、それこそ政府の働き方改革に逆行するようだが、実はそうではない、と自分は思う。例えば日本でのお盆休みや年末年始に1日24時間x5日間を全く仕事をしないで過ごした場合と1日に(隔日でもよい)2時間だけメールチェックして優先順位が高いものだけでも進めておいた場合を比べると休み明けの地獄度が全く違う。それに自分の場合、仮に物理的に24時間x5日、全く仕事をしない場合でも、常に頭の隅のどこかに仕事が残っているのでその期間100%仕事抜きで過ごす、ということはそもそも出来ない。気になるならやってしまった方が良い、というのもある。
3)極力出社しない。決まった時間に出社・昼飯・退社はしない。普段から相手に居場所は教えない。その代わり電話やショートメッセージにはオンタイムで答える。
会社勤めのサラリーマンでこれをやるのはなかなか困難だが、どこで働こうと余計なお世話だと思っている。日米問わずに「そういう働き方は許さん!」という輩は一定数いる(とくに使えない管理職に多い)。経験上こういう人たちは電話が苦手か単に縛りたがる性格・性質である事が多く、なかには電話するのも面倒というなまけものや、会社にいない=サボっているという固定観念があるヤツも居るのでこちらのペースに持っていくは注意が必要だ。今のご時世どこに居ても仕事は出来るのに、いちいち自分の行動や居場所を報告したり、毎日通勤したりするのはそれだけでストレスで(私の場合)生産性も落ちる。一方、自分の携帯番号を積極的に明かさず、ショートメッセージのレスも遅い(又はしない)のに同様の主張をするのは違うと思う。居場所が分からなくても電話すれば即捕まる、というaccessibility が担保出来ていないのであればそれはサボっているのと同じである。
色々難しいことを言って制度を作るのも良いが、個人個人が自分の性格や能力にあった働き方を自分で模索して、それを他人に押し付けるのではなく、お互いの妥協点を見つけてルールを作る、というのが大事だと思う。それをやらないと会社や国が決めた自分にとってはあまり生産的とは思えないルールに従って仕事をしなければならず、少なからず自分のプライベートを犠牲にしながら働く人生が続くことになる。
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