宇多田ヒカルさんの歌詞を味わう
宇多田ヒカルさんの歌が好きです。
特に歌詞が好きで、読んでいるだけでも楽しめる名曲がたくさんあります。
新曲もまた、素敵な歌詞でした。
感じたことを書いてみましたので良かったら見てください。
Mine or Yours
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なにが食べたい? 店探すよ
元気出るまでダラダラしよう
なにか飲むかい? お湯沸かすよ
君はコーヒー 僕は緑茶、いつもの
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「なにが食べたい?と聞かれて困ったことはないでしょうか?
相手はこちらの気を遣って言ってくれたのだろうけど、選択をゆだねられてプレッシャーを感じてしまうものです。
それと同じ威力を持つ反撃の一言はこれです。
「なんでもいいよ!」
はい、出ました、“なんでもいいよ星人”
別名は"絶対に責任負いたくない星人”ともいいます。
ここの歌詞の「なにが食べたい?店探すよ」は
「ひとつを選択して、それ以外の可能性を捨てるということ」です。
選択には責任が伴う。
「君はコーヒー、僕は緑茶、いつもの」
やっぱりいつものにしておこっかと
間違えない選択に落ち着くのはよくあることです。
僕が感じたこの曲のテーマはこの4つ。
「選択」「責任」「共有」
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昨日の僕は僕が思う僕とはかけ離れていた
素直になれず君を泣かせるやつには失望している
自分を大事にできるようになるまでなんにも守れない
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この歌の中の「僕」という人は
すごく繊細で思いやりが深いけれど、
自分が確立していないことに未熟だと感じ
愛する人と一緒に幸せになろうと決断できないでいる人
選択したことの責任を背負う覚悟を持てず
葛藤している人
なぜならうまくいくかわからないし
幸せにできるかわからないから
そのような印象を覚えたし、
誰しもそのような経験があるなぁと感じます。
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どの道を選ぼうと
選ばなかった道を失う寂しさとセット
令和何年になったらこの国で夫婦別姓OKされるんだろう
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ここの歌詞は宇多田ヒカルさんが
夫婦別姓を取り上げていることで話題になっていた部分です。
この人とずっと一緒にいると決断したいけど
今の「僕」にはできない。
でももしかしたら
夫婦別姓という選択肢があれば、
僕か君(mine or yours)という選択ではなく、
僕と君で責任を半々に共有できるような気がする。それならやれそうな気がする…
という「僕」の思いだと感じます。
この社会を生きるのに
自分の決定に責任を持つ事は本当に難しいことなんですよね。
「僕」をもう少しどんな人か想像してみる
たとえば「僕」が初めてのデートの時に
お店を決めることになったとしましょう。
失敗したくありません。
和食、洋食、イタリアン、中華、
相手は何を食べたい気分で
どんな雰囲気のお店が好きか。
迷いに迷いすぎて
ん〜〜〜バイキングかぁ…と考える可能性が高いです。笑
それならどんなものでも食べられるから選ばなくていいし、間違えがないし、一番相手のためになるなぁと潜在的に考えてきた人
のような気がしているからです。
でも、ここで気付きます。
どちらにしても
バイキングを選択してそれ以外を捨てることを決定しないといけません。
夫婦別姓OKになったとして、
選択肢が増えて自由度が増した気がしますが
いずれにしても夫婦別姓か夫婦同姓かを選択しなければなりません。
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自由に慣れれば慣れるほど不自由だって、
どうして誰も僕らに教えてくれなかったの
君はコーヒー 僕は緑茶、いつもの
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この歌詞を読んだ時、
改めてじゃあ自由って一体どういうこと?
と考えてみました。
僕はこう思いました。
“あらゆる選択肢を与えられている状態が自由ではない。
自分の経験、価値観をもとに選択肢を減らしていって、自らの意志で選択・決定していくことが自由”
「どんなに制度や環境が変わって外的な選択肢が増えたとしても、
最後は自分の内面に取捨選択と決定をできる視野をもつことが大切だよ」
と「僕ら」は教えて欲しかったのかもしれません。
僕自身この歌詞からスピノザやアドラーの言葉が、少しだけ心に浮かびました。
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冷めたら温め直せばいい
不安材料も味付け次第
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ここの歌詞が好きです。そして救いです。
成長した「僕ら」はこうあってほしいと
勝手に妄想してみます。笑
「何が食べたい?そういえばさ、新しくできた中華のお店、行ってみよ!」
もしもお店が微妙だったとしても…
「おうちでいつものコーヒーと緑茶で飲み直そう。気晴らしにスイーツでも買ってさ。一緒にチーズケーキとお団子を食べよう」
「僕が決めたことも、君が決めたものも
僕たちのものとして味わっていこうね」
選択も責任もあなたと共有して生きていく。
それも選択なんだと少し肩の荷を軽して考えさせてくれるような素敵な歌でした!
最後までお読みいただきありがとうございました。
