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【社会保障のキホン①】「社会保障って何?」って聞かれても、ぶっちゃけ分かんないよね。

こんばんは!えびちゃんです。

さっき、三陸沖を震源とする大きな地震がありましたね。僕のところも、なんというか「ぐわんぐわん」と船に乗っているような、すごく気持ち悪い横揺れが長く続いて、かなりヒヤッとしました。皆さんのところは大丈夫でしたか?

こういう時って、自分ではどうにもならない自然の力を見せつけられて、「いつもの日常」が突然脅かされるリアルな怖さを感じますよね。
先日の長野県北部の地震といい、嫌な感じがぬぐえません。

いつ来てもいいように、避難する準備だけはしておかなければいけませんね。


さて、前回「社会保障をガチで学んだら世の中の見方が変わった」という記事を書いたところ、ありがたいことにすごく反響がありました。

なので、今日から何回かに分けて、僕らのお金と生活に関わる「社会保障のキホン」について、ざっくり解説していこうと思います!

▼ この連載は、こんな人に向けて書いています!

  • TikTokやショート動画で「税金が高い!」という動画を見て将来に絶望したことのある人

  • ニュースで「年金」や「医療費」と聞くけど、正直まだ自分には関係ないと思っている人

  • 難しい専門書を読む気はないけど、損しないための「世の中の仕組み」はざっくり知っておきたい人

一つでも当てはまる方は、絶対に読んで損はさせません! 第1回目の今日は、「社会保障って、そもそも何者?」という全体像のお話です。


1. そもそも「社会保障」の定義って?(※呪文注意)

「そもそも社会保障って何者?」って聞かれたとき、日本の公式な定義としては、1950年に「社会保障制度審議会」というところが出した『勧告』(ルールブックの土台みたいなもの)がベースになっています。

そこには、こんな風に書かれています。

「社会保障制度とは、疾病、負傷、分娩、廃疾、死亡、老齢、失業、多子その他困窮の原因に対し、保険的方法又は直接公の負担において経済保障の途を講じ、生活困窮に陥った者に対しては、国家扶助によって最低限度の生活を保障するとともに、公衆衛生及び社会福祉の向上を図り、もってすべての国民が文化的社会の成員たるに値する生活を営むことができるようにすることをいうのである」

・・・はい。ここで皆さんの心の声を代弁しますね。

「何言ってんだコレ!!!」

ですよね(笑)。僕も初めて読んだ時は、ただの呪文かと思いました。

でも安心してください。この長ったらしくて難しい呪文、実は大きく分けて「3つの超大事なこと」しか言っていません。ここから、めっちゃ分かりやすく噛み砕いていきますね!

2. 呪文の解読①:「お恵み」じゃなくて、僕らの「権利」なんです

呪文の前半をざっくり訳すと、「病気や失業で困ったら、国が責任を持ってお金を出して助けるよ」ということです。

「あたりまえじゃん!」と思う人もいるかもしれません。今は国のいろんなサービスや保障があるし。でもそれらはこの勧告がすべてのベースになっているんです。

僕らは病気になったら健康保険証で安く病院にかかれるし、仕事をクビになっても失業保険をもらえますよね。これ、国が「かわいそうだから助けてあげよう」って情けをかけてくれているわけじゃないんです。

社会保障は、僕ら国民が等しく持っている「権利」であり、絶対に国が果たさなければならない「公的責任(義務)」なんです。

「全員でリスクを分担して、誰かが困った時は国が責任を持って支えるぞ」という社会契約の証明書が、日本国憲法第25条の「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」という言葉です。だから、堂々と「助けてもらう」ことができるんです。

3. 呪文の解読②:「ただ生きていればいい」わけじゃない

呪文の最後の方にある「文化的社会の成員たるに値する生活」という言葉。これ、よく考えるとなかなかエモいと思いませんか?

最低限度の生活って聞くと、「とりあえず餓死しなければいいでしょ」「雨風しのげる場所で息をしていればいいでしょ」っていう意味に捉えられがちです。でも、学問としての目的はそこじゃありません。

人間が人間らしく、社会の一員として、尊厳を持って生きられるレベルの生活を保障する。たまには友達とご飯に行ったり、本を読んだり、誰かと交流したりする。そういう「社会から孤立させない」「仲間外れにしない」ために国が払うコストが、社会保障なんです。(僕が卒論で研究しているテーマにも、まさにここが直結しています!)

4. ちょっとだけお勉強タイム!社会保障の「中身」と「お値段」

「理念はわかったけど、具体的に何が含まれてるの?」って思いますよね。

一応、国際的なルール(ILO)では「高齢・遺族・障害・労働災害・保健医療・家族・失業・住宅・生活保護」の9つのリスクに対する給付が定義されていて、日本の分類でも細かく7つの範囲に分かれています。

……が!ぶっちゃけ、こんな細かい分類は覚えなくて大丈夫です(笑)。

とりあえず、大きく分けて以下の3つの柱がある、ということだけ知っておいてください。

  • 社会保険:みんなでお金を出し合って備える(年金、医療保険など)

  • 社会福祉:お年寄りや子供、障害のある人をサポートする(介護や保育など)

  • 公的扶助(+公衆衛生):生活に困窮した人を税金で直接助ける(生活保護など)

■ ちなみに、一番お金がかかっているのはどれ?

日本の社会保障には年間でとんでもない額のお金が使われていますが、ざっくりとした「1年間に使われる総額(社会保障給付費)」はこんな感じです。


  • 1位:年金(約58兆円)……圧倒的ボス!

  • 2位:医療(約40兆円)……これもめちゃくちゃデカい。

  • 3位:介護(約11兆円)……高齢化でどんどん増えてます。

  • その他(約20兆円)……子育て支援や生活保護など。

5. これ、本当に「正しく」使われてるの?

先ほどの予算順位を見て、「年金と医療だけで100兆円近く!?そんなにお金を使う必要があるの?」と思った方も多いはずです。

ここで一つ、はっきりさせておきたいことがあります。

今回解説した「権利」や「文化的成員」といった話は、あくまで制度の理念(建前)です。僕自身も、今の日本の社会保障が100%完璧で、これだけの巨額の予算が全くの無駄なく正しく使われているのかと聞かれたら、「正直わからない」というのが本音です。もっといい使われ方があるんじゃないか、という議論は日々専門家の間でも行われています。

僕はこのnoteで「社会保障って素晴らしいから文句を言うな!」と言いたいわけではありません。ただ、「そもそもどんなルールで、どんな目的で動いているシステムなのか」を知らないことには、まともな批判すらできないと思うんです。

だからこそ、まずはベースとなる知識を一緒に勉強して、その上で「じゃあ、この予算の使い方はどうなんだろう?」と、少し一歩引いた視点で一緒に考えるための土台にしていけたらと思っています。


社会保障は、僕らの自由と安全を担保するセーフティネットであると同時に、僕らのお金をどう使うかというシビアな問題でもあります。

次回、実は日本って格差やばい・・・!?
「お財布の共有(所得再分配)」のデータを見ながら、この制度が持つもう一つの顔についてお話しします。お楽しみに!

えびちゃんより


【参考資料】

今回からの連載は、下記の本を参考に書いていくつもりです。まあね、はじめて福祉に携わる人にはさすがにむずいんじゃ・・・とは思うんですが、これ以上に簡単なのもあんまりないかもしれない・・・。
ただこれ一冊で日本の社会保障の概要をカバーしているので、気になった方はぜひ読んでみてください!

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