【社会保障のキホン③】「社会保障はお荷物」って勘違いしてない?不景気のどん底から日本を救う「最強の自動装置」の話
こんばんは!えびちゃんです。
今日、どうしても外せない授業があって、片道30分かけて愛車のロードバイクで大学まで猛ダッシュしたんですよ。汗だくになりながら教室に着いたら・・・まさかの「休講」。
いや、休講ならもっと早く言ってよ!!!(泣)
結局、大学の滞在時間わずか5分で、また30分かけて汗だくで家に帰ってきました。今はその火照った体を冷ますために、紅茶を冷たい牛乳で割った自家製カフェオレを飲みながらこの記事を書いています。
さて、そんな僕の「無駄に奪われた1時間と体力」への愚痴はさておき。
最近、Xやショート動画で「日本経済はもう終わりだ」と不安を煽るような情報ばかり流れてきたりしませんか?あるいは、アルバイトや初任給の給与明細を見て「ただでさえ手取りが少ないのに、なんでこんなに社会保障費で引かれてるの!?」と不満に思うことも多いと思います。
でも実は、その引かれているお金こそが、不景気のどん底から日本を救った「魔法のシステム」を動かすエネルギーなんです。
▼ この連載は、こんな人に向けて書いています!
給与明細を見て「なんでこんなに社会保障費で引かれるの?」と不満な人
SNSのショート動画などで「日本経済はもう終わりだ」と将来に不安を感じている人
コロナ禍やリーマンショックなどの危機で、なぜ日本が完全に崩壊しなかったのか不思議な人
一つでも当てはまる方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
第3回目の今日は、社会保障が持つもう一つのヤバい裏の顔、「経済を回す最強のエンジン機能」についてお話しします。
前回の記事はこちら⬇️
1. 社会保障は「ただの金食い虫」じゃない
ニュースを見ていると、社会保障ってまるで「国のお金を食い潰すお荷物」や「ただの負担」のように語られがちですよね。「高齢者が増えて医療費がヤバい!」みたいな。
でも、マクロな経済(国全体の大きなお金の動き)の視点で見ると、全く違う景色が見えてきます。
日本の社会保障給付費は年間約130兆円。なんと、日本のGDP(国内総生産)の約20%以上を占める超巨大な経済活動なんです。これを単なる「負担」と捉えるのはナンセンス。実はこれ、日本の経済を底支えし、持続的な成長を生み出すための「最強のエンジン」として機能しているんです。
もしこの「お上(国)」の介入がなく、完全に市場の自己責任に任せていたら、不景気になった瞬間に日本は終わります。
2. 不況のドミノ倒しを食い止める「自動安定装置」
景気が悪くなると、どうなるか。
みんなの給料が下がる(消費の冷え込み)
→ モノが売れず企業の売上が減る
→ リストラが起きる
→ 失業してさらに消費が冷え込む・・・
という、地獄のような負のスパイラルが起きます。
このドミノ倒しを途中で「ガシッ!」と食い止めるために設計されているのが、社会保障の「自動安定装置(オートマチック・スタビライザー)」という機能です。
オートマチック・スタビライザー!!!かっこいい響きですね(笑)。
一番わかりやすいのが「失業給付」です。 「失業した人に手当てを出すのって、その人個人の生活を助けるためのものでしょ?」と思うかもしれません。もちろんそれが第一の目的ですが、実は「社会全体を守るため」でもあるんです。
もし失業給付がなかったら、仕事を失った人はスーパーで買い物をするのをパッタリやめてしまいますよね。すると、その地域のスーパーが倒産し、スーパーに野菜を卸している農家も倒産します。
でも、国が失業給付を出すことで、彼らは「買い物をし続ける(消費を維持する)」ことができます。結果的に、他のお店や企業の倒産を防ぎ、マクロ経済全体の「底割れ」を防いでいるんです。しかもこれ、国会で新しい法律を作らなくても、景気が悪くなったら「自動的に勝手に発動する」のが一番すごいところです。
3. コロナ禍で日本がぶっ壊れなかった理由
皆さん、コロナ禍が始まった頃のことって覚えてますか?
僕はちょうど中学校の卒業式がなくなってしまって。正直言うと、その時は内心「ラッキー!」くらいに思っていたんですが(笑)、友達と計画していた卒業旅行までなくなっちゃって、さすがにすごく寂しかったのを覚えています。
でも、中学生だった僕が「旅行に行けなくて悲しい」と凹んでいたあの時、その裏で日本の経済がマジの「崩壊の危機」に陥っていたことなんて、当然全く分かりませんでした。そして、その最悪の事態を防ぐために「ある巨大なシステム」が発動していたことも知らなかったんです。
あんなにお店が休業だらけになったのに、街に失業者が溢れかえるような最悪の事態にはなりませんでしたよね。
あの時、裏で発動していた最強のカードが「雇用調整助成金」という仕組みです。
これは、企業が従業員を解雇せずに「とりあえず休業扱い」にした場合、その手当を国が補助する制度です。
なぜそんなことをしたのか?
一度人を解雇してしまうと、景気が回復した時にまたゼロから人を雇い、教育するコストが膨大にかかるからです。企業が育てた「ヒト(人的資本)」を維持させることで、コロナが明けた瞬間に即座にフル稼働できる状態をキープしました。
これは単なる企業への救済ではなく、経済の復元力を高めるための超合理的な戦略だったんです。
4. じいちゃん・ばあちゃんは「地域経済のVIP」
もう一つ、若者から目の敵にされがちな「年金」にも、すごい効果があります。
現役世代(僕らや親の世代)の収入は、景気によってボーナスが減ったり残業代がカットされたりと、大きく波打ちます。でも、お年寄りの年金は景気が悪くても毎月安定して振り込まれます。
地方の商店街やスーパー、地域の病院などを想像してみてください。
不景気で若者がお金を使わなくなった時、変わらず毎日買い物に来てお金を落としてくれるのは誰でしょうか?そう、年金受給者のお年寄りたちです。彼らの年金が、地域経済が崩壊するのを防ぐ「防波堤」として、めちゃくちゃ機能しているんです。
5. 「安心」があるから、僕らは挑戦できる
最後に、ちょっと想像してみてください。
もし日本に、病気になっても誰も助けてくれない、クビになったら明日から生きていけないという「社会保障ゼロの完全自己責任ルール」が敷かれたら、皆さんはどうしますか?
おそらく、将来の不安に備えて、稼いだお金を1円も使わずにタンスの奥に溜め込みますよね(これを予備的貯蓄といいます)。新しいスマホを買う人も、カフェに行く人も、旅行に行く人もいなくなり、経済は完全に死にます。
「失敗しても、病気になっても、最低限の生活(生存権)は国が絶対に守ってくれる」
この憲法25条の約束が根底にあるからこそ、僕らは安心してお金を使い、新しいビジネスに挑戦し、思い切って転職するという「リスク」を取ることができるんです。社会保障という見えないセーフティネットこそが、資本主義のダイナミズム(活力)を生み出しています。
もちろん、あくまでこれは原則。これが正しく運用されず、事故や事件に繋がってしまった出来事もあります。制度を考えている人も神様じゃないから、完璧な制度は作れません。
だからこそ、しっかり勉強し、批判できる知識を身につけていきましょう。
いかがでしたか?
「社会保障はお金がかかる」というのは事実です。でも、ただ無駄に燃やされているわけではなく、僕らの社会を安定させ、挑戦を後押しする「最強の自動装置」として機能していることが伝われば嬉しいです。
次回は、この巨大なシステムを維持するために、僕らはどうやってお金を集めているのか?「税金」と「社会保険方式」のリアルな違いについてお話しします。お楽しみに!
えびちゃんより
……あ、そういえば。
記事を書きながらずっと飲んでいた「紅茶の冷たい牛乳割り」。
これ、よく考えたらカフェオレじゃなくてただの「ミルクティー」ですね。どうやら僕の頭のエンジンはまだかかっていなかったみたいです(笑)。
【参考資料】
今回からの連載は、下記の本を参考に書いていくつもりです。
まあね、はじめて福祉に携わる人にはさすがにむずいんじゃ・・・とは思うんですが、これ以上に簡単なのもあんまりないかもしれない・・・。
ただこれ一冊で日本の社会保障の概要をカバーしているので、気になった方はぜひ読んでみてください!
#社会保障 #経済 #日本経済 #お金の勉強 #社会人1年目 #大学生 #給与明細 #手取り #節税 #年金 #失業保険 #雇用保険 #コロナ禍 #景気 #マクロ経済 #ライフハック #ビジネス #教養 #学び #自己啓発 #資産形成 #投資 #貯金 #将来不安 #日本の未来 #政治 #福祉 #セーフティネット #憲法25条 #生存権 #リスクマネジメント #資本主義 #労働 #転職 #キャリア #働き方 #副業 #節約 #家計管理 #初心者向け #わかりやすい #解説 #エッセイ #コラム #日常 #大学生活 #ロードバイク #ミルクティー #えびちゃん #経済のエンジン #税金
