20代は株より自己投資?3つの投資を回収率で比較してわかった結論【AI投資ラボ #12】
「投資を始めよう」と思ったとき、真っ先に浮かぶのは株や投資信託ではないでしょうか。
でも実は、「投資」は大きく3種類あると考えます。
そして20代のあなたにとって、いちばん回収率が高いのは。
株ではないかもしれません。
先に結論です。20代で最もリターンが高い投資は「自己投資」です。

英語や資格などのスキル投資は、データ上、初年度で元が取れて毎年リターンが続きます。株の期待リターン(年5〜7%)とは、桁が違う回収率になり得ます。
この記事では、その根拠を「具体的な金額」で確かめていきます。
私自身、新卒未経験でIT業界に入り、約1年でAWS資格を全冠し、この春から転職活動をスタートさせたエンジニアです。
頭が特別いいタイプではありません。世の中には自分より優秀な人がたくさんいます。
それでも、行動量と継続だけは積み上げてきました。
だからこそ、3つの投資のうち「自己投資」には、いちばんお金と時間を張ってきた実感があります。
この記事は、これから投資を始める20代後半〜30代前半、年収400〜550万円前後の会社員に向けて書いています。
この記事でわかること
投資の3分類:企業投資・不動産投資・自己投資
月10万円×10年の株式積立は、いくらになったのか
年収500万円で買える3,000万円の物件、5年でどうなるか
英語・資格の「年収アップ額」をデータで確認
AI3社(Claude・ChatGPT・Gemini)に聞いた年代別の優先順位
1. 投資は大きく3種類ある

① 企業投資(金融投資) 株式、投資信託、ETF、外貨、REIT。企業の業績や景気、世界情勢で価値が動きます。
② 不動産投資 マンション経営、戸建て賃貸、駐車場、土地。物件を貸して家賃を得る投資です。
③ 自己投資 読書、英語、資格、AI・プログラミング、健康。将来の収入につながる投資です。
「③は投資じゃないでしょ」と思うかもしれませんが・・・
でも、お金と時間を投じてリターンを回収する構造は、完全に同じだと考えます。むしろ数字で比べると、③の破壊力が見えてきます。
なお、3つのリターンは性質が違います(株=利回り、不動産=利回り+資産価値、自己投資=年収アップ)。本記事では「投じたお金と時間が、将来の資産形成にどれだけ効くか」という一つの物差しに揃えて比べます。厳密な同列比較ではなく、最初の一手を選ぶための見取り図として読んでください。
2. 企業投資:月10万円×10年、いくらになった?【新NISA前提】
まず王道の株式積立から。毎月10万円を10年間、投資信託に積み立てたら?
元本は1,200万円。過去10年の実績(円ベース概算)は、S&P500が年約13〜15%、オルカンが年約10〜12%とされています。
計算すると、こうなります。

S&P500なら約2,466万円。元本の2倍です。
ただし、注意が2つ。
第一に、過去10年は「出来すぎ」の可能性があります。
AI相場と歴史的な円安が重なった特別な10年でした。
ゴールドマン・サックスは今後10年のS&P500を年6.5%程度と予測しています。だから保守シナリオ(約1,667万円)を併記しました。
第二に、月10万円はこの年収帯には重い金額です。
月3万円なら、結果は上の約3割と読み替えてください。
それでも、新NISAなら利益は非課税。必要なのは「口座を開いて自動積立を設定する」だけ。
再現性の高さでは、3つの中で文句なしの1位です。
💡実践するなら、投信の本数が多く手数料の安いネット証券が前提です。私はサブ口座として松井証券を使っていますが、投信を持っているだけでポイント還元がある点は、長期積立と相性が良いと感じています。
3. 不動産投資:年収500万円で3,000万円の物件を買うと?
次に不動産。年収500万円だと、ローンの目安から買えるのは3,000万円前後まで。
この予算だと都市部の好立地は難しく、現実的には地方の区分マンションや築古が候補です。地方の表面利回りは7〜10%台が目安。仮に表面8%(年間家賃240万円)の物件を買えたとしましょう。
ただし、ここからが本番です。

管理費・修繕・税金で実質は5〜6%に。そこからローン返済を引くと、手元に残るのは月数千円〜数万円。空室が数カ月出れば赤字です。
しかも都市部の物件価格は上がり続けている一方、地方の築古は買い手が付きにくく、値上がりの恩恵を受けにくいのが実情です。
つまり不動産は、大きく儲かるというより「時間をかけて他人資本で資産を作る」投資。物件の目利き・空室・修繕という"事業経営"の勉強が必須で、初心者の最初の一手にはハードルが高いと考えられます。
ここまでを一枚にまとめます。

では、3つめの「自己投資」はどうでしょうか。
4. 自己投資:回収率が実は最強
自己投資だけは「価格が変動しない」ので忘れられがちです。でも、数字で見ると景色が変わります。
英語:日経転職版の調査では、TOEIC499点以下と900点以上の年収差は、20代で94万円、30代で244万円。
仮にスクールと教材に50万円かけて、年収が50万円上がったとします。
投資50万円 → リターン年50万円。
1年で元が取れて、その後は毎年50万円が入り続ける。
株で言えば「利回り100%が続く」計算です。

AI・プログラミング・資格:構造は同じです。
私はAWS認定資格を12個持っていますが、勉強していた頃、「資格なんて実務で評価されない」という言葉を何度も目にしました。正直、揺らいだ日もあります。
でも、一度も後悔していません。
なぜなら、価値があったのは資格そのものではなく、「なぜ取ったのか」「何ができるようになったのか」「それが相手にとってなぜ価値なのか」を自分の言葉で語れるようになったことだったからです。
それが語れる資格は、どんな資格でも間違いなく市場価値になります。私の場合は、転職での年収アップという形で回収できました。この話は近いうちに、キャリア記事として1本書きます。
そのほか:転職活動そのもの(自分の市場価値を知る最良の手段です)、営業・コミュニケーション、そして健康。健康は見落とされがちですが、体を壊せば他のすべての投資の前提が崩れます。守りの自己投資として最優先級です。
読書:最も安い自己投資。1冊1,500円で先人の数十年分の知見が手に入ります。投資の入門なら『敗者のゲーム』が定番。「市場に勝とうとせず、市場のリターンを丸ごと受け取る」という本記事の積立パートの土台が、この一冊に詰まっています。
なぜ「20代だけ」自己投資が1位なのか
ここが本記事でいちばん大事なポイントです。ここだけ覚えて帰ってください。
理由は3つ。
残り労働年数が40年以上ある:年収+50万円が40年続けば+2,000万円。若いほどリターンの総量が桁違いです。
年収の伸び代が最大:年収400万円台は、スキル次第で1.5〜2倍が現実的に狙えるゾーンです。
複利が「お金」ではなく「収入」にかかる:元本が小さいうちは、利回りを上げるより入金力を上げるほうが速い。

ただし弱点もあります。リターンは保証されないし、成果には行動が要る。「セミナーに行って満足」で終わると、回収率はゼロです。
5. 結論:投資初心者の20代におすすめは「自己投資×株式積立」の二刀流
3つを並べます。

結論はシンプルです。
自己投資で入金力(年収)を上げ、増えた収入を株式積立に回す。
年収が50万円上がれば、月4万円の積立余力が生まれます。それを年6.5%で10年積み立てれば約660万円。
自己投資のリターンが、企業投資の元本になる。
この連結が、20代にしかできない戦い方です。不動産は、資金と知識が育ってからの第3の選択肢で十分だと考えられます。
6.【ラボ恒例】AI3社に聞いたら、ほぼ同じ表が返ってきた
この結論を、AIにもぶつけてみました。Claude・ChatGPT・Geminiに同一プロンプト(2026年7月)で「年代別に3つの投資へ優先順位をつけよ」と質問しています。

読みどころ①:「20代は自己投資が1位」で3社完全一致。
理由もほぼ同じで、「収入の伸び代こそ最大の資産」という趣旨でした。
正直に言うと、ここまで揃うとは思っていませんでした。「1社くらい株を1位にするだろう」と予想していたので、3社が声を揃えて「まず自分に投資しろ」と返してきたのは、書いている私が少し驚いたところです。
読みどころ②:9マスで割れたのは、30代の2位だけ。ChatGPTとClaudeは自己投資、Geminiだけが不動産。前回(#11)でもGeminiだけが極端な予測を出したので、どうやらGeminiには「実物資産を高く評価する癖」がありそうです。
読みどころ③:私とAIの最大のズレは「20代の不動産」。私は2位に置きますが(理由は後述の所感で)、AIは3社とも3位。AIのアドバイスは「リスクの小さい定石に寄る」癖がある。これは覚えておいて損はないと考えられます。
ちなみに前回の確率予測では3社の意見は割れました。AIが割れるのは「数字で賭けさせたとき」で、定性的なランキングは収束する。 これも検証を続けて見えてきたパターンです。
今日からできること
企業投資:ネット証券で新NISA口座を開き、月1万円からでも自動積立を設定する
自己投資:年収を上げるスキルを1つ決める(英語・AI・資格)。まず本を1冊
不動産:今は「買わない」と決めるのも立派な判断。学ぶだけならタダです
続けて読む(このラボの歩き方)
AI投資ラボは「検証 > 雰囲気」をルールに、AIの予測を確率で記録して、後から答え合わせをする連載です。
▶ 人気記事:#11 新NISAの「乗り換え」は賢いのか?──AI3社の予測が1点だけ真っ二つに割れた話
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▶ エンジニアの方へ:この記事の「自己投資」を今日から始めたいIT職の方には、私が毎日使っているシリーズを!!
筆者の所感:私の優先順位は「自己投資 → 不動産 → 企業投資」
最後に、データを離れて私個人の結論を。ここから先は検証結果ではなく、100%私の主観です。
1位は迷わず自己投資。
飛び抜けた才能で勝負するのは難しい。でも、日々積み上げたものは裏切りません。漠然と自分の市場価値を眺めているくらいなら、お酒で時間を溶かすくらいなら、その1時間を学習に回したほうがいい。私は本気でそう思っています。(お酒好きが言ってますが・・💦)
意外かもしれませんが、2位は不動産です。 AI3社が揃って3位に置いた選択肢を、あえて2位に置きます。データや定石ではなく、完全に私の相場観として聞いてください。
不動産の最大の資本は「残りのローン年数」で、これは若いほど長い。20代は、唯一「時間そのもの」を武器にできる年代です。実際、20代(二人以上世帯)の持ち家率は35.2%と過去最高を更新中で、若い世代ほど「住まい=資産」と捉える流れが来ています。
それに、良い家に住むと身が引き締まって行動が変わる、という感覚も私は信じています。芸人が自分を追い込むために高い家に住む、あの理屈です。もちろん空室や流動性のリスクは消えないので「勝ち確」とは言いません。ただ、若いうちに挑戦してその過程を発信すること自体に価値があり近々、私自身も良い物件に巡り会いたいと思っています。
そのときは、このラボで全部お見せします。
そして企業投資は、3位だけど「一生モノ」。
最もハードルが低く、今日始められて、手間もほぼゼロ。お金の知識は、長く生きるほど効いてくる複利の知識です。優先順位は3位でも、やらない選択肢はありません。
要するに
20代は自分に張り、30代で時間に張り、生涯を通じてお金に張る。
これが私の答えです。

今日のひとこと
今日も仕事が終わってから、この記事を書きました。
AIに聞くだけなら5分です。
でも、制度とデータを自分で調べて、3社に同じ質問を投げて比較して、最後に「AIと違う自分の意見」を書くまでに、3時間かかっています。
書きながら「本当に自己投資が1位なのかな」と何度も自問しました。
それでも手が止まらなかったのは、この記事を書くこと自体が、私にとっての自己投資だからだと思います。
あなたが20代に戻れたら、最初にお金を入れるのはどれですか?
よければコメントで教えてください。
※本記事は筆者個人の見解および公開情報の整理であり、特定の金融商品・不動産・サービスの購入を推奨するものではありません。投資には元本割れ等のリスクがあり、最終判断はご自身の責任で行ってください。シミュレーションは過去実績等に基づく概算であり将来の成果を保証しません。記載データは執筆時点(2026年7月)の公開情報に基づきます。本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。
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